日刊ゲンダイ記事の「現職苦戦」とは、裏を返せば、現状では「現職優位」ということで、あまり喜ばしい状況ではなさそうだ。だが、接戦ならば、あと数日の成り行きしだいで、志村候補の逆転も可能かもしれない。
佐喜眞候補については「徽宗皇帝のブログ」にも少し書いたが、かなりバックがどろどろしているようだ。要するに、既得権益を守りたい、という連中(日本ではそれが右翼の大半だ。)が彼をバックアップしていると思われる。とすれば、庶民とは利益相反する存在であるのは目に見えている。庶民には雀の涙程度の「トリクルダウン」があれば幸い、ということだ。
私は佐喜眞市政の「実績」は知らないので、それについての論評はできないが、宜野湾市民のみなさんは、今回の選挙に関しては、「日本全体のために」「沖縄全体のために」絶対に志村候補に投票してほしい。
そうでないと、「オール沖縄」は崩れ、安部政権のファシズム政治は歯止めが無くなるだろう。
なお、私自身は「ディズニーランド誘致」が本当なら結構だと思っている(まあ、空約束だろうがww)し、「教育勅語」自体も好きである。だが、今回の選挙は、そういう目先の利益や個人的嗜好で投票するべきではない、と思う。表現はおおげさだが、沖縄と日本の「大義」、そして子供たちの未来を考えて投票してほしい。
(以下「阿**」から転載)
宜野湾市長選で現職苦戦 安倍官邸のディズニー誘致が裏目(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/794.html
新人の志村候補(左)と現職の佐喜真候補(C)日刊ゲンダイ
宜野湾市長選で現職苦戦 安倍官邸のディズニー誘致が裏目
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173563
2016年1月18日 日刊ゲンダイ
夏の参院選の“前哨戦”である沖縄・宜野湾市長選(24日投開票)が17日、告示された。安倍政権がバックにつく現職、佐喜真淳(51)と、翁長知事ら「オール沖縄」が全面支援する新人の志村恵一郎(63)の一騎打ちだ。
争点は決まっている。米軍・普天間基地を辺野古に移設するかどうかだ。
ところが、自公推薦の佐喜真氏は移設の是非には触れず、ひたすら政府・与党との連携をPR。これに対し、志村氏は第一声で「移設反対」と明確に主張した。
選挙情勢は全くの互角、横一線だ。
「4年前の前回も、わずか900票差でした。あの時と有権者も、戦いの構図も、ほとんど変わらないため、今回も激戦は間違いないでしょう」(沖縄地元紙記者)
本来、首長選は2期目が最も強いといわれる。なのに知名度ゼロの新人と「拮抗」しているのは、安倍官邸のヤリ方が裏目に出ているからだという。
「現職が苦戦している理由は2つあります。ひとつは唐突に出てきたディズニー誘致構想です。安倍官邸は、現職を支援するために、宜野湾市へのディズニー誘致構想をブチ上げた。しかし、この誘致構想は市民はもちろん、議会も寝耳に水のものでした。これが、有権者の間で『札束じゃロコツ過ぎるから遊園地か』と嫌悪されたのです。2つ目は、安倍政権が市長選の結果について『辺野古移設と関係ない』と言いだしたことです。勝てる自信があるなら堂々と移設を公約に掲げればいい。それをしないのは『敗色濃厚』と分析しているからだ、と新人を勢いづかせたのです」(前出の地元紙記者)
沖縄国際大教授の前泊博盛氏はこう言う。
「背水の陣で臨んでいる新人が猛烈に追い上げているのは間違いない。現職側は相当、焦っているようです」
新人が勝てば安倍政権に与えるインパクトは計り知れない。当然、辺野古移設の強行もできなくなる。
(引用2 同じく「阿**」から)
園児が教育勅語を唱和…宜野湾市長が出席した大会の異様(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/633.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 1 月 14 日 08:05:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
園児が教育勅語を唱和…宜野湾市長が出席した大会の異様
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173239
2016年1月14日 日刊ゲンダイ
佐喜真市長(左)と園児たちの様子(ユーチューブから)
今月24日に投開票される沖縄県宜野湾市長選。現職で与党推薦の佐喜真淳氏(51)の再選を阻めば辺野古移設の歯止めになることから、全国的な注目度も高い。
