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「無知」への嘲笑の正否

こういう事象を見て対象となる人々を嘲笑するのは容易だが、その「間違い」の原因や理由まで考えると笑うべきことかどうか分からないのではないか。

テレビ制作者たちは、単に図形感覚が無いとか比率が分かっていないのではなく、世代別の懲戒処分者数の中で「10代~20代」の多さを視聴者に印象づけようという「意図的ミスリード」であったと考えるべきだろう。その証拠に、円グラフの扇形のサイズだけでなく、字の大きさまで変えている。まあ、それにどういう底意があるのかまでは知らない。それが印象操作なら、私は、この種の印象操作は、単なる無知による過ちよりはるかに悪質だと思う。)

ケーキの切れない非行少年たちが、なぜ奇妙な「三等分」の図を描いたか、というのも、理由があると思う。一番単純なのは「三等分」を単に「三つに分ける」ことだと誤解していたというものだ。つまり「等分」の意味を知らなかっただけではないか。(ついでに言えば、「無知」は頭が悪いというのとはまったく別である。これらの非行少年がものすごく頭はよいという場合もあるだろう。)

そんなの(「等分」の意味)は小学校2年か3年くらいで習っているだろう、と言われるかもしれないが、算数の授業に興味の無い子供が毎度毎度授業をしっかり聞いているはずはない。そして、実生活でケーキや何かを分ける場合、「俺が一番体がでかいから(喧嘩が強いから)多く取る」という方法だけでやってきた可能性もある。
だから何だ、と言われたらそれまでだが、物事にはだいたい理由があるのだから、あまり表面だけ見てあれこれ言わないほうがいい、ということである。また、深い意味がある場合には、それを考察するのも娯楽である。




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ケーキの切れないテレビ制作者たち




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