発言の意味がつかみにくいが、「男ならまだしも、女性がああいう言動をするとはあきれたもんだ」というニュアンスだろうか。そういう人物を公認した自民党の責任はまったく考えていない。厚生労働省の関係者(役人だろう)の発言を紹介したのも、「まあ、そういう人物なのは最初から分かっていたんだよ」という、これも他人事めいた無責任発言だ。
麻生一流のサービス精神の発露だろうし、面白いと言えば面白いのだが、その無責任さにはあきれる。少し深読みをすれば、豊田代議士の党候補公認責任は安倍総理にあるから、自分は関係ないよ、むしろ、安倍が困れば困るほど政局は面白くなる、という考えではないだろうか。
麻生は、いわば、日本政界のトリックスターである。騒ぎを巻き起こして、ドラマを作る存在だ。火付けをして人々が騒ぐのが楽しいという体質なのだろう。ホリエモンなどにもそういう体質がある。マスコミ自体がそういう体質でもある。
麻生太郎副総理兼財務相は24日、新潟県新発田市で開かれた自民党麻生派議員の会合で講演し、秘書への暴行問題で離党届を提出した豊田真由子衆院議員について「あれ女性ですよ女性。男と書き間違えているんじゃないか」と述べた。
豊田氏が議員になる前に勤めていた厚生労働省の関係者の話として「どこかで引き取ってくれないかと思ったら永田町で引き取ってもらったんですよと(言われた)」と語った。(共同)