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これが体育会系気質? www

「はてな匿名ダイアリー」記事で、あまりに非常識な話なのだが、やたらにリアリティがあるので、実話だと思う。非常識というのと事実性は両立する。
ある意味、上級国民と警察や裁判の関係も見て取れる。

(以下引用)

2023-01-30

俺の先輩も運転で人を殺したことがある。

https://anond.hatelabo.jp/20230130001756


この増田を見て、自分の思い出も刺激されたから書く。


増田気持ちもわかる。大学の先輩が飲酒運転で人をはねたことがあるから


とはいえ、大きな事故じゃなくて、道路に横になってたおっさんを、轢いて、他の人に怪我とかはなかった。


轢かれた人は、後で亡くなっちゃったんだけど。(酔っ払って道路で寝るの、本当に危ないよね)


そこからが大変だった。


その先輩が、飛んだ。つまりひき逃げだった。


判明したのは、部活のみんなに警察から「居場所を知らないか」という連絡が回ってきたからだ。目撃者がいたらしい。


先輩は、俺と同じ武道系の部活の人だったんだが、そこの部長が「警察に見つかる前に探せ!今日中だ!」って大号令をかけて、部員全員で探す羽目になった。


まあ、当時は飲酒運転はそこまで重い罪じゃなかったんだけど、やっぱり自首逮捕で重さが違うのは俺でもわかったし、


人を轢いた先輩も、子供向けの武道スクールとかで一緒にボランティアしてて、すごいいい人でお世話になってたから、俺も部活のみんなと探しに出た。


俺はバイクを持っていたので、単車を持っている同期と一緒に外に出た。


しかし、全然見つからんのよ。もう、全然


実家周り、パチ屋、よく行ってたラーメン屋雀荘銭湯なんかも周ったけど、マジでどこにもいなかった。


しかも、途中で、ヤバメの連絡が来た。


「先輩が轢き殺したの、警官だったらしい」というもの


みんな、不味いと思った。そのへんの人ならともかくとして、警察は身内案件の時はやたらとやる気出すものだ。警察OBの先輩ともよく話していたので、よく知っていた。


同時に、実は俺達は、先輩を見つけたくない、というのもあった。


ひき逃げの先輩は強かったのだ。身長は190cm近く、ウェイトも100キロ近くて、明●大のラグビー部路上でモメた時も、相手の頭をカチ割って場を収めた、なんて話もあった。


当然ながら腕は全国クラスなだけでなく、あんまり言うと流派バレるかもしれんが、「喧嘩の時は急所を狙え」と教わる所なので、金的とか目つぶしを普通に狙ってくるはずだった。


正直、手負いの熊を捕まえる方がまだ気楽だ。(そういう意味でも、警察より早く見つけたいんじゃね、と話した記憶がある)


3,4時間はめぼしい場所を探して途方に暮れた俺達は、近くのコンビニで酒を買って、どうするか作戦会議、と称して休憩していた。


見つけるのも、嫌だし、仮に警察が先に見つけてしまった場合連座で俺達も部長から罰を受ける…当時は冬。寒空の下、酒を飲む手が震えた気がする。


正直、酒の力抜きだと、すくみ上ってしまって、本当に殺されてしまうかもしれない、と思っていた。それほど先輩は強かった。路上で戦うのはごめんだった。


だが、日頃の行いが良かったからか、『先輩が見つかった。すぐ戻ってこい』という連絡があって、俺達はホッとして、大学までバイクを走らせた。


そこからが大変だった。


先輩は、なんと寮の友人の部屋にいたのだ。


(寮で何をしていたか、という話は2パターン伝わっていて、1つは部屋の隅でガタガタ震えていた、というもの。もう1つは麻雀してたよ、というもの。俺は流石に前者だと思っている)


「なんで、すぐに見つけられなかったんだ!」と部長が俺達を叱責して、大学の校舎の周りを2週させられた。


まあ、そんなことは別に些末なことで、部長が何故、先輩を探していたのか。その理由理由だったのである


部長は皆の前で先輩を正座させて叫んだ。


「お前、俺とのスノボはどうする気だったんだ!!!


ああ、と思った。部長が、大学女の子を引っ掛けて、先輩と一緒にスノボ旅行に行くはずだった。しかも、その翌日の土日に。


女の子達に、自分の後輩がこれなくなった、と言わせる気か!と部長怒髪天を突かんばかりに、激怒していた。


警察に出頭するのは俺との旅行の後にしろ!!!


そういうことになった。


2人は、そのまま長野県スキー場まで出かけて行った。しかも、人を轢いた先輩の運転で。運転する方も運転する方だが、乗る方も乗る方である


どういう気持ちだったのだろう、と今になると思うが、当時は折檻が大したことがなくて、全員ホッとしていた。


それからが、大変だった。


先輩は、旅行から戻って、着替えて出頭させられた。


発見者部員が署まで同行し聴取を受けたのだが、『なんかこいつ、変な日焼けしてね?』と質問され、笑ってはいけない事情聴取状態になって、大変だった、という話もある)


そして、女の子達と楽しい時間を過ごして、スキー焼けの後でパンダみたいになっていた部長宣言したのだ。


「これからアイツの減刑嘆願の署名をする」と。


1人のノルマ100人だった。部員は全員、大学でクソ寒い中、大声で署名をかき集めることになった。


正直、先輩が見つからずに、部長たちにボコボコに殴られた方がマシだったんじゃないか、と思うくらい恥ずかしかったし、時間無駄だと思ったし、最悪だった。


まあ、その甲斐あって、先輩は大分緩い刑、つまり執行猶予つきで済んで、その後の就職活動等にも影響が出ない、という話で落ち着いた。あと、ついでに報道もされなかったはずだ。


部長というか、その部活法曹筋に強い人だらけだったし、警察OBも沢山知り合いなので、手を回したんじゃないかという話も聞いた。署名意味とは…?)


今では、その部長や先輩たちとは繋がりはないとはいえ学生時代はもうすこし血生臭くて、それよりヤバい事件が2,3個起きていたので、増田を見るまで、その話をすっかり忘れていた。(嫌な思い出だったのもあるが)


とにかく、人はみんな、そういう思い出を抱えたりして生きているのだ。あんまり自分を責めないで良いと思う。


ていうか、結構名大学の話なので、当時、署名してくれ!とムサい男達に頼まれた人もいるかもしれん。その節はすまなかった。


この場を借りて、謝罪したい。


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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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