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黒だろうが白だろうが、鼠を取るのがいい猫だ

私は「漸進的社会主義者」のつもりだから、右翼とは対立する考えの持ち主だ。だが、今回の大震災の被害者救助に対して、右翼集団の一つと目される日本財団が大きな支援をやっていることを知ったので、公平を期すために掲載しておく。特に漁船を失った漁民に対し、1億円を無利子で貸すというのは、相当なものだ。政府の無為無策に比べると実に立派なものである。だからと言って彼らのふだんの行為のすべてが正当化できるということはもちろん無いが、善行は善行として顕彰しよう。
タイトルは、昔、中国の政治家の誰かが言った言葉。言いかえれば、右だろうが左だろうが、困っている人を救う者が(この際は)いい人間である。


(以下「笹川陽平ブログ」より引用)


緊急記者会見 [2011年03月30日(水)]
「東北地方太平洋沖地震への救援活動」その30
―緊急記者会見―

※日本財団第一次被災者救済策発表

①死者・行方不明者に各一人5万円を支給
②漁船を失った漁民に最大1億円、3年間返済猶予の上15年で返済。無利息
③NPOボランティアの100万円を限度に迅速支援

①広域被災地には、2,500ヶ所余の避難所での生活を強いられている方々、自宅の1階は泥で埋まり2階でひっそりと生活されている方もおられ、被災された方々の避難生活の現状は千差万別である。被災から18日、最低限の生活は確保されたものの、将来への具体的な展望のない生活は、避難民の精神を着実に追い詰めている。

死者・行方不明者を出したご家族の嘆きはいかばかりであろうか。察するに慰める言葉もない。

避難所での生活が落ち着けば、亡き親族に花束を手向け、線香を立て、好物であった酒や饅頭などをお供えしたいであろうに。

筆者は昭和20年3月10日、東京大空襲で被災した。親戚を廻り、ささやかな食事にはありついたが、現金のない生活のつらさをいやというほど味わった。そんな経験もあり、今回の死者・行方不明者の遺族・親族に、死者・行方不明者一人当たり5万円の弔慰金又は見舞金を送ることを決定した。

現在の死者・行方不明者は約2万9千人であり、約15億円を大至急現地にお届けする。

②報道で見る被災者の漁民の姿は一様に深刻である。海に生きた男がすべてを失い、漁業での再起を放棄しようとする映像に涙した。三陸の漁業を絶やしてはならない。

筆者を含め、日本中の人々が三陸の魚介類を楽しみに生活してきた。彼らに再起のほのかな光を提示することによって、今一度、海に出る気力の回復といつの日か我々の食卓に三陸の珍味を提供願いたいものだ。

③NPO、ボランティアは、日頃、専門としている仕事があるにもかかわらず、乏しい金をやりくりしてガソリンを買い、遠路、被災地で活動して下さっているが、この方々への政府、企業からの支援は皆無に等しい。

2,500ヶ所の避難所に1ヶ所10名としても25,000名の人手がいる。その上、町を覆った泥土の処理等々、被災地の復興の初期段階には膨大なボランティアの支援なくして不可能である。
しかし、彼らには政府からは一銭の援助もなく、ただ黙々と働き、夜は寝袋で眠りに就つく。
これらの無私の活動に、日本財団は物心両面の支援をしたい。

この三点の日本財団の具体的な支援が起爆剤となり、政府や関係筋が連動してくれることを願って止まない。

Posted by 笹川 陽平 at 09:00 | エッセー(essay) | この記事のURL | コメント

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風が吹いたらゆりかごゆれた

インターネットで「風が吹くとき(風が吹いたら)」の原詩を検索して、アニメ「風が吹くとき」の紹介をしているこのページに出逢ったので、ここに紹介する。
なぜここに転載するのかは言うまでもないだろう。原発事故は原爆投下とまったく同じことなのである。ただ、即死と緩慢な死の違いだけだ。
アニメ「風が吹くとき」および、デビッド・ボウイの歌などもユーチューブにあるので一見をお勧めする。



(以下引用)


風が吹くとき(「When The Wind Blows」)
立澤史郎(1989)

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風が吹いたらゆりかごゆれた
枝が折れたらゆりかごおちた

ぼうやとゆりかご いっしょにおちた


 マザー・グースの残酷さには、子供の頃よりも、むしろ今になってぞっとします。この歌、「WHEN THE WIND BLOWS」(英国版「風が吹いたら桶屋が儲かる」)もそのひとつ。これをそのまま題名とした映画が公開されます。邦題も「風が吹くとき」で,'86年英国制作の長編アニメの日本語版です。

あらすじ

 英国の片田舎に住む老夫婦、ジムとヒルダ。ジムは定年を迎え、これからは愛し合った二人ののんびりとした時間が始まる。
食事時、ラジオは戦争勃発を知らせ、政府は三日以内に核シェルターを作れと言う。窓は白ペンキで塗り、扉を壁に立てかけマットレスをしいて水と食料をキッチンに保存すれば出来上り。でもまてよ、政府の説明書では窓の周辺から薄い、細かなものは除けとあるが、議会の出したそれでは窓には白いシーツを下げろと書いてある。どっちが正しいんだ?保存食の’公式’リストに載っているピーナツバターを忘れている!慌てるヒルダにジムは「僕はピーナツバターは好きじゃないよ、無くたって生き残れるさ」。
 先の第二次大戦の思い出話に、二人は今度も有能で勇敢な指導者が事態を切り抜けてくれると言う。けれど彼らはどの国とどの国が戦っているのかさえ知らない。家具で窓をふさいだり、爆弾を落とさないよう嘆願書を書いたりと、彼らの対策は進む。
 ジムは、大きな紙袋をかぶれば効果があるのではないかとかぶってみて妻にバカにされる。やがて彼は’ヒロシマ’を思いだし、柄のない、まっ白のシャツを着れば体を焼かれずにすむと思い至る。けれどヒルダは「それは日本人のことでしょ(?) 、第一そんな話聞いたことないわ」と取り合わず、クリスマスプレゼントの新しいシャツを着ることを許さない。「じゃあ白の古いシャツはないかな?」けれど妻の対応はそっけない。
 そこへラジオ。「敵のミサイルがわが国へ向けて発射されました。三分で到達します。」ヒルダは洗い物に行こうとしている。ジムは妻をかかえてシェルターへ飛び込んだ。 