もっとも、それ以前にこんな人物を再選したら、宜野湾市民は常識を疑われることになりそうだ。
2年前に宜野湾市民会館で開催された「沖縄県祖国復帰42周年記念大会」の動画がネット上で流れており、これに佐喜真市長も出席しているのだが、「まるで北朝鮮みたい」と突っ込まれるほどヒドイ内容なのだ。
オープニングでは地元保育園の園児が日の丸のワッペンをつけた体操着姿で登場。猿回しの猿というか、北のマスゲームように「逆立ち歩き」「跳び箱」をさせられ、それが終わると、全員で〈立派な日本人となるように、心から念願するものであります!〉と「教育勅語」を一斉唱和させられるのだ。
それが終わると日本最大の右翼組織「日本会議」の中地昌平・沖縄県本部会長が開会宣言し、宮崎政久衆院議員といった面々が「日本人の誇り」について熱弁を奮う。この異様な大会の“トリ”を務めたのが佐喜真市長であり、やはり「日本人としての誇りを多くの人に伝えていきたい」と締めくくった。
佐喜真市長が日本会議のメンバーかどうかは知らないが、善悪の判断がつかない園児に教育勅語を暗唱させ、一斉唱和させるなんて戦前そのものではないか。
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(追記)「日刊ゲンダイ」は反体制的姿勢が強いので客観性に欠ける、とお思いの人のために、宜野湾市長選についての「両論併記」的な無難な記事も載せておく。
「反辺野古」「地域振興」分かれる有権者 宜野湾市長選
朝日新聞デジタル 1月18日(月)5時35分配信
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米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選が告示された。名護市辺野古への移設計画をめぐって注目される一方、有権者の「辺野古」への思いは複雑で、候補者たちの主張もかみ合わないままだ。
【写真】志村恵一郎候補の第一声に集まった人たち=17日午前9時31分、沖縄県宜野湾市、上田幸一撮影
地元の有権者にとって、候補者を選ぶ上での「辺野古」の重みはさまざまだ。
無職宮城盛一さん(72)は、「辺野古反対」を基準にするという。自宅では、米軍機が飛ぶたびにテレビの映像が乱れ、孫たちが爆音を怖がって抱きついてくる。2004年には近くの沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したが、米軍機は相変わらず上空を飛び交う。「自分たちの苦しみを同じ沖縄県内に持って行けとは言えない」
3歳の息子を育てる自営業照屋真実さん(43)も、普天間飛行場がなくなってほしいと願う。隣の浦添市で生まれ、10年前に転居。マンション8階の自宅は、オスプレイが飛来するたびに窓が揺れる。ただ、尖閣諸島などをめぐる近隣国との摩擦も気になり、移設先としてどこが最適かは「わからない」。今回の選挙では、子育て支援をめぐる議論を重視したいという。
自営業保良(やすら)光春さん(65)は「普天間はこの20年、全く動かなかった。これ以上もめれば、また何十年も同じことの繰り返しになる」と、辺野古移設を容認する立場。ただ、投票先を選ぶ上では、基地問題よりも地域振興を重視するという。
「道路整備や街づくりがちょっとずつ実現してきた。暮らしやすくなるのが一番」。基地問題よりも、地域の生活環境を一つずつ改善することを重視する市長を望むという。
■候補者の訴え、かみあわず
「4年間、結果を出してきた。(基地負担に関連した)交付金は前市政の4倍に増えた」。現職の佐喜真淳(さきまあつし)氏(51)は市役所に近い国道沿いの駐車場で第一声を上げた。子ども医療費の無料化、給食費の半額助成、基地周辺道路の整備着手などを実績としてアピールした。
普天間問題に触れたのは演説の終盤。「基地のない宜野湾へ前進させる」とし、最後に「普天間の固定化はノー」と大声で3回繰り返して締めくくった。しかし、移設先の是非には踏み込まず、「辺野古」は口にしなかった。
新顔の志村恵一郎氏(63)は、自宅近くの商店街で出発式を開いた。「相手は辺野古の賛否を明確に答えていない。私は新基地建設反対と申し上げる」と声を上げ、翁長雄志知事と手を握って両腕を掲げた。
2014年の衆院選で「辺野古反対」を掲げて小選挙区を制した4人の国会議員、翁長氏を支える社民や共産などの与党県議らも顔をそろえ、応援のマイクを握った7人全員が「辺野古」に言及。「政府に屈するな」「沖縄の誇りを守ろう」と訴えるたび、集まった支持者から歓声が上がった。
朝日新聞社