私は映画館で映画を見ることは(閉鎖空間で咳が止まらなくなる癖があるので)滅多に無いし、この映画もまだ見ていないが、大友監督の力量も、出演俳優陣の良さも、原作漫画の良さも分かっているので、いい映画になっているのは確かだと思う。少なくとも、見て損をする作品ではないはずだ。そういう邦画はあまり無い。自己顕示欲だけの「芸術」作品か、おざなりに作った貧相な商業映画ばかりである。この映画がそういう作品でないことは、幾つかのスチル写真を見ただけで分かる。
下の写真の無邪気な幼児を連れた、優しげな父親が「妻子捨男」になる、そう考えただけで、この幼児が気の毒で、愛しくならないだろうか。その物語を知りたくならないだろうか。この幼児が舐めている漫画のような飴が、いかに繊細な神経で製作者たちに選ばれているか、分かるだろうか。父親が胸に下げた園児バッグに父親の愛情が感じられないだろうか。そういう細部に神は宿るのである。
なお、私は特別に羽海野チカの漫画のファンではない。将棋ファンでもない。ただ、いい作品が埋もれたり、正当に評価されないことを何よりも気の毒なことと思うだけである。
ついでに言うが、この作品は将棋を描いたものではない。人間ドラマである。強いて言えば、愛というものを(友情や恋愛だけでなく、隣人愛、人間愛、という幅広い面から)描いたもの、と言えるかと思う。したがって、この映画も、べつに将棋映画と考える必要はないはずだ。将棋など何一つ知らなくても、漫画や映画の鑑賞の妨げにはならないのは、「ヒカルの碁」が、碁を知らなくても面白いのと同様である。
羽海野・GWは映画前後編イッキ見!さんがリツイート
下の写真の無邪気な幼児を連れた、優しげな父親が「妻子捨男」になる、そう考えただけで、この幼児が気の毒で、愛しくならないだろうか。その物語を知りたくならないだろうか。この幼児が舐めている漫画のような飴が、いかに繊細な神経で製作者たちに選ばれているか、分かるだろうか。父親が胸に下げた園児バッグに父親の愛情が感じられないだろうか。そういう細部に神は宿るのである。
なお、私は特別に羽海野チカの漫画のファンではない。将棋ファンでもない。ただ、いい作品が埋もれたり、正当に評価されないことを何よりも気の毒なことと思うだけである。
ついでに言うが、この作品は将棋を描いたものではない。人間ドラマである。強いて言えば、愛というものを(友情や恋愛だけでなく、隣人愛、人間愛、という幅広い面から)描いたもの、と言えるかと思う。したがって、この映画も、べつに将棋映画と考える必要はないはずだ。将棋など何一つ知らなくても、漫画や映画の鑑賞の妨げにはならないのは、「ヒカルの碁」が、碁を知らなくても面白いのと同様である。
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今日から #ゴールデンウィーク ですね!お出かけ先は決まりましたか?まだの方は、ご家族で映画『#3月のライオン』を観に、映画館へお出かけはいかがでしょうか? #3月のライオンイッキ見pic.twitter.com/mrfkmc7LDT
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