子供に対する親の影響というのは強力なもので、子供は親の言動によって「この世界でどう行動するのがいいのか」を学ぶわけである。親が、平気で公衆マナーを破るような人間なら、ほぼ確実に子供も同じ行動をする。右翼の子供は9割がた右翼になる。
私も、子供に悪影響を与えてきたのは勿論である。何より、闘争心や向上心がまったく無い(ように見える)のはおそらく私の影響だろうと思う。まあ、苦しい努力をして手に入れるものが、はたしてその努力に見合うのかどうか、そしてその努力に費やした時間は、のんべんだらりと楽しく生きてきた時間より価値があるのか分からないから、それでもいいのだが、若いころには多少我慢や努力もして、何か後に残るものが無いと先々が心配ではある。(私は、「努力は時間の貯金だ」と思っている。つまり、使える時間の一部を努力に振り向けるのは、自分を向上させることで将来の可能性を広げる意味では、その「努力の時間」が、時間の消費ではなく貯蓄や投資だ、ということである。ただし、努力の内容がまったく無益なものや有害なものすらあるわけだ。)
幼い子供、特に自分自身の子供に対する態度はかなり注意が必要だ。
私の子供が「嘘」というものの存在を知ったのは、たぶん、私のためである。幼稚園に入る前の子供とゲームをしている時に、冗談のつもりで(子供の目にもはっきりとインチキだと分かる)インチキをやり、当然、今のはインチキだったとすぐに白状して笑ったのだが、おそらくそれで子供は嘘というのがこの世に存在することを知ったと思う。まあ、嘘というものを知らずに世を渡るとしたら、それも悲惨な人生になりそうだが、親としては今でも、純白な子供の心を汚染したようで、少々胸が痛む記憶である。
たしか兼好法師が「子供に冗談を言ったり、怖い話をして脅かしてはいけない」と書いていたと思うが、それは、冗談や怪談が、子供の無垢な心に嘘や恐怖の概念を教え込むからだろう。
私も、子供に悪影響を与えてきたのは勿論である。何より、闘争心や向上心がまったく無い(ように見える)のはおそらく私の影響だろうと思う。まあ、苦しい努力をして手に入れるものが、はたしてその努力に見合うのかどうか、そしてその努力に費やした時間は、のんべんだらりと楽しく生きてきた時間より価値があるのか分からないから、それでもいいのだが、若いころには多少我慢や努力もして、何か後に残るものが無いと先々が心配ではある。(私は、「努力は時間の貯金だ」と思っている。つまり、使える時間の一部を努力に振り向けるのは、自分を向上させることで将来の可能性を広げる意味では、その「努力の時間」が、時間の消費ではなく貯蓄や投資だ、ということである。ただし、努力の内容がまったく無益なものや有害なものすらあるわけだ。)
幼い子供、特に自分自身の子供に対する態度はかなり注意が必要だ。
私の子供が「嘘」というものの存在を知ったのは、たぶん、私のためである。幼稚園に入る前の子供とゲームをしている時に、冗談のつもりで(子供の目にもはっきりとインチキだと分かる)インチキをやり、当然、今のはインチキだったとすぐに白状して笑ったのだが、おそらくそれで子供は嘘というのがこの世に存在することを知ったと思う。まあ、嘘というものを知らずに世を渡るとしたら、それも悲惨な人生になりそうだが、親としては今でも、純白な子供の心を汚染したようで、少々胸が痛む記憶である。
たしか兼好法師が「子供に冗談を言ったり、怖い話をして脅かしてはいけない」と書いていたと思うが、それは、冗談や怪談が、子供の無垢な心に嘘や恐怖の概念を教え込むからだろう。
山本貴嗣さんがリツイート
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