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「進撃の巨人」の隠喩(暗喩)

私は飯を食いながら、娯楽映像(映画やアニメ)を見る習慣だが、見たいのが特になかったので、長い間敬遠していた「進撃の巨人」のアニメを先ほど2話まで見た。
実は、前に第一話だけ見たのだが、「ネトウヨアニメ」だと判断して視聴をやめたことがある。
というのは、原作もそうだと思うが、主人公たちが最初に居住していた地区の名前が「シガンシナ地区」という名前で、これは明らかに「シナの此岸(しがん)」つまり、シナが河(海)の向こうにある、こちら側の岸、日本のことである。さらに細かく言えば、人類(これは日本と米国を意味しているだろう。)は三つの地区に居住しており、一番外側、つまり巨人(中国)の襲撃を一番最初に受けるのがシガンシナ地区だが、これは現実の場合は沖縄地区ということになる。外から2番目がその他の日本領で、一番中心部が米国あるいは米軍基地と、東京、あるいは日本政府ということになるか。
要するに、平和ボケしていると、いつ巨人(中国)が攻めてくるか分からないぞ、という隠喩がこの作品にはある、というのが私の推理である。しかも、その巨人とは対話が不可能であり、戦うしか問題解決方法はない、という隠喩まである。
まあ、要するに、非常に危険な「精神コントロール」を狙った作品だとも受け取れるわけである。

ついでだが、中央地区に避難した被災者たちのために食料不足に陥った中央地区の政府はその避難民たち20万人を兵士としてシガンシナでの巨人との戦闘に送り出し、そのほとんどが戦死したために食料不足は回避されるという皮肉な描写もあり、このあたりはなかなか大人である。しかし、そういう扱いを受けた主人公は中央政府を憎悪することなく、自ら巨人との戦いに赴くというのが、実にアホだ。彼らの身内や友人が巨人の襲撃で死亡したのは、元はと言えば中央政府の無策のためであり、巨人は(コミュニケーション不可能だということは)いわば「自然現象」に近い存在なのだから、主人公たちの敵は、彼らを外郭地区に住まわせ、差別的待遇をしてきた中央政府なのではないか? さて、沖縄県民の中にエレンのようなアホ若者がいるだろうか。念のために言うが、中国人はけっして相互理解不能な「巨人」などではない。当たり前の話だ。私から見れば、米国政府のほうがはるかに危険な怪物である。






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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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