           ー 閃 光 ー

 「ちくしょう!」信じられないが、核爆弾が炸裂したこと、そして生きていることを確認する二人。おののくヒルダに「僕たちは今でも幸せじゃないか」とジム。「僕たちの爆弾のこと、ニュースでやってるかもしれない!」何も出るはずがない。電気は?電話は?全てが働かない。街は死に絶えたんだ。
楽しみにしていたテレビ番組がみられないというヒルダ。真っ白なシャツを着たジム。廃墟の生活にも笑顔さえみられる。けれど、そんな個人の幸せも大きな力が踏みつぶしてゆく。
 数日後、ヒルダは体中が痛み、ジムはようやく放射能の影響に気付く。やがて二人の皮膚は斑点におおわれる。妻をいたわり、陽気に振舞おうと歌を唄うジム。その口から血がしたたっていることももはや妻に言われるまで気付かない。毛が抜け始めたヒルダに夫が言う。「女性は丸坊主にはならないよ、これは科学的真理だ。」しかし事実は彼らの知識を超えていた。彼らの信じるシェルターは苦しみを長引かせるものでしかなかった。
 つぎのICBM(大陸間弾道弾)におびえながら、二人は紙袋を身にまとってまたシェルターへはいる。そして再び出ることはなかった・・・  

思いつくまま

 昨年の九月、京都の書店でこの原作の絵本を見つけました。40ページにぎっしり書き込まれた原作は、言葉で反核をうたうのではなく、ただ淡々と夫婦の会話と行動を追っています。原作者は、「(この作品を創ったのは)反核運動のためでも、政治意図によるのでもない。」と言っているそうです。つまり「核」問題に対する判断は全て読者(視聴者)に託されているのですが、これが英国では50万部のベストセラーとなり、各国で話題となって、昨年はついに映画化されたわけです。今回の公開はこれを日本語吹き替えしたものです。
 原作はレイモンド・ブリッグズ。私は彼の作品「スノーマン(雪ダルマ)」が大好きなのですが、(これも昨年映画化されて成功を収め、最近は某スープのCMにこのフィルムが使われています)今回の「風が吹くとき」は、少し悲しくもファンタジーの世界に遊ぶ彼の他の作品とは一見ひどく違い、大変面食らいます。しかし彼の言葉はその疑問を氷解してくれました。
 ジムがしたように、ちょっとした工夫で核爆弾の影響をやわらげることはできる、しかし最終的に個人がその影響から逃れることはできない。そんな状況下で、多くの市民はどの様な思考と行動を取るのだろうか。それを描きたかったと作者は言っています。つまり彼の制作上の興味は社会問題ではなく、(彼の両親がそうであったように)市井の人々の瞬間瞬間の言動であるのです*。最後の最後になって、彼らがどの様な会話をするのか、今まで信じていたものに対してどの様な態度を取るのか、じっくり観てみたいと思います。そこで、ー私たちにできることは何か?ーそれを考えるか否か、それは当然私たちの問題でしょう。
 監督はG.T.ムラカミという日系人、日本語版監督は大島渚です。この監督陣も興味あるところですが、やはり捨て置けないのは音楽。主題歌をデビッド・ボウィ、サウンドトラック全体の構成を (あの)ロジャーウォータースが担当しています。言うまでもなく彼はバンド「ピンク・フロイド」で現代社会の論理や様々な意味の環境破壊を鋭く告発してきた人。その音楽がレイモンド・ブリッグズの絵とどう反応しあうのか、今回のロードショウの楽しみの一つです。     
 最後に蛇足。原作を読んでいて強く感じるのは、(子供と自然の媒体としての文学作品の重要性、早い話が)マザーグースの存在の大きさです。冒頭の歌(詩)が背景(原体験)としてあってこそ、この作品の内容が読む(観る)人に深く関わってくるのだと確信したわけです。マザーグース体験を介して染み込んでくる”恐ろしさ”、これは日本人には理解しにくいものかもしれません。
 けれど、理屈でなく子供の頃の体験を通じて直感的に膨らむ恐ろしさ、自分の大切なものが奪われることに対する恐れ、そう言うものは誰にでもあるはずです。いわゆる「自然保護」や「反核」の行動、これらもおそらくそうした感覚に裏打ちされているはずです。そうでなければ空論でおわってしまうだろう、久しぶりに原作を読んで、そう思っているところです。
 この長編アニメ、自然教室の子供さんとご家族にも、是非観てもらいたいと思います。数少ない、だれでも”気楽真面目に”行ける映画。友人、夫婦、親子孫連れ、もちろんひとりでも、この夏の思い出にしてください。
(「都市と自然」誌)(千里山生協会誌)

*:この作品は,現実と紙一重ではありながら,やはり一種のファンタジー.でも気付いてはいけない現実世界とファンタジーの関係を垣間見てしまった気にもさせられます.(2000年11月)

((C)立澤史郎)

