子供のころにこの歌を聞いて「原爆ナスビ」とは何だ、と思った方はゴマンといるはずであるww
下の訳詞でも「玄白なすび」の説明は不明瞭である。
ちなみに、下の歌詞では「あとはどうなっときゃあなろたい」だが、私の耳には「どうなろ」と聞こえていた。あとは「Do not Can not」たい。
(夢人追記)今思いついたが、「玄白ナスビ」とは、普通のナスビの事で、「表が黒く、中が白い」ことを強調したものだろう。(「玄」は「黒」を意味する。だから「玄人」と書いて「くろうと」と読むのである。)したがって、「玄白ナスビのイガイガどん」とは、顔の表は黒いが中身は白い(未熟の意味か、西洋かぶれの意味だろう。)、イガグリ頭(これも断髪した人間、西洋かぶれである。)の書生のことだと思われる。
(以下引用)
ところでこの「おてもやん」。歌詞をみなさん、ご存じですか?
※【おてもやん歌詞】
おてもやん あんたこの頃嫁入りしたではないかいな
(おてもさん、あなた最近結婚したんじゃないの?)
嫁入りしたこたしたばってん
(結婚したことはしたけれど)
ご亭どんがぐしゃっぺだるけん、まあだ杯ゃせんだった
(旦那がブ男なので(天然痘のあとが残っているので)、まだ三々九度の杯はしてないの)
村役(むらやく)鳶役(とびやく)肝入り(きもいり)どん
(村の役付きさんや火消しの頭や仲人さん)
あん人たちのおらすけんで あとはどうなっときゃあなろたい
(いろんな世話役がいらっしゃるので、あとはうまくとりなしてくれるでしょ)
川端町つぁんきゃあめぐろたい
(それより、川端町の方に回って歩きましょう♪)
春日ほうぶらどんたちゃ 尻ひっぴゃーで 花ざかり花ざかり
(春日のかぼちゃのような男たちが裾を引っ張ったりして、私は人生の花盛りなの♪)
ピーチクパーチクひばりの子 玄白なすびのいがいがどん
(ひばりのように浮かれっぱなしの男や、野暮ったいイガグリ男たちは私の趣味ではないからね!)
結構、すごい歌詞です。。。(((( ;゚д゚)))アワワワワ
おてもやんって、自由!
「おてもやん」は幕末ごろにできた歌で、当時は熊本の花柳界のお座敷歌として歌われていたそうです。この「おてもやん」について「歌詞の続きを調べてほしい」という要望があり、今回調べてきました!(続きもあるんですね・・・)
そして、「肥後民謡風土記」でみつけた続きの歌詞がこちら。
一つ山越え も一つ山越え あの山越えて
私はあんたに惚れとるばい
惚れとるばってん 言われんたい
おいおい彼岸も近まれば
若者(わきゃもん)衆も寄らすけん
熊本(くまんどん)の夜聴聞詣(よじゃもんみゃ)りに ※夜説教を聞くこと
ゆるゆる話も きゃあしゅうたい(ついでだからやりましょう)
男振りには惚れんばな
煙草入れの銀金具が それがそもそも因縁たい
あかちゃかべっちゃかちゃかちゃかちゃ
おてもやんは、見かけだけでなく、煙草入れの銀金具が素敵だとかそういう男っぷりに惚れる女性のようです。なかなか粋な女性ですね。
「おてもやん」については、肥後(熊本)の若い女性の通称とも、明治の終わりに実在した人物ともいわれているそうですが、真相は定かではありません。作詞、作曲、 振付けは慶應元年生まれの永田稲(イネ)と伝えられています。