<感染5日目>
・国際医療センターを受診。
<感染6日目>
・国内第1例として公表。首都圏での感染者は700人を超えている。
<感染10日目>
・首都圏で12万人以上が感染。このころには地方の主要都市にも感染が広がっている。
すでに、国内では千葉県で感染が確認された20代男性が、今月13日に新型コロナウイルスと確定するまで普通の肺炎患者と同じ扱いを受けており、4日と7日には東京都内の職場まで電車で通勤していたことが明らかになっている。
また、東京都内で感染が確認された70代のタクシー運転手も、1月に屋形船で行われた新年会に参加していたことが明らかになっており、この新年会には約80人が参加し、その内の10人が発熱などの症状を訴えており、1人から新型コロナウイルスの陽性反応が出ている。
こうなると、同シミュレーションは“絵空事”などではなく、現実味を持ってくる。中国に比べ、鉄道網や公共交通機関が発達し、タクシーの稼働密度も高い日本では、それだけ密閉空間が多く、人口密度も高い。すでに、国内の感染者も北海道から沖縄まで広範囲にわたっている。今後、国内での感染者が“爆発的”に増加する危険性がある。
米国の疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長はメディアのインタビューで、「この疾患の範囲は、当初の想定よりもはるかに広い。無症状の症例はずっと多い。 われわれが確認した症例の多くは、実際にはほんの少し喉が痛いという程度だった」とし、「少なくとも終息まであと1年くらい掛かるだろう」と予想している。