大人になれば、かしこまったお店やちょっと敷居の高いお店に行く機会も増えますよね。そこで当然必要になってくるのが“テーブルマナー”。知識がないあまりにマナー違反な行動をとってしまうと、「常識知らず」と思われてしまうことも……。
では、20代30代の大人はどのくらいテーブルマナーを心得ているのでしょうか。
今回『VenusTap』では、40歳以下の男女500名に20のテーブルマナー一覧を見せ、「知らなかった“テーブルマナー”はどれですか?(複数回答可)」と聞くアンケート調査を実施。
実は知らないテーブルマナーがズラリと並んだランキング結果をご紹介しましょう。
■5位:椀物に入った貝の殻をふたの上や別の皿によけてはいけない(127票)
5位にランクインしたのは、「椀物に入った貝の殻をふたの上や別の皿によけてはいけない」でした。「え? じゃぁ貝殻はどうすればいいの?」と思った人も多いのではないでしょうか。
この場合の正解は、“お椀の中に入れたまま”なのだそう。
「貝が邪魔になるから空いた皿に出していた」、「知らなかった。正直汁を飲みにくいと思うんだけど……」といった声が上がりました。
■4位:焼き魚は左から食べる(135票)
4位の「焼き魚は左から食べる」も多くの人が知らなかったよう。「どっちからでも好きに食べさせてよ!」という声が聞こえてきそうですね。
尾頭付きのお魚も切り身も、すべて左側から食べ始めるのが正しいマナー。これは、一般的に魚の頭となる部分を左側に置くのが正しい盛り付けの形とされていることと繋がっているようです。
「食べものにも食べ始める順番があるなんて知らなかった」、「右利きだから何となく左から食べてたけどマナーだったとは。左利きの人は大変そう」などのコメントを集めました。
懐石料理などでコース料理を食べる順番はあっても、一品ごとに食べる手順が決められているところまでは知らなかった人も多いようですね。
■3位:醤油にワサビなどの薬味を溶かさない(135票)
3位には、「醤油にワサビなどの薬味を溶かさない」でした。これは知らなくて驚いた人も多いのではないでしょうか。
「当たり前に溶かすものだと思っていたので驚いた」という声が多い一方、「逆にどうやってワサビをつければいいのか知りたい」などの意見もちらほら。
薬味を醤油に溶いてしまうと他の薬味を楽しめなくなることや、和食においては“のせる”が基本であって混ぜる行為はあまり好ましくないと考えられていることがマナーの理由のようです。
正しい食べ方は、“お刺身やお蕎麦の上にちょんとのせる”のだそう。食べ方に気を遣わないと薬味が落ちてしまいそうに思えますね。
■2位:天ぷらや刺身は淡白なものから順に食べて行く(136票)
2位には、「天ぷらや刺身は淡白なものから順に食べて行く」がランクイン。こちらも、4位の焼き魚と同じように「好きなものから食べていた」や「お皿の中でも食べる順番が決められているのはびっくり」という声が多々ありました。
無造作に盛られているように見えますが、天ぷらの盛り合わせなどでは、白身の魚やエビなどの淡白なものは前に、穴子など味が濃いものや根菜類などは後ろ側に盛り付けられていることが多いよう。そのため、前列から食べ進めて行くのが正しいマナーなのです。
とはいえ、これは盛り合わせにだけ言えること。面倒なマナーが煩わしい場合は、1品ずつ頼むのもいいかも!?
■1位:漬物は料理を食べ終えてからご飯と一緒に食べる(151票)
今回最も多くの人が知らなかったマナーは、「漬物は料理を食べ終えてからご飯と一緒に食べる」でした。
「漬物にも食べる順番があるなんて」と食事をする順序やマナーの範疇外だと思っていた人もいれば、「ご飯のお供として一緒に食べたいので最後まで残していたけど、決まりがあるとは知らなかった」と、マナーと知らずに無意識のうちにできていたという人も。
漬物はもともと最初から出されるものではなく、食事の後半にご飯や汁物と一緒に提供されることが多いですよね。しかしまだそこでは漬物には手をつけず、ご飯と汁物が半分くらい減ってきたら、はじめて漬物に手をつけるのだとか。
ちなみに、漬物をご飯の上に乗せて食べることは美しいとされておらず、あくまでも別で食べるほうが良いのだとか。
ユネスコ無形文化遺産に登録されるほど世界に素晴らしいと認められている“和食”ですが、「ちょっと堅苦しすぎない?」と思ってしまうような細かいマナーがたくさん。しかしせっかくですから、きちんとした場ではそれなりのマナーで食事ができるようになっておきたいものですね。