「還元論」というのは、物事を「元(要素)」に帰して考察する考え方だが、「性的還元論」という言葉を(たぶん誰も言っていないので)提言する。つまり、すべてを性に還元する思考法だ。古くはフロイドなどがそれだが、現代では、日常的に物事(主に人間関係だが、マスコミ報道やフィクションやその受容者の思考などにも関係する。)が性的に還元されすぎている、というのが私の言う「性的還元論」だ。
たとえば、現代では同性間の友情はすべて「同性愛」と見做される、というようなことである。性的要素がまったく無い友情ですら「深層心理では同性愛なのだ」とされれば抗弁の余地もなくなるわけである。
ルパン三世と次元大介は同性愛か? 単なる仲間であり、同志的友情であって、この二人に性的な関係性はゼロだろう。しかし、このふたりが同じアパートに住めば、世間は、「あのふたりは同性愛だ」と見做すのは確実だと思われる。
このように、すべてを性的視点に還元するのが「性的還元論」である。これは一般人の脳まで侵食している悪疾だと思う。「性の多様性」も性的還元論のひとつだ。
たとえば、現代では同性間の友情はすべて「同性愛」と見做される、というようなことである。性的要素がまったく無い友情ですら「深層心理では同性愛なのだ」とされれば抗弁の余地もなくなるわけである。
ルパン三世と次元大介は同性愛か? 単なる仲間であり、同志的友情であって、この二人に性的な関係性はゼロだろう。しかし、このふたりが同じアパートに住めば、世間は、「あのふたりは同性愛だ」と見做すのは確実だと思われる。
このように、すべてを性的視点に還元するのが「性的還元論」である。これは一般人の脳まで侵食している悪疾だと思う。「性の多様性」も性的還元論のひとつだ。
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