「泉の波立ち」から転載。
まあ、忽那医師が政府におべんちゃらを言おうがどうでもいいが、コロナ感染者減少は自然減少であって、非常事態宣言効果ではまったく無いことが、記事中のグラフから分かる。東京都の感染ピーク(推定感染日ピーク)は三月二十七日であり、非常事態宣言が出されたのは四月七日だから、両者の関係はほとんど無い、ということで、これはin deep氏の推測どおりだろう。つまり、ウィルスというのは永遠に生命を持つのではなく、ある程度の再生(自己複製)をしたら寿命が来る、と見るべきだと思われる。つまり、生物のテロメアみたいな機能がウィルスにも存在する、というわけだ。そうでなければ、人類も他の生き物すべても、「永遠の生命を持つ(笑)」ウィルスの前に全滅しているはずである。
要するに非常事態宣言はまったく有害無益であったという、ホリエモン(私は彼が嫌いだが)やin deep氏の言い分が正しい、と私は見る。しかし、これからマスコミもネットも、コロナ終焉は非常事態宣言のお陰だ、という言説が溢れるだろう。
なお、東京都が検査数を意図的にか少なく抑えていたことと、最近の感染者数減少は無関係だろう。実際に感染者は減少しているからこそ、検査でもそういう結果になる。つまり、味見をするのに料理を全部食べる必要はない、ということで、検査数に対して新規感染者数の率が下がっていれば、人口全体でも新規感染者数は減少していると見ていいはずだ。
まあ、コロナ騒ぎにかこつけて卑怯卑劣な行動を取りまくった安倍政権の醜態(実像)が衆人の目にさらけ出されたのは新型コロナの大きな功績だったと言えそうだ。
(以下引用)
まあ、忽那医師が政府におべんちゃらを言おうがどうでもいいが、コロナ感染者減少は自然減少であって、非常事態宣言効果ではまったく無いことが、記事中のグラフから分かる。東京都の感染ピーク(推定感染日ピーク)は三月二十七日であり、非常事態宣言が出されたのは四月七日だから、両者の関係はほとんど無い、ということで、これはin deep氏の推測どおりだろう。つまり、ウィルスというのは永遠に生命を持つのではなく、ある程度の再生(自己複製)をしたら寿命が来る、と見るべきだと思われる。つまり、生物のテロメアみたいな機能がウィルスにも存在する、というわけだ。そうでなければ、人類も他の生き物すべても、「永遠の生命を持つ(笑)」ウィルスの前に全滅しているはずである。
要するに非常事態宣言はまったく有害無益であったという、ホリエモン(私は彼が嫌いだが)やin deep氏の言い分が正しい、と私は見る。しかし、これからマスコミもネットも、コロナ終焉は非常事態宣言のお陰だ、という言説が溢れるだろう。
なお、東京都が検査数を意図的にか少なく抑えていたことと、最近の感染者数減少は無関係だろう。実際に感染者は減少しているからこそ、検査でもそういう結果になる。つまり、味見をするのに料理を全部食べる必要はない、ということで、検査数に対して新規感染者数の率が下がっていれば、人口全体でも新規感染者数は減少していると見ていいはずだ。
まあ、コロナ騒ぎにかこつけて卑怯卑劣な行動を取りまくった安倍政権の醜態(実像)が衆人の目にさらけ出されたのは新型コロナの大きな功績だったと言えそうだ。
(以下引用)
2020年05月04日
◆ 忽那賢志の誤認
専門家会議の誤認と似た例がある。忽那賢志・医師の誤認だ。
──
忽那賢志・医師の記事が、はてなブックマークで称賛されていた。
→ 緊急事態宣言から3週間 流行状況はどう変わったか(4月29日)
→ はてなブックマーク
しかしながら、この記事には、専門家会議の報告と同様の勘違いがある。それも、もっとひどい形で。
本来ならば、たかが一個人の記事をいちいち批判するには及ばないのだが、ここにある間違いを多くの人々が信じているのは好ましくないので、指摘しておこう。
──
間違いといっても、特別な間違いではない。専門家会議がやらかした間違いと同じ間違いだ。
