全体の論理を無視して、「相手の言葉尻を捉える」「相手の揚げ足を取る」「その場に無関係な奇矯なことを言う」などが「面白い、頭の回転がいい」人間として評価され、物事をじっくり考え真面目な発言をする人間が「面白くない、陰キャラ、頭が悪い」人間として見下げられるのが現代なのではないか。
昔から「機転が利く」というのは頭の良さとしての評価のひとつではあるが、研究者や職人などには不要な種類の頭の良さだろう。「物」や「事実」を相手にする人間は、その仕事が表面的な頭の良さでは通用しないことを知っている。だが、現代では人間関係がすべてに優先する。
昔から「機転が利く」というのは頭の良さとしての評価のひとつではあるが、研究者や職人などには不要な種類の頭の良さだろう。「物」や「事実」を相手にする人間は、その仕事が表面的な頭の良さでは通用しないことを知っている。だが、現代では人間関係がすべてに優先する。
- 小田嶋隆 @tako_ashi 51分51分前
- インテリとヤクザが口論をすれば、必ずヤクザが勝つ。頭の出来不出来の問題ではない。口論の能力と技巧は、ヤクザの専門分野だ。論文で勝負すればインテリが勝つ。しかし、そんなことに意味はない。 つまり、21世紀のメディアにおける「頭の良さ」は、ヤクザライクな口論の手練手管だということだね。
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- 逆に言えば「思慮深さ」「思考の射程の長さ」「多面的な思索を検討する能力」みたいな資質は、むしろ「アタマの悪さ」に分類されている。 で、ホリエモンだとか橋下徹だとか立花孝志みたいな、「とっさに繰り出してくるボキャブラリに破壊力がある論者」が珍重されるわけだね。
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- 「頭がいい」という言葉の意味は、その対象や場面や文脈によって大幅に異なる。簡単に定義することはできない。 ただ、この20年ほど、「頭がいい」という言葉の意味が「バラエティ番組のスタジオで発揮されるタイプのパニック対処能力」「当意即妙の受け答え」あたりに限定されてきている感じはする。
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