原節子に続いて水木しげる大先生も亡くなった。(またしても、昭和は遠くなりにけり、だ。)まあ、竹熊健太郎氏も言うように「大往生」だろう。先の大戦で戦場に行った人たちにとって戦後は「余生」だったのではないか。
水木しげるの生き方には、「生きているだけで儲けもの」という雰囲気が漂っている。と同時に、「人生なんて大げさに考えるほどのものではない」という達観も感じる。リラダンと水木しげるは、人生哲学としては似ているのではないか。
水木しげるの人生訓に多くの人が賛同すれば、この世界から争いは消えるだろう。争いの元である「過剰な欲」を誰もが持たなくなるのだから。もっとも、経済的には絶対に発展しないし、贅沢もできなくなる。つまり、資本主義は滅亡するわけだ。
「人間はめしをくうことのために一生の全部をついやすのです。
その安全のために神経をすりへらし
だれもいきがいのある一生を送ることができないのです」
これは、改めて言われると、その真実性に虚をつかれた思いになるのではないか。至言と言うべきだろう。
(以下「竹熊健太郎ツィッター」から抜粋転載)
竹熊健太郎《一直線》 @kentaro666 5時間前
- TLに流れる水木しげる先生の「大往生感」がスゴイ。
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- 水木しげる先生の幸福の七ヶ条深いわぁ pic.twitter.com/1cQ7GQB2pR
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- 水木しげる先生、悲しいけど常にこういうことを仰っていたのでどちらかというと「いってらっしゃい」という気分になる pic.twitter.com/e4w8PzfACt
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(追記)この最後のコマの、何も無いような風景の素晴らしさ! このコマを見て、涙がにじんでこない人は私とは別世界の住人だ。
その時がきたら、「では さようなら」と私もそう言ってこの世に静かに別れを告げたい。
上條淳士
では さようなら pic.twitter.com/MBeIWmDONm