該当の文章を引用しよう。
いずれも、
「緊急事態宣言のおかげで、新規感染者数が大幅に減少した」
という認識をしている。だが、これは間違いだ。
──
この認識が間違いであることは、先に示したとおりだ。
→ 専門家会議の報告(5/1): Open ブログ
→ 続・専門家会議の報告(5/1): Open ブログ
ただし、この二つとは、用いているグラフが違うので、単純には「メチャクチャな誤認だ」(馬鹿丸出しだ)とまでは言えない。
専門家会議の方は、
「4月7日以後の行動制限のせいで、3月25日~3月末の感染者減少が起こった」
ということ(未来が過去に影響するということ)を主張した。これは明らかなデタラメだ。非論理的すぎる。
忽那賢志・医師の方には、そういう非論理的な説明はない。かわりに、別のグラフを取ることで、一応合理的な説明をしている。以下では詳しく説明しよう。
* *
彼は、全国のデータを取るかわりに、東京都のデータを取る。なぜか? 全国のデータを取ると、専門家会議と同じ非論理的な結論に陥ってしまうからだ。それでは自説にとって都合が悪い。
そこで、自説にとって都合のよいデータを取ることにした。そのようなデータは、全国の各県のどれを取ってもうまく行かないが、ただ一つ、東京都のデータだけは、特別な歪みが生じているので、自説を補強するデータとなる。そこで、東京都のデータを取るのだ。
東京都
これを見ると、全国や他県のデータとは明らかに違うところがある。全国や他県のデータでは、おおよそなだらかに減少していくのだが、東京都のデータだけは、4月21日から24日にかけて、数が増加している。(小さなピークがある。)
なぜここで急激な増加があったかというと、院内感染という形のクラスター発生があったことが、大きく影響しているようだ。
→ 21日に都立墨東病院で院内感染
→ 22日に東京都済生会中央病院で院内感染
→ 24日に練馬光が丘病院で院内感染
院内感染とは別の理由も関与していそうだが、ともかく、東京都だけは、この時期に数字が高まっている。
そこで、これを見て、こう解釈した。
「4月24日までは、数字が高かったが、4月25日以後は、数字が急減した」
こういうふうに認識したので、次のように結論した。
「4月24日までは数字が高かったのに、4月25日以後は数字が急減したのは、4月7日に緊急事態宣言があったからだ」
こうして彼は、都合のいいデータを取ることで、自説の正しさを実証することに成功したのである。
──
しかし、こういうことは、科学者が一番やってはいけないことである。
「たくさんあるデータの中から、都合のいいデータだけを採用して、他のデータをすべて無視する」
これは、STAP細胞事件で、女性研究者がやったことと同じである。いわゆる「チャンピオンデータの採用」というやつだ。
これをやらかした女性研究者は、「データの捏造だ」とさんざん批判された。
だったら、忽那賢志・医師も同じことをやらかしているのだから、同じように批判されても仕方ない。
ちなみに、「他県のデータ」は、次項にある。そのほとんどの県では、「4月11~12日ごろにピークがあって、以後はなだらかに減少する」というグラフだ。
※ 全県を調べたわけではないので、未確認だが。
──
もっと正確に事実を捉える方法もある。
適切なのは、専門家会議のデータだ。そこでは、東京都のデータもある。ただし、PCR 検査結果 判明日のデータでなく、推定感染日のデータを示している。
これだ。(再掲)
見れば明らかなように、3月27日にピークがある。緊急事態宣言の4月7日を境に、「それ以後には明白な減少がある」というふうになっていいはずなのだが、現実には、そんなものは見られない。
つまり、「4月7日以後に、緊急事態宣言の効果で現象が起こった」という説は、完全に否定されるのだ。それが、専門家会議の報告のデータが示していることだ。
