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安保徹「免疫革命」への疑問

安保徹医師が死んだのは最近のような気がしていたが、もう8年も前らしい。
一部では暗殺ではないか、と騒ぐ連中もいたようだが、新コロ騒動以前の死であり、彼の「免疫力で癌を防ぐ」論を邪魔に思う連中が彼を暗殺するには、彼が自論を言い始めてから長い年月が経ちすぎているだろう。
で、この記事を書く気になったのは、彼の「免疫革命」という本を新古書店で買って少し読み始めたのだが、頻出する

「ガンになったというのは、それまでの生き方に強いストレス、ゆがみがあったから」

という、基本思想が、どうも怪しげだからである。ストレスによって身体の抵抗力(免疫力)が弱まる、というのはあるとしても、癌という、いわば内発的な病気にまで「ストレス原因説」を主張するのは、とんでもない方向にボールを蹴っているのではないか。免疫というのは外部から侵入する病原体を退治するものであり、それが自分自身の体を攻撃する、というのはあまりに異常な理路だと私には思われる。(この「理路」という言葉はあまり私が好まない内田樹用語だが、ここでは使っておく。)(新コロでのサイトカインストームについては、原因が別の話になる。)
間違った生き方をしているから癌になる、など、或る種の新興宗教的である。正体不明の災厄については、どんなデタラメでも言える。それより、癌は老化の必然的現象で、それが「大事」になる人とならない人がいる、と考えるべきだろう。それは遺伝的形質の差だと思う。ちなみに、私の知る限りでは、沖縄の人間で癌で亡くなった人のことはほとんど聞かない。そういう「土地による癌発生数や死亡者数割合」の統計を取るべきだろう。沖縄の人間は飲兵衛だから、酒が癌を退治する、という説のほうが、よほど信憑性があるwww まあ、酒はストレス発散の大物でもあるが。
「笑いのある生活をしたら癌にならない」というのも、かなり怪しい言説だ。「笑いの少ない生活」つまり「根を詰めすぎる」と病気になりやすいというのは、何かへの過度の集中のために、食事や軽運動など身体ケアが疎かになった結果なのではないか。沖縄の人間の「テーゲー主義」も、よく知られたところだ。

(以下引用)


去る2016年12月6日安保徹先生が逝去されてから49日が経ちました。


先生の訃報が入った時にはあまりにも突然でしたので信じがたい、


信じたくないものでした。


今年の3月には安保先生の姫路講演が決まっており、3年ぶり先生にお目にかかるのを


楽しみにしていました。


天が崩れてくるような、頭のてっぺんから雷に打たれたようなショックでした。


死因は大動脈解離で、二日前まで元気に講演されたと奥様から涙ながらの連絡が


ありました。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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