世に出る著作物や芸術品の8割はクズだ、というのが私の考え(スタージョンの法則の私流の言い方)だが、世の中の人間の8割は馬鹿だ、とも思っている。馬鹿だから悪いとばかりは言えないし、頭のいい悪党よりは正直な馬鹿のほうがはるかにマシなのだが、この私の推定に従うなら、「売れているから、これはいい品物だ」というのは知的嗜好品には当てはまらないことになる。つまり、世の中の8割を占めている馬鹿が買わないと大ヒット商品(作品)にはならないわけで、電通などはその馬鹿をターゲットにしろ、と社員に教えている。
知的嗜好品の価値に関しては、その対象作品が理解できない場合は、受容者側の理解能力の欠如である場合がほとんどだろう、というのは、この「馬鹿が8割」の法則から言って当然の話だ。
学歴が高いから馬鹿ではない、とも断定できない。芸術の受容に関してはその分野に関する知的蓄積が必要なのであり、学校の勉強だけに特化した人間が芸術理解能力があるほうが稀だろう。なお、漫画は日本においては小説よりはるかに高い達成を遂げている、と私は思っている。漫画の中には、馬鹿では理解できないものもたくさんある。
まあ、私が「世の中の8割は馬鹿」と言っても、自分の悪口を言われた、と怒る人はいないはずだ。たいていの人間は自分以外を馬鹿だと思っているだろうからwww
唐沢なをきさんがリツイート
- 今の子供たちは想像力や読解力が足りないとお嘆きの石森先生。1967年2月号だから丁度半世紀前の号だが、この手の話はいつの時代も変わらないんだな…。pic.twitter.com/6Pe7k0AYBF
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