「混沌堂主人雑記」所載の「Deeply Japan」記事の一部だが、今読んでいる最中の「新・もう一度読む『山川世界史』」の最後の方に、ウクライナからのクリミア離脱とロシア編入の記事(コラム形式)があって、その記述がまさに「西側教」の最適の事例になるだろう。ネットを見ていれば、ウクライナの新政権こそが簒奪政権であり、クリミアの離脱とロシア編入はクリミア住人の意思による完全な「主権在民」行使の事例であることは明白なのだが、教科書を書く連中は「西側マスコミ」や「西側知識人」のご託宣を信じてこういう教科書を書くわけである。それでは西側世界の住人(特に若者たち)が洗脳されるのは当然だろう。
先に、その『山川世界史』何たらの記述から該当箇所を、面倒くさいが抜き書きする。
「2014年になってクリミアの帰属問題が再燃し、ロシアと親ロシア派が半島を掌握したあと、一方的な住民投票がおこなわれ、ロシアはクリミア併合を宣言した。国際社会の多数はこの併合を認めていない。」(同書292P)
この書き方だと、住民投票は不正に行われ、ロシアが強引にクリミアを併合したようにしか読めない。事実は、クリミア住人の自由意志で投票は行なわれ、圧倒的多数でロシア帰属が決まったことはネットで世界のニュースを見ていた人はほとんど知っている。だが、そのような直近の事実ですら、西側世界ではこのように捻じ曲げられるのである。上で書かれた「国際社会」が要は西側社会であり、しかもその一部の人間(上級国民・支配階級)でしかないのは明白だろう。
(以下引用)
西側教団の根本的な間違いは、1980年あたりまでは、この布教を順次、穏やかに、入るといいことありますよ、ほら、あなたにも経済成長という現世利益が、とかいう調子でやってそれなりに成功してきたことに飽き足らなかったことではなかろうか。
冷戦構造が崩壊して以来、西側でなければ人にあらず的な無暗に積極的な拡張政策を取ったため、布教実績に陰りが見え、これまでの支持層だった先進国で支持を失ったのみならず、市場拡大のためのターゲットとしていたインド、中東で大きく支持を落とした。さらに、最後の大市場として期待された中国市場においても、思ったほど支持が伸びない、って感じでしょうか。
■ 自分で壊した the Western values 西側の価値
前にも書いたけど、ウクライナのキエフ政権がウクライナ東部住民を「テロリスト」と呼び、その住民を「テロ対策」として殺し始めた時、このへんが引き返せないポイントだったんじゃないかと思ったりする。
「自国民を殺す」-The West という価値の毀損
クーデター政権の治安関係に極右を入れたり、その極右の中にナチスのウクライナ対策で協力した人たちの残党を入れている、というのも後で振り返れば大きな出来事になるだろう。この事件はアメリカのみならず、バチカンも絡む(ナチのシンパを反共を理由に匿ったのはまずバチカン。反共なんてものが吹っ飛ぶぐらいの極端な非道ぶりを問題視して米英軍関係者は追及していたがバチカンが庇って米・カナダが引き継いだ)。
例:カトリック聖職者のウスタシャへの関与
また、制裁をかけるというその仕組みの身勝手さが丸見えになりすぎて、今後もやれといわれりゃそりゃやりますが、いつまでこんなバカなことやってるんです、兄ぃ、みたいな感じで見られているのも嘆かわしい。市場経済の自由度もたかが知れてる。制裁を使って資金の流れをコントロールしたり生産量を調整している以上競争も全然公平じゃない。
金融市場の不公正さ、経済理論のインチキくささもあった。ロシアのルーブルが政治状況の不安定さから売られていますっていうけど、ロシアは要するにユダ金と喧嘩してるんだからそうなるでしょうね、と誰もが思う。反対に、中身が滅茶苦茶なのは誰でも知ってるウクライナの通貨は、まぁその買い支えられていたとしか思えなかった。さらに、財政的にはイギリスだのアメリカだのよりはるかに健全なロシア政府債がジャンク債一歩手前って何ですかというのも思えば不思議だ。(いつか俺たちがロシアを壊すんだ、という決意の表れなんだろうが)
