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表からは見えない事件こそが大本命

「ユルネバ!」ツィッターで知った記事である。
モンサントは南アメリカでは旗色が悪いから、今後はアジアへ遺伝子組み換え種子の売り込みを図ることになりそうだが、もちろん、アメリカの属国である日本が真っ先に売り込み先になり、日本政府は唯々諾々とそれに従うことになるはずだ。なにせ、国民の放射能被害を放置して平気でいる政府なのだから。
ところで、最近TPPの話を聞かないが、朝日誤報訂正問題やデング熱騒ぎの陰に隠れて、交渉が水面下で進行していたりしないだろうか。モンサントの売り込み攻勢はTPP妥結以後激しくなりそうな気がする。TPPが妥結したら、モンサントを訴えたり、モンサント製品批判キャンペーンをすることは不可能になるだろう。


(以下引用)




モンサントのビジネスモデルが崩壊中。


モンサントと言えばラウンドアップをかけても枯れないラウンドアップ・レディー ‪#‎遺伝子組み換え‬ 大豆。しかし、この特許はブラジルでは2010年で切れて無効という裁判所の判決を受け、もうその特許料(ロイヤルティ)は徴収することが違法状態。アルゼンチンではそもそもその特許料が認められていない。


つまり、モンサントは世界最大の遺伝子組み換え生産地域の南米で特許料が取れなくなっている。


この事態に対して、特許権を回復するためにモンサントは古い2つの技術を組み合わせ、ラウンドアップ耐性大豆に、虫が食べたら死ぬ害虫抵抗性Bt毒素を組み込んだ。古い技術を混ぜるだけで新しい特許に。特許ロンダリング!


大々的に宣伝した南米専用第2世代ラウンドアップ・レディー大豆、Intacta Pro RR2。これなら前のものと違うから(あんまり違わないけど)特許料が取れる。これでモンサントのビジネスも安泰…、と思ったら、このIntactaを中国政府が許可しない(日本政府が即承認したのはいつもの通りだが)。アルゼンチンやブラジルから大臣が中国に飛んでも中国政府は受け入れない。「中国が買わない大豆なんて作らない」。中国は最大のお得意様だから。しかし、オバマとの日中会談で押し込まれ、中国は承認した。


これで一件落着と思ったら、Intacta、売れない。


なにせ、高い。このIntactaを使うとNonGMの大豆よりも高くつく。しかも安くしか売れない。そんな大豆誰が作るんだ。しかもブラジルでは2010年以降に不正徴収した特許料をモンサントは払い戻せ、という判決を受けているのに、モンサントは払おうとしない。これにブラジルの農家も怒っている。困ったモンサントはIntactaを買ってくれればその分、割引すると言っているが、そんな姑息な態度にさらにブラジル人は怒ってしまった。


こんなんで「未来の大豆」は全然売れていない。実はこのIntacta、従来の遺伝子組み換えよりもさらにBt毒素が入っているので健康被害はさらに懸念が多く、これがどんどん日本に入ってくることを僕は恐れていた。実際にすでに入っているはずだが、その量は思ったよりもずっと少ないようだ(だからいいというものではないけど)。


こんなことがあって、モンサントの株価が下がっているという分析。
Why Monsanto (MON) Stock Is Down Today
http://www.thestreet.com/story/12874694/1/why-monsanto-mon-stock-is-down-today.html
(ただし、ラウンドアップの売り上げは世界的に伸びているので、とりあえず当面の売り上げや株価はそう落ちないだろう)


しかし、これで終わらない。モンサントの悪夢はさらに続く。BtコットンやBtコーンがブラジルで効かなくなり、Bt毒素を食べても死なないスーパー害虫が現れて、巨大な被害が出てしまい、農民たちは弁償を求める始末(モンサントだけでなく、デュポンなどでも同じ被害を作っている)。しかし、どの企業も弁償に応じていない。


そんなんでモンサントと南米農民との関係はさらに悪くなっている。


さらに輪をかけるのがラウンドアップ耐性雑草の拡大。当面はラウンドアップの使用増につながるけれども、結局、ラウンドアップをかけても効かないのであればそれこそ枯れ葉剤を使うという話になって、ラウンドアップの比重が減ってくる。


しかし、モンサントのラウンドアップは遺伝子組み換え作物だけに使う農薬ではない。中米でもスリランカでも慢性腎炎という通常は稀な病で農場労働者が多数死んでおり、ラウンドアップとの因果関係を指摘する研究が発表され、エルサルバドルとスリランカがラウンドアップの使用禁止を決定した(圧力に屈して禁止されていないが)。


ラウンドアップがいかに環境を破壊するか、健康被害に関わっているかを指摘する調査結果が続々と発表されている。これまでは米国政府の政治力などで世界的な禁止という事態はまだ生まれていない(まだ禁止はまだ例外的だ)が、ラウンドアップの旗色は急速に悪くなっている。


ラウンドアップはモンサントの稼ぎ頭。これが世界的に禁止されればモンサントの株価はジェットコースター的墜落となるだろう。


いずれにしてもイスラエル企業とモンサントには投資お勧めできません。まぁ誰もしないだろうけど。


  • 杉浦 幹さん、えんどう りえさん、関 智子さん、他183人が「いいね!」と言っています。
  • 印鑰 智哉 ラウンドアップはモンサントの稼ぎ頭、というか、モンサントはラウンドアップの主成分グリホサートの特許切れを前に、このラウンドアップを永遠に農民に使わせることが強制できるように遺伝子組み換えを作り出したんだよね。
    今のモンサントはその素性を変えるほどの技術力はない、となれば、もう先が見える。実際、ダウ・ケミカルに覇権を譲るとみる人もいる。だけど、そのダウ・ケミカルの覇権もたぶん、長く続かない。
    「健康にいい」遺伝子組み換えというのがモンサントのNew Waveなのかもしれないけれども、誰が健康にいいと思ってモンサントの遺伝子組み換えを食べようとするか、ひじょうに疑問なわけで、結局、ビジネスとして失敗じゃないか、という判断をせざるをえないと思う。
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  • 岡田 光正 虫が食べたら死ぬのに、人間に影響がないことないと思うけどね。
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  • 黒河内 繁美 シェアしました。
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  • 錦織裕之 シェアさせて頂きます。
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  • 笠原 眞弓 勝て兜の緒を締めなくっちゃ。何か出てきそうな気がするし。
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  • 印鑰 智哉 先進国での生産も伸び悩んでいるし、南米では反対運動が盛り上がってきたし、その意味ではモンサントは追い詰められている部分はあると思いますけど、その分、アフリカやアジアで稼ごうとしているし、さらにはウクライナを攻略しつつあるわけで、失敗したモデルであっても規制権力の弱いところではまだまだ稼げると考えているのだと思います。だからこそ、しっかりとそうした地域と連帯していかないといけない。
    ベトナムでは来年から大規模遺伝子組み換え耕作が始まってしまうのだけど、ベトナムに再び枯れ葉剤が撒かれるような事態になって
    ・・・もっと見る
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  • Kiko Matsuyama Noと言わない国に矛先を変える、まさに隙あらばつく侵略ですね。

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