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ネット戦争

井口和基氏のブログによれば、原発に関し、政府発表に反するネット記事を全部削除するように、プロバイダー各社に政府から通達が行ったそうだ。
これまでもつむじ風氏のブログ強制閉鎖などの事件があったが、今後は情報弾圧をいっそう強化するということだ。気になる情報は、早めに自分のパソコンに取り込んでおくことをお勧めする。これからは政府と国民の情報戦である。いたちごっことも言う。
ネットというジャングルでは、ゲリラのほうが有利であるかもしれない。我々もみな「ネットゲリラ」になるべきだろう。
そこで、希望されるのが、P2P、つまり、パソコンからパソコンに、プロバイダーを通さずに通信できるシステムである。これは、あの詐欺師臭い風貌の苫米地博士が言っていることだが、彼は洗脳と情報についての権威の一人ではある。彼のこの提言は聞くに値する。


(以下、井口氏のブログから転載)


みなさん、こんにちは。

いよいよ、菅直人の盟友で影の総理、元全共闘の仙石由人率いる日本政府が、ただならない動きを出したようである。以下のものである。


日本ネット検閲

日本が公式に福島原発事故に関する真実の検閲を命じる

自由な民主主義国家だと思われている日本、そこは言論の自由に価値を認め守っていると思われているが、その日本が公式に、政府の「災害は終わり、放射能の危険はもはやない」という公式の立場に反するコンテンツをサイトから削除する命令を通信企業やウエブ管理者に公式に出した。

検閲で抑圧しようと意図しているいわゆる噂については、ほとんどのものが噂ではなく真実であろう。
例えば、日本は、いくつかの国は日本からの輸入で放射能がある車を受け取ったと報告しているにもかかわらず、放射能を帯びた車は噂であると抑圧しようとしている。
日本は放射能を帯びた魚というウソの噂を抑圧しようとしているが、しかし実際のところ、放射能を帯びた魚が捕れていて、日本とアメリカは魚は食べても安全であると言っている。食物の米連邦の制限値の2400%であるにもかかわらずだ。(2400% 未確認)

Asia-Pacific Journalの一部

いわき市の中学校の入学式で、校医が生徒と父兄に対して、「放射能問題は既に終わっています。何の問題もなく学校に来たり、外に行けます。悪意のあるゴシップに怯えることはないのです。」と教えた。

Japan Officially Orders Censorship Of Truth About Fukushima Nuclear Radiation Disaster

The government charges that the damage caused by earthquakes and by the nuclear accident are being magnified by irresponsible rumors, and the government must take action for the sake of the public good. The project team has begun to send “letters of request” to such organizations as telephone companies, internet providers, cable television stations, and others, demanding that they “take adequate measures based on the guidelines in response to illegal information. ”The measures include erasing any information from internet sites that the authorities deem harmful to public order and morality.

Source: Asia Pacific Journal

このソース記事はこれ。
Fukushima Residents Seek Answers Amid Mixed Signals From Media, TEPCO and Government. Report from the Radiation Exclusion Zone
このグーグル翻訳はこれ。
福島県の住民は、政府と東京電力のメディアから、シーク回答の中混合信号。

いやはや、こうなるとこれからは英語が読めないとまったく真実が手に入らなくなるということである。このまま行けば、福島県民は、日本政府官僚、東電業界のための、「人民の壁」にされてしまいかねないということである。

かつて福島では「会津戦争」というものがあったというが、今度はまたこの地で原発戦争が起きかねないということである。困ったことである。

いずれにせよ、現政府の元左翼過激派出身の政治家たちは、あの青春時代の記憶に舞い戻り、いまやすべてを敵に回しても良いという、誤った覚悟が芽生えてしまったのではないかと私は恐れているというわけである。

こうなると、かつて仙石由人がバリケードを張って、東大安田講堂の屋上に篭城したように、国会や首相官邸に篭城しないとも限らないということである。

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権力ピラミッドの下で泣く者たち

全然タイムリーな話題ではないが、日本の行政の実情を示す、よいエピソードなので、先ほど見つけた記事を転載しておく。「続小児科医のブログ」というところの記事だ。
要するに、米国医薬品会社から米政権を通じて日本政府にこれこれのワクチンをこれだけ買えと命令があり、厚生省のお役人は全国の医療業界に対して下記の記事のような通達を出し、下記の記事のようなドタバタ騒ぎが起こるわけである。患者にとって危険性のあるワクチンで医者が儲けているとかいう非難は無意味で、これは厚生省主導で行われ、全国の医師はそれに従っているだけなのである。

一事が万事であり、これは医療だけの話ではない。
この日本の国難の時期に、農水省が減反政策を継続して日本国民の多くを餓死の危険にさらすことを決めたのも、米国からの命令に決まっている。日本の木ッ端役人や陣笠代議士の一人一人をとがめても、菅総理という阿呆の案山子総理を批判しても何の意味もないのである。

タイトルの権力ピラミッドは一般的な意味での権力の象徴で、べつにあの「目のあるピラミッド」のことではない。


(以下引用)



2011-04-06 新型インフルエンザワクチン契約・最後のエピソード2009年の話になりますが、新型インフルエンザワクチンの接種のために医療機関は契約せよとのお達しがありました。どんな雰囲気だったのかを当時作ったコントで紹介しておきます。


■第5部:委託契約編


厚労省:「委託医療機関の選定と国との契約を行ないなさい」
医師会:「契約書の正式内容は?」
厚労省:「正式の契約書はないが、正式の契約書になる予定の『案』があるから代用せよ」
医師会:「説明は『案』でも可能だが、契約は『案』では無理なのでは?」
厚労省:「届出を出してもらい、それで暫定的に承認とし、正式契約は委任状を出してもらい後日書類処理する」
医師会:「えらい条件ですが、いつまでですか?」
厚労省:「10/9までに完了だ」
医師会:「ヒェ~、今日は10/6ですから『案』の説明も間に合わないのですが?」
厚労省:「10/9は政治主導で決定である」


