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技巧・演技としての「英米人の怒り」と日本人

私の別ブログに書いた記事で、前にも転載したかもしれないが、わりと大事なことだと思うので、ここにも載せておく。日本人は「戦略としての怒りの表出」が苦手、いや、その戦略やそれへの対応を知らないと思う。
なお、こうした英米人の「怒り」について、小泉八雲の「日本人の笑い」の中に面白いエピソードがある。つまり、「怒りを示さない日本人を英米人が軽侮した行動を取った結果起こった、ある出来事」である。いずれ転載するかもしれない。

(以下自己引用)

まあ、無学者の与太話だが、みなさんは「I'm sorry」を「ごめんなさい、すみません」の意味だと思っている人が大半なのではないか。
実はこれは謝罪でも何でもないのである。英米人は基本的に謝罪しない。いわゆる「謝ったら負け」というのがその本性である。だからディベート(議論術)が発達する。相手に言論で勝つのがディベートであり、当然、謝ることは自分の間違いを認める行為で、謝ったら負けである。

では、「アイムソーリー」の適切な訳語は何かというと、「遺憾に思う、残念だ」であり、そこには謝罪も無く、自分の非を認めることもない。単に「状況的に、あなたがそういう状況になったのは気の毒だが、私の責任ではない」というだけのことだ。

sorryはおそらくsorrow(悲しむ、嘆く、気の毒に思う)からの派生語であり、そこには「責任問題」は存在しないのである。むしろ、「気の毒だ」という、劣勢にある者を高みから見下ろす姿勢なのである。

まあ、これが英米人の心性であり、だからこそ世界を支配したわけだ。そして英語が世界言語になることで、世界中が英米的思考形態になっていく。つまり、支配と被支配の世界になるわけだ。

ちなみに、下の引用は今見たばかりのtogetterのひとつである。つまり、英米人にはすべては「交渉術」。

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ワイは仕事柄「怒ってる」米国人の相手をたくさんして来た。その経験から言うと、米国人はビジネスの場でも非常によく怒るのだけど無闇に怒っているのではなく、良くも悪くも計算して怒っている。大学に怒り方の講座でもあるんじゃないかと思うくらい、相手をコントロールするために怒る米国人は多い

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