かくて、忽那賢志・医師による「自分にとって好都合なデータだけを勝手に採用することで、自説が正しいことを立証する」という方針は、自分勝手なご都合主義として、完璧に否定された。
( ※ 勝手なデータを取ることを許さず、公正なデータを取ることによって、欺瞞が判明した。)
[ 付記 ]
忽那賢志・医師のやったことは、STAP細胞事件の場合と、基本的には同じである。どちらも次の原理で誤認をした。
・ 自分の信じる仮説があった。
・ その仮説を実証するためのデータを求めた。
・ 得られたデータのほとんどは、仮説に否定的だった。
・ たった一つ、仮説に適合するデータがあった。
・ そのデータは、コンタミで汚染されたデータだった。
・ コンタミのせいで、たまたま仮説に適合しただけだった。
・ しかし、そのデータこそが真実だと思って採用した。
・ 「この仮説は正しい。実証した」と発表した。
・ しかしその実証に再現性はなかった。
・ 他のデータはすべて、仮説に否定的だった。
・ ご都合主義の手法をとったことが暴露された。
ここまでは同じだ。ただし、以後は違う。
・ STAP細胞の女性研究者は「捏造した」と批判された。
・ 忽那賢志・医師は、すばらしい才人だと称賛された。
教訓。
詐欺師は、バレたら、非難される。
バレても、世間がそれを信じていれば、称賛される。
──
忽那賢志・医師の記事が、はてなブックマークで称賛されていた。
→ 緊急事態宣言から3週間 流行状況はどう変わったか(4月29日)
→ はてなブックマーク
しかしながら、この記事には、専門家会議の報告と同様の勘違いがある。それも、もっとひどい形で。
本来ならば、たかが一個人の記事をいちいち批判するには及ばないのだが、ここにある間違いを多くの人々が信じているのは好ましくないので、指摘しておこう。
──
間違いといっても、特別な間違いではない。専門家会議がやらかした間違いと同じ間違いだ。
該当の文章を引用しよう。
緊急事態宣言から2週間を経過した頃から明らかに新規患者数が減少しています。
東京都
東京都も1日の新規発症者数が100人を切る日が出てくるなど、緊急事態宣言の効果と考えられます。
国民の皆さんの努力のおかげで、緊急事態宣言以降実際に感染者は減少傾向であると考えられます。
海外でのロックダウンのような強制力がない「外出自粛要請」だけでここまでの結果が得られたことは素晴らしいと思います。
大事なのは、緊急事態宣言という積極的介入(ハンマー)を行うことで、実効再生産数を大きく下げることでした。
いずれも、
「緊急事態宣言のおかげで、新規感染者数が大幅に減少した」
という認識をしている。だが、これは間違いだ。
──
この認識が間違いであることは、先に示したとおりだ。
→ 専門家会議の報告(5/1): Open ブログ
→ 続・専門家会議の報告(5/1): Open ブログ
ただし、この二つとは、用いているグラフが違うので、単純には「メチャクチャな誤認だ」(馬鹿丸出しだ)とまでは言えない。
専門家会議の方は、
「4月7日以後の行動制限のせいで、3月25日~3月末の感染者減少が起こった」
ということ(未来が過去に影響するということ)を主張した。これは明らかなデタラメだ。非論理的すぎる。
忽那賢志・医師の方には、そういう非論理的な説明はない。かわりに、別のグラフを取ることで、一応合理的な説明をしている。以下では詳しく説明しよう。
* *
彼は、全国のデータを取るかわりに、東京都のデータを取る。なぜか? 全国のデータを取ると、専門家会議と同じ非論理的な結論に陥ってしまうからだ。それでは自説にとって都合が悪い。
そこで、自説にとって都合のよいデータを取ることにした。そのようなデータは、全国の各県のどれを取ってもうまく行かないが、ただ一つ、東京都のデータだけは、特別な歪みが生じているので、自説を補強するデータとなる。そこで、東京都のデータを取るのだ。
東京都