■第6部:医師会混乱編


医師会幹部A:「こんなんで委託契約を結べとは無茶でんな」
医師会幹部B:「会員から問合せの山が来るやろし、来ても何にも答えられへんし」
医師会幹部A:「でもお国の命令だし・・・問合せの期間が短くなるように、今日Fax、明日返答にしよう」
医師会幹部B:「問合せにはひたすら『詳細は後日説明』で押しきらなしょうがおまへん」


■第7部:医師会員ドタバタ混乱編


職員:「医師会からFaxです」
医師:「どれどれ、新型接種の契約届出をせよみたいやな。こっちが届出書でこっちが委任状か、他は?」
職員:「それだけです」
医師:「つう事は白紙委任状を明日までに提出せよと言う事かいな。そんなアホな!]

その日は患者からのインフルエンザの問い合わせと同じぐらい、医師会員同士の「一体、どうなっているんだ!」「お宅はどうする?」の電話が飛び交ったそうな。

覚えてられている方も多数おられると思いますが、Faxが突然舞い込んで翌日とか、早いところではその日のうちに返答せよという物凄さでした。もちろん、


そもそも契約時に契約書なるものが存在しない
契約内容についての丁寧かつ納得できる説明はほぼ皆無
考慮時間はうちで1日、ひどいところでは2時間と言うところもある(10/6に指示が出て、10/9に契約完了のスケジュールであった)
契約期間は空欄

こんな状態でドタバタと契約を結ばされたわけです。一方で契約書の拘束力は猛烈で、


ワクチン販売は押し売り状態の返品不可
鉄の優先順位の強要

ワクチン販売に関してはかの有名なパーティボトルの大量販売で、悲鳴をあげた医療機関がかなりありました。返品不可については契約書には明記されていませんでしたが、「そうである」と高らかに宣言して既成事実としていました。そう言えば最終的に返品を認めるの話も出ていましたが、どうなったんですかね。

また鉄の優先順位は、余ったものを接種しただけで社会的制裁だけではなく、契約破棄の処分を下されたところもあったと記憶しています。鉄の優先順位は、たとえ余っても「廃棄せよ」との指導を受けた話さえ残っています。

この契約は去年の段階で予防接種法の改正に伴い、一方的に解約させられ、再契約させられました。これもまた2009年に近いようなドタバタ契約でしたが、これもやっと終了のようです。


予防接種委託医療機関各位


神戸市保健所長


新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチン接種に関する委託契約の終了について

 時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

 平素は、予防接種事業に格別のご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。

 さて、新型インフルエンザ(A/H1N1)の発生に伴うワクチン接種事業については、「新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチン接種に関する事業実施要綱」(平成22年9月28日厚生労働省発健0928第6号通知)に基き、新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの接種を希望する医療機関と厚生労働大臣との間で契約を締結し実施してきたところですが、厚生労働事務次官から平成23年3月31日をもって、契約を終了する旨の通知がありました。契約終期は本市の実施要綱等でも明記しているところですが、貴会員の受託医療期間に対する周知をお願いします。

 以下略

これは3/31付読売新聞から引用しておきますが、

 細川厚生労働相は31日、2009年発生の新型インフルエンザについて、感染症法の「新型」の類型から外し、4月から従来の季節性インフルエンザと同様の扱いにすると公表した。

 名称は「新型インフルエンザ(H1N1)」から「インフルエンザ(H1N1)2009」に変更される。

 感染症法では、新型インフルエンザについて、国民の多くが免疫を獲得するなどした場合、厚労相の公表をもって「新型」の類型から外す、としている。09年4月に確認された今回の新型インフルエンザは、2シーズン目の流行がほぼ終息し、流行の規模や期間などが従来の季節性インフルエンザと同じ傾向だった。

至極単純には新型インフルエンザから、これまでの季節性インフルエンザに定義を変えたので、厚労省との契約による接種手続きが不要になったとの事です。それにしても名称はなんとかならんかと思いますが、とりあえず新型から「インフルエンザ(H1N1)2009」になったようです。もうちょっと短くならないものですかねえ。通称であっても構いませんから短くならないと実用上不便です。

それでも今回の契約終了はまだマシかもしれません。契約が無効になったから契約を終了するの立派な理由があります。契約を結んだ時に較べると、解約はこれで関係がとにもかくにも無くなる訳ですから、ちょっとだけスッキリした気分です。



事が済んでの感想ですが、世の中には物凄い契約がある事を学んだのは社会勉強になりました。それもブラック企業相手の契約ならまだしも、相手が厚労省であり厚生労働大臣であるところが強烈です。なぜにこんな展開の契約になったかを推測すると、やはり契約相手が厚労省だったからと考える他はないようです。

新型ワクチン接種について契約と言う形態を取らざるを得なかったのは、法的な問題になります。細かい事はともかく、厚労省サイドにすれば契約形態にしないと接種が出来ない事情があったと考えてよいでしょう。しかし厚労官僚の認識の中に、社会通念としてある契約の概念は皆無に近かったと考えています。

むしろ契約を結ばされた医療機関側が「契約」と言う言葉に妙な誤解をしたと考えるべきかもしれません。どういう事かと言えば、厚労省側は名目上は契約としていますが、扱いは通常の通達行政と全く同じであると見れるからです。契約でなく通達と見れば、一連の契約騒動はわかりやすくなります。