要するに、アメリカを中心とする世界を築くために、あっちでもこっちでもテコ入れして回ってる人たちがいて、その人たちのルールが世界のルールだってことでしょというのが丸わかりになってしまった。
先に、その『山川世界史』何たらの記述から該当箇所を、面倒くさいが抜き書きする。
「2014年になってクリミアの帰属問題が再燃し、ロシアと親ロシア派が半島を掌握したあと、一方的な住民投票がおこなわれ、ロシアはクリミア併合を宣言した。国際社会の多数はこの併合を認めていない。」(同書292P)
この書き方だと、住民投票は不正に行われ、ロシアが強引にクリミアを併合したようにしか読めない。事実は、クリミア住人の自由意志で投票は行なわれ、圧倒的多数でロシア帰属が決まったことはネットで世界のニュースを見ていた人はほとんど知っている。だが、そのような直近の事実ですら、西側世界ではこのように捻じ曲げられるのである。上で書かれた「国際社会」が要は西側社会であり、しかもその一部の人間(上級国民・支配階級)でしかないのは明白だろう。
(以下引用)
西側教団の根本的な間違いは、1980年あたりまでは、この布教を順次、穏やかに、入るといいことありますよ、ほら、あなたにも経済成長という現世利益が、とかいう調子でやってそれなりに成功してきたことに飽き足らなかったことではなかろうか。
冷戦構造が崩壊して以来、西側でなければ人にあらず的な無暗に積極的な拡張政策を取ったため、布教実績に陰りが見え、これまでの支持層だった先進国で支持を失ったのみならず、市場拡大のためのターゲットとしていたインド、中東で大きく支持を落とした。さらに、最後の大市場として期待された中国市場においても、思ったほど支持が伸びない、って感じでしょうか。
■ 自分で壊した the Western values 西側の価値
前にも書いたけど、ウクライナのキエフ政権がウクライナ東部住民を「テロリスト」と呼び、その住民を「テロ対策」として殺し始めた時、このへんが引き返せないポイントだったんじゃないかと思ったりする。
「自国民を殺す」-The West という価値の毀損
クーデター政権の治安関係に極右を入れたり、その極右の中にナチスのウクライナ対策で協力した人たちの残党を入れている、というのも後で振り返れば大きな出来事になるだろう。この事件はアメリカのみならず、バチカンも絡む(ナチのシンパを反共を理由に匿ったのはまずバチカン。反共なんてものが吹っ飛ぶぐらいの極端な非道ぶりを問題視して米英軍関係者は追及していたがバチカンが庇って米・カナダが引き継いだ)。
例:カトリック聖職者のウスタシャへの関与
また、制裁をかけるというその仕組みの身勝手さが丸見えになりすぎて、今後もやれといわれりゃそりゃやりますが、いつまでこんなバカなことやってるんです、兄ぃ、みたいな感じで見られているのも嘆かわしい。市場経済の自由度もたかが知れてる。制裁を使って資金の流れをコントロールしたり生産量を調整している以上競争も全然公平じゃない。
金融市場の不公正さ、経済理論のインチキくささもあった。ロシアのルーブルが政治状況の不安定さから売られていますっていうけど、ロシアは要するにユダ金と喧嘩してるんだからそうなるでしょうね、と誰もが思う。反対に、中身が滅茶苦茶なのは誰でも知ってるウクライナの通貨は、まぁその買い支えられていたとしか思えなかった。さらに、財政的にはイギリスだのアメリカだのよりはるかに健全なロシア政府債がジャンク債一歩手前って何ですかというのも思えば不思議だ。(いつか俺たちがロシアを壊すんだ、という決意の表れなんだろうが)
要するに、アメリカを中心とする世界を築くために、あっちでもこっちでもテコ入れして回ってる人たちがいて、その人たちのルールが世界のルールだってことでしょというのが丸わかりになってしまった。
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