これを見ると、全国や他県のデータとは明らかに違うところがある。全国や他県のデータでは、おおよそなだらかに減少していくのだが、東京都のデータだけは、4月21日から24日にかけて、数が増加している。(小さなピークがある。)
なぜここで急激な増加があったかというと、院内感染という形のクラスター発生があったことが、大きく影響しているようだ。
→ 21日に都立墨東病院で院内感染
→ 22日に東京都済生会中央病院で院内感染
→ 24日に練馬光が丘病院で院内感染
院内感染とは別の理由も関与していそうだが、ともかく、東京都だけは、この時期に数字が高まっている。
そこで、これを見て、こう解釈した。
「4月24日までは、数字が高かったが、4月25日以後は、数字が急減した」
こういうふうに認識したので、次のように結論した。
「4月24日までは数字が高かったのに、4月25日以後は数字が急減したのは、4月7日に緊急事態宣言があったからだ」
こうして彼は、都合のいいデータを取ることで、自説の正しさを実証することに成功したのである。
──
しかし、こういうことは、科学者が一番やってはいけないことである。
「たくさんあるデータの中から、都合のいいデータだけを採用して、他のデータをすべて無視する」
これは、STAP細胞事件で、女性研究者がやったことと同じである。いわゆる「チャンピオンデータの採用」というやつだ。
これをやらかした女性研究者は、「データの捏造だ」とさんざん批判された。
だったら、忽那賢志・医師も同じことをやらかしているのだから、同じように批判されても仕方ない。
ちなみに、「他県のデータ」は、次項にある。そのほとんどの県では、「4月11~12日ごろにピークがあって、以後はなだらかに減少する」というグラフだ。
※ 全県を調べたわけではないので、未確認だが。
──
もっと正確に事実を捉える方法もある。
適切なのは、専門家会議のデータだ。そこでは、東京都のデータもある。ただし、PCR 検査結果 判明日のデータでなく、推定感染日のデータを示している。
これだ。(再掲)
見れば明らかなように、3月27日にピークがある。緊急事態宣言の4月7日を境に、「それ以後には明白な減少がある」というふうになっていいはずなのだが、現実には、そんなものは見られない。
つまり、「4月7日以後に、緊急事態宣言の効果で現象が起こった」という説は、完全に否定されるのだ。それが、専門家会議の報告のデータが示していることだ。
かくて、忽那賢志・医師による「自分にとって好都合なデータだけを勝手に採用することで、自説が正しいことを立証する」という方針は、自分勝手なご都合主義として、完璧に否定された。
( ※ 勝手なデータを取ることを許さず、公正なデータを取ることによって、欺瞞が判明した。)
[ 付記 ]
忽那賢志・医師のやったことは、STAP細胞事件の場合と、基本的には同じである。どちらも次の原理で誤認をした。
・ 自分の信じる仮説があった。
・ その仮説を実証するためのデータを求めた。
・ 得られたデータのほとんどは、仮説に否定的だった。
・ たった一つ、仮説に適合するデータがあった。
・ そのデータは、コンタミで汚染されたデータだった。
・ コンタミのせいで、たまたま仮説に適合しただけだった。
・ しかし、そのデータこそが真実だと思って採用した。
・ 「この仮説は正しい。実証した」と発表した。
・ しかしその実証に再現性はなかった。
・ 他のデータはすべて、仮説に否定的だった。
・ ご都合主義の手法をとったことが暴露された。
ここまでは同じだ。ただし、以後は違う。
・ STAP細胞の女性研究者は「捏造した」と批判された。
・ 忽那賢志・医師は、すばらしい才人だと称賛された。
教訓。
詐欺師は、バレたら、非難される。
バレても、世間がそれを信じていれば、称賛される。
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