ワクチン接種機関の登録を行う通達
登録後に接種に関する細則を通達
細則の解釈、または都合の悪い部分は通達により適宜改変

通達行政ならよくある手順です。契約と言いながら、通達行政と実質同じ手法を厚労省は実践したと考えられます。厚労省側にすれば、契約内容と言っても、通達と一緒で、いつでもどうにでも出来るものとして扱ったとすれば話の筋が通ります。

言ってみれば、新型ワクチン接種に関して厚労省は契約風通達行政を行ったと考えられます。私も含めて、社会通念にある契約を念頭に置いたので解釈に混乱を来たしただけと言っても良いかもしれません。

それでも厚労省側としては、この契約風通達行政の運用を新型インフルエンザ対策として輝かしい成果として記録する様に考えています。解釈や運用に混乱を来たしたのは医療機関側であって、厚労省としては実質として通達行政を堅持出来たからです。きっと今後も、この輝かしい先例を踏襲しての二番煎じ、三番煎じを行われると予想します。

まあ、通達行政に付き合うのも大変ですが、契約風通達行政も当分付き合いたく無いですねぇ・・・。

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元もと保健所長 2011/04/06 08:17
それでも、ほとんどの医療機関はおとなしく白紙委任状を提出して「契約」したのでしょう。
相手が国だったから、ワクチンを待つ患者・住民のためだから、というのは言い訳で、
所詮はワクチン欲しさに目がくらんだ上での行動だったのでしょう。

国はこれで味を占め、2010年度はついに法律の根拠なく「国の事業だけど市町村主体」
というとんでもないことをしでかしました。
これがまかり通るなら、そもそも予防接種法という法律自体が不要になるくらいの
恐ろしい強権政治です。


luckdragon2009 2011/04/06 08:25
うーむ。

微妙に、契約時の「錯誤」ないし、「公序良俗に反する」という内容によって、契約無効の提起を成したら、どうなるんだろうなあ、と思ったりします。

> [PDF] 宅建重要用語集PDF - 資格の総合スクール - LEC東京リーガルマインド
> http://www.lec-jp.com/takken/qa/pdf/tu11054.pdf (「公序良俗に反する」は、12p)

案外、弁護士や、いろんな法務業、公務員の方々に関しても、結構議論の余地のある内容なのかも、と思ったりもしたのですが、まあ、法務業ではないので、時々、関連項目をしらべているだけではありますが。


luckdragon2009 2011/04/06 08:30
株主総会の白紙委任状でも、定款変更や、議案内容、取締役就任内容くらいは告知されますけどねえ...。
しかし、2時間ってのは、すごい短い判断時間ですね。


京都の小児科医 2011/04/06 08:56
日本の(お笑い予防接種)行政の伝家の宝刀の超法的対応ですね。

今回の東日本大地震でも課長クラスの(○ンピラ)官僚が超法的対応を
とられているように思います。

繰り返しますが、東日本大地震では日本は滅びませんが、滅びるのは官僚の暴走です。
日本国においては官僚の課長クラス以上は法を守らなくてもいいというコンセンサスが
できているのは恐ろしいです。緊急時にチーム日本とか・みんなで頑張ろうとか・誰も
公式は逆らえないキャンぺーンをさらにマスコミも増幅してゆきます。
まさに「正義は国を滅ぼす」です。
たぶん、官僚は正しいこと(正義)をおこなっていると思っているのでしょう。

前の戦争も発端は現場の課長クラスの暴走がスタートだったと理解しています。


元ライダー 2011/04/06 09:30
契約風通達行政の間抜けなところは、医療機関が取り敢えず契約しておいて、実際には契約不履行(予防接種を行わない)しても、お咎めなし無しであるところです。ですから、白紙委任と言っても詳細判明後、嫌なら無断で実質的な契約破棄が可能です。

ですから選択肢は2つで
・通達どおりの面倒な予防接種を行う
・予防接種を行わない

裏を返せば、契約を履行するかどうか、契約後にも医療機関に選択の自由がある『契約』です。契約という言葉が気持ち悪いですが、日本語でなく、厚労省用語だと思えば何のことはありません。一見日本語風に見える特殊用語は法律の分野でさんざん学習しました。サーバリックスの時には、当院ではこの手でかわし、『契約』しましたが、接種実績ゼロです。


Seisan 2011/04/06 09:57
>相手が国だったから、ワクチンを待つ患者・住民のためだから、というのは言い訳で、
>所詮はワクチン欲しさに目がくらんだ上での行動

そういわれてしまうと、保険医療機関契約すら、「所詮は健康保険からの金に目がくらんだ上での行動」になってしまいますよ(^_^;)

実際、よそがしているからうちもしないと、という横並び意識はあるでしょうし、それをうまく利用された面も否定しませんが、やはり、医師として「国民の健康な生活を担保する存在」であるという自負がありますから(ええ、言ってて恥ずかしいですよ。確かに)、新型インフルエンザワクチンに関しての契約云々には文句はたくさんあったんですが、受け入れざるを得なかったという思いがあります。

まあ、今回の「子宮頚がんワクチン等・・・」も同じ根っこの話ですけどね。
ポイントは、来年の3月までの話なのに、その後の話が出ていない、ということでしょうか。
子ども手当なんかより、よっぽど大事なものなんですけどね。


10年ドロッポ 2011/04/06 10:31
京都の小児科医様、
>今回の東日本大地震でも課長クラスの(○ンピラ)官僚が超法的対応を
とられているように思います。

新聞やテレビはおろか、最近は気が滅入るのでニュース系のネットも見てないので何の事かさっぱり判りません。ご教示頂ければ幸いです。
*聞きたくないかもw


京都の小児科医 2011/04/06 11:58
10年ドロッポ様
ちょっと勇み足でした。(週刊誌にはあったのですが・・)
この部分は申し訳ありません。


京都の小児科医 2011/04/06 12:04
>所詮はワクチン欲しさに目がくらんだ上での行動だったのでしょう。
これは他のところでも同様の発言をもらったことがあります。
(保健所の先生から)
新型インフルエンザワクチンで(外)車?を買った医師がいたとか・・


luckdragon2009 2011/04/06 12:49
うーむ。
車が買えるほど、本数十分に供給されましたっけ?

