答案用紙の裏に残されたメモには、同級生の名前と、「つらい思いをしてきた」という文言があったらしい。同級生の名というのが一つか複数かは不明であるが、いじめによる自殺の可能性は高いのではないか。高校生にもなって、とも思うが、高校生は、まだ精神的には子供だろう。
そもそも、試験中に(記事では「試験直前」とあるが、「試験前のカンニング」とは何だろう。カンニング準備行為ということなのか?)、同級生のカンニングを指摘する、というのが不自然である。誰かがカンニングをしたところで、していない人間に害があるわけではないだろう。普通なら、同級生間の「仁義」としても、そういう告げ口などしないものだと思う。相手がよほど嫌な奴でも、「先生にチクル」方が、生徒仲間では総スカンを食うはずだ。テスト中にそういう告げ口があったというのは、それ自体が死んだ子供へのいじめ行為であった可能性が高いように思う。
まあ、真実は藪の中だろうが、もしもそれがいじめなら、「まずいじめた相手を殺してから死ね」と私は言いたい。自分だけが死ぬなど、馬鹿馬鹿しすぎる話である。いや、殺さなくてもいいが、せめて、相手を殴ることで、すべてを明るみに出せ、と言いたい。
(「ライブドアニュース」より転載。)
奈良県立高でいじめ自殺か 試験中、1年男子が転落死
奈良県教育委員会は15日、県立奈良北高(同県生駒市)で4日の期末試験中に校舎から転落死した1年の男子生徒(16)について、教室に残された書き置きから「いじめが疑われる」として、外部有識者による調査委員会で詳しい経緯を調べると発表した。
学校側によると、男子生徒は英語の試験直前、クラスメートにカンニング行為を指摘された。学校はカンニングではないと判断し試験を始めたが、男子生徒は途中で「トイレに行く」と言い残し、4階の教室を出た。直後に敷地内で倒れているのを事務職員が発見した。
男子生徒は卓上に置いた答案用紙の裏に「カンニングしていません」と記していた。
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