まあ、最後は「余るほど」な供給体制でしたけど。(流行自体に間に合わなくて、微妙にキャンセル?な話もありましたよね、確か。)


Yosyan 2011/04/06 12:59
 >新型インフルエンザワクチンで(外)車?を買った医師がいたとか・・

机上の計算ですが、成人換算でワクチン卸価格が1468円、接種価格が3600円です。つまり1人接種すれば2132円の粗収益があります。クルマの価格が仮に300万円とすれば、1400人ほど接種すれば300万円になります。もっともここから消費税とか、注射器や針代などが出ますから、1600人程度接種すれば不可能ではありません。

ただしあのワクチン不足と鉄の優先順位のなかで、効率よく、無駄なく1600人も接種できた開業医がどれほどいたかは大いに疑問です。それとあの年のワクチンは季節性と完全に別立てになっています。季節性と別に新型ワクチンを1600人も接種するのは半端な手間ではありません。それこそ3000人とか4000人規模の接種を10月から12月の3ヶ月ほどで接種した事になります。1月には希望者は殆んどいなくなりましたから。

小児科は接種量の関係で卸価格部分は下がりますが、その代わりに2回目接種が大きく絡んできます。それと接種時期に新型の流行がピークに達しましたから、外来もテンヤワンヤでしたから、それこそインフルエンザ患者を診ながら、なおかつ平年の季節性プラス新型接種を行うことになります。これも並大抵の状態ではありません。

そこまで儲けた開業医がいたのは否定しませんが、一般的にそうかと言われると少々疑問です。儲けた開業医は、それこそ倒れるぐらいに働いたような気がします。


京都の小児科医 2011/04/06 13:12
>儲けた開業医は、それこそ倒れるぐらいに働いたような気がします。
私は反論しなかったのですが、正直、仮に事実なら労働による対価であって別にいいのではとその時思いました。
給料決まっている保健所じゃあるまいし・・・

あと、保健所って、色々な方がおられると思いますが、厚生労働省と開業医の間の中間管理職で、結構つらい立場ではとも思いました。

すいません。
第1部~第4部ってどこでしたでしょうか


10年ドロッポ 2011/04/06 14:14
京都の小児科医様、コメント有難うございます。
実際、上がアレですから、中級官僚クラスが自分の判断で動かざるを得ない局面が数多ありそうではありますねえ…。この未曾有の国難の時にミンス政権なんて、神とやら、貴方は残酷だ!<私は共産主義者なんで、神なんか信じてないケドw

>新型インフルエンザワクチンで(外)車?を買った医師がいたとか・・

実在するのであれば厚労省のクソ通達だか契約をも翻弄したボクらのヒーローwですから、賞賛を惜しまないんですが…。


京都の小児科医 2011/04/06 17:40
>とりあえず新型から「インフルエンザ(H1N1)2009」になったようです。もうちょっと短くならないものですかねえ。通称であっても構いませんから短くならないと実用上不便です

通称:メキシコかぜでは

20世紀のスペインかぜ、アジアかぜ、香港かぜ、ソ連かぜ、そして21世紀になって、最初に世界的に流行したメキシコかぜではどうでしょうか


Seisan 2011/04/06 19:22
「メキシコかぜ」という表現は最初WHOでも使われそうになりましたが、メキシコ政府からの猛烈な抗議があって使えなかったという経緯があります。
豚インフルという表現も動物愛護協会だったかどっかからの抗議があったとのこと。いやまぢで(w

結局H1N1/2009という表現しかないのかな?

しかし、外車が買えるとは、思ってもみませんでした。
ウチはチョイ黒、ただし人件費を考えると、お疲れさま会の宴会費にはなったかなくらいでしたが(w
もし年明けにワクチン受け取り拒否をしなければ、大赤字になってたかもしれません。


霞ヶ関ヒラ官僚 2011/04/06 20:34
あのね、いいことをおしえといたげる。
本省課長以上の官僚っていうのはね、政治家の子分なの。
でね、権力と権限を持ってるけど決して責任を取らない(問われない)政治家先生のために一所懸命働くのよ。
だから、政治主導、という言葉が出てくるの。
あなた、おりこうさんだから、わかるわよね?
え?責任?
もちろん、課長以上の官僚は政治家先生に守られているから責任を取る事もとわれる事も無いわ。
それは、課長未満の官僚とあなたたち国民の皆様がとるのよ。
国民の皆様が望めば、課長未満の官僚をさらし首にして溜飲下げて、はいおしまい。
そんなことあたりまえでしょ。
なんど経験したらわかるのかしら。
ほんと、国民の皆様って、バッカよねぇ……


京都の小児科医 2011/04/06 22:49
>最初WHOでも使われそうになりましたが、メキシコ政府からの猛烈な抗議があって使えなかったという経緯

通称ならメキシコかぜでいいと思います。
スペインかぜ、アジアかぜ、香港かぜ、ソ連かぜがあるわけですし、
メキシコかぜ(インフルエンザ(H1N1)2009)


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ある予言、ある妄想。

ある予言、ある妄想。


1994年に、当時の中国の元首相の李鵬が、「あと20年たったら、日本という国はこの世に存在していないでしょう」とオーストラリアのハワード首相に言ったことがある。それを何かで読んで、当時の私はそれを、日本の国際的重要性が低下することの比喩だと思っていたが、今年3月11日の大地震と原発事故は、日本消滅に近い出来事であった。今年は、あの発言から17年後である。もしもこれから最悪の事態(西日本大地震など)が起こるなら、あと3年で本当に日本消滅という事態になることもありうる。
もしかしたら、今回の3.11事件は当時から既定の路線だったのかもしれない。つまり彼・李鵬は世界の支配者からそれを耳打ちされていたのである。確かに、当時の中国は上り坂ではあったが、まだまだ日本のGDPにはまったく及ばない状態であった。それが、その後の20年で米国と肩を並べ、一方で日本は3.11事件が起こったのである。その前、つまり1990年から日本はバブル崩壊と小泉改革による「失われた10年」「失われた20年」のために国富の大半を失い、経済的に疲弊していた。そして最後の一撃が3.11事件である。
これが人工地震であり、コンピュータ操作による意図的原発事故だとしたら、「彼ら」は日本を徹底的に破壊し、日本国民の多くを死亡させ、残りを貧窮のどん底に陥れる計画を実行したということだ。何のために? 彼らにとっては自分たち以外は人間ではないからである。そんな黄色い猿たちが偉そうに白人優位の世界を脅かし、経済的に圧迫する存在になったのが許せないのだ。
もともと、第二次大戦後に彼らが日本を経済的に支援したのは、白人(まあ、白人の一部のことだが)のためにせっせと働く「経済的奴隷」を作るためであった。だが、日本人は経済的に成功しすぎた。あらゆる方法で収奪しても、すぐに回復し、白人社会を脅かす日本人に彼らはほとほと嫌気がさしたのである。こういう目ざわりな存在は見るのも嫌になったのだ。だから、経済的利用価値は無視してでも日本民族を破滅させる決定を下したのである。
経済的には、彼らは日本など、実は必要としてもいない。彼らは先進諸国の中央銀行を支配しており、いくらでも紙幣を刷ることができるからだ。
世界の富のほとんどを手にしている彼らは、もう、他民族は抹殺して、自分たちにとって気持ちのいい世界をデザインすることに決めたのである。それが世界人口50億削減計画である。その手初めが、あの目ざわりな猿、日本人であった。もちろん、次には中国が、そして韓国が消滅するのである。どちらが先かはべつに問題でもない。
もちろん、こうした有色人種の一部は彼らの道具としてしばらくは生き残る。しかし、100年後には、それもすべて消滅させられる。かくして、22世紀の地上には美しい白色人種だけが存在する「素晴らしき新世界」が誕生することになるわけである。
まあ、H. G.ウェルズの「タイムマシン」では、醜い有色人種は地下に潜って白人のために食物や物を作り、白人は無為の生活のためにバイタリティを失ってしまうことになっているが、いずれにしても人類60億のうち50億は削減されるしかなさそうだ。
そういえば、我々の子供の頃は、世界の人口問題が大問題として論じられていたが、今は環境問題ばっかりである。つまり、どうせ世界人口が減るのは規定路線だから、論じる必要は無くなったということだろう。もっとも、彼らも原子爆弾体験をしていないから、原発事故で、地上に残る自分たちの環境までめちゃくちゃになることの計算ができていないようで、日本を核のゴミ捨て場にすればそれで済むと思っているようである。馬鹿である。

以上はただの妄想だが、「20年後には日本という国は存在していない」という予言は、ある意味では実現したとも言える。
しかし、「地震兵器」って本当にあるのだろうか? もちろん、米政府高官がその存在を認める発言をしていることは私も知っているし、1990年頃から世界的な大地震が異常に増えているのも分かってはいるのだが、それにしてもそんなものを使う基地外どもがこの世に存在するということが、どうにも信じ難い気がするのである。たぶん、多くの人がそう思うから、そういう考えは「陰謀論」の一言で世間には無視され、彼らの思惑通りに事は進んで行くのだろう。これはいったい妄想か? それとも真実か?

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えっ! この状況で減反政策? 国民餓死計画?

「東海アマ」ツイッターに安部芳裕氏登場。ずいぶん前から、世界の本当の真実についてネットで啓蒙活動をしてきた日本の優れた知性、良心的知識人である。だがそういう人間は陰謀論者扱いされるのがこの世の中だ。彼のホームページ「日本人の知らない恐るべき真実」(タイトルは、たしかそうだったと思う)は、世界がどのように動いているかを知るには最適のテキストである。世の高校生、大学生、いや、中学生から大人まですべての人に読んでほしい。ロスチャイルドと世界の金融についての本も出しているはずだ。
彼も世界人口削減計画についてはまだ半信半疑のようである。私も同じだが、稿を改めて、すぐ後に、このことについての「妄想」を書く。問題は、その「妄想」が事実であった場合に、普通の人間にできることはほとんど無い、という絶望的状況である。


(以下引用)


tokaiama 東海アマ管理人
世界の穀物事情は危機的で、ロシア・豪州・北米・中国がとうてい対外輸出を行える事情でない。ブラジルも異変がある。日本では東北穀倉地帯が壊滅的打撃を受けた。それなのに農水省は減反を強化するらしい http://www.nikaidou.com/archives/12726
15時間前 »

abe_yoshihiro 安部芳裕
tokaiamaがリツイート
「今年は昨年よりさらなる減反・作成量を減らせ」ってホントかよ⁉ 食糧危機になるぞ。マジで人口削減計画なんじゃないか⁉ http://t.co/sSoBJdf
15時間前

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ロシア科学者の、福島原発事故へのアドバイス

「ダイヤモンド・オンライン」から、チェルノブイリで原発事故処理に当たった科学者の、福島原発事故へのアドバイスを転載する。長いので、途中を一部省略してある。
この話の中で、特に、放射能障害の初期症状の話が興味深いが、もう一つ、ぜひ詳しく聞きたいのが、事故後の農業の注意点である。ここでは詳しくは語られていないが、日本政府の人間はぜひ、彼女からアドバイスを受けて今後の福島や北関東での農業復興の指針にするべきだろう。


(以下引用)


「政府発表を鵜呑みにせず自分の身は自分で守れ」
チェルノブイリ事故処理班の生存者が語る
凄惨な過去と放射能汚染への正しい危機感


「危険ゾーンのなかでは植物が枯れ、動物が死に命あるものすべてが影響を受けた。放射能は動物の脳にも影響を与え、通常は人に寄りつかないキツネが近づいてきた」――。放射線生物学者として1986年に起きたチェルノブイリ事故の汚染除去作業を指揮したナタリア・マンズロヴァ氏は、硬い表情で当時を振り返る。同僚を失い、自らも甲状腺がんを2度患い、生死の境をさまよった。過酷な作業環境、そして今後予想される福島原発事故の健康被害の規模などについて、話を聞いた。(聞き手/ジャーナリスト、矢部武)




ナタリア・マンズロヴァ(Natalia Manzurova)
生物が放射線から受ける影響を研究する放射線生物学者。チェルノブイリ事故の後、5年間にわたり汚染地域の放射線量の測定し、汚染物質を地面に埋めるなどの事故処理作業を指揮した。この仕事に従事した他の科学者13人全員は癌(がん)などで亡くなり、自身も2度の甲状腺がんを患った。1997年に放射能汚染の被害者の権利擁護活動を行うNPO「チェルノブイリ・ユニオン」を設立。放射線生態学に関する記事を多く執筆し、国際的な環境・人権擁護団体などと共に被爆者支援活動を続けている。





――福島原発事故が起きたときに何を考えたか。

 チェルノブイリ事故処理作業に関わった科学者は皆、福島原発事故の報道を見て、「第2のチェルノブイリ」が起きたと思っただろう。私たちはチェルノブイリ事故には肝をつぶすほどに驚いたが、まさかこれほどまでに深刻な事故が日本で起こるとは夢にも思わなかった。
 世界はチェルノブイリ事故の教訓から何も学んでいないということだろう。これまで行われたチェルノブイリ関連の検査や調査研究などの結果はすべて公表すべきである。


――あなたの研究所はチェルノブイリ原発のすぐ近くにあったというが。

 ソ連では1957年に初めて原子力発電所の事故が起きたがその直後、放射線が水、植物、鳥、動物などに与える影響を研究調査するための研究所が設立された。私はそこで70年代半ばから約10年間働き、汚染地域の放射線量測定や生物影響に関する調査などを行っていた。そしてチェルノブイリ事故が起こり、モスクワ政府から研究所の他の科学者13人といっしょに事故処理作業に加わるように言われた。
 チェルノブイリでは原発から30キロ圏内を「放射線危険ゾーン」としたが、私の研究所のあったプリピャチはその危険ゾーンの中心部に位置している。実際、私の研究所の建物の窓から原子炉が爆発炎上するのが見えた。原発の近くには集合住宅があり、庭のベンチに座りながらその光景を見た人もいた。集合住宅の庭では子供が駆け回ったり、自転車に乗ったりして遊んでいた。近くの川で魚釣りをしている人もいた。当初、住民たちは放射線被曝の危険性をまったく知らされず、何の警告もなされなかった。
 危険ゾーンのなかでは植物が枯れ、動物が死に命あるものすべてが影響を受けた。放射能は動物の脳にも影響を与え、通常は人に寄りつかないキツネが近づいてきたり、気が狂った犬が人を攻撃したりした。



――放射能汚染地域での作業は健康被害が心配だが。

 作業を始めてしばらくして、科学者チームメンバーのほとんどが体調不良を起こした。インフルエンザにかかったときのように高熱が出て体が震え、全身の筋肉が痛んだ。また、突然の眠気に襲われたり、異常に食欲が増して常に何かを食べていないと我慢できないような状態になったりした。体のなかの良い細胞がどんどん減り、悪い細胞が増殖しているのを実感した。


――福島原発の放射能汚染による健康被害はどこまで拡大するかと思うか。

 福島原発の原子炉からの放射能漏れが完全に止まった時点で汚染地域の放射線量などを測定してからでないと、全体的な健康被害の規模を予測するのは難しい。
 たとえば、一定量の毒物を入れたコップの水を一気に飲めばすぐに死ぬかもしれないが、それを毎日少しずつ飲めばしばらくは元気でいられるかもしれない。しかし、それでも毒は少しずつ体に蓄積され、いずれ命の危険にさらされるだろう。健康被害が早く出るか遅く出るかの問題である。
 日本政府の人たちは汚染地域の住民と直接会い、彼らの目を見ながら話をするべきだ。そして放射能の影響を受けた子供や妊娠中の女性がこれからどうなるかを真剣に考え、対策を講じることだ。


――国民のほうはどのような心構えを持てばよいのか。

 いま現在も放射能が漏れ続けているので、(事態の推移について)人々は最大限の注意が必要だ。汚染地域の住民が健康守るために何をしなければならないかについて、私たちには経験に基づいた知識がある。家畜の飼育や野菜栽培をする上での注意点や、放射能汚染されたものをクリーンにする方法なども知っているので、いつでも聞いてほしい。ちなみに、放射能を浴びる直前に安定ヨウ素剤を服用すれば、甲状腺がんの予防に効果がある。錠剤を飲みたくなければチキンスープなどに混ぜてもよい。
 国民にとって大切なのは政府発表を鵜呑みにするのではなく、自ら学び、考え、主体的に判断をして行動することである。

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