ほかにやるべきマシな事も特に無かったので、私はドワーフの周りをうろつき、空を見上げ、最後には彼の傍に座った。空は灰色で曇っており、黒い雲が西の方へ流れていた。いつでも雨が降り出しそうな感じである。おそらくドワーフは、雨に備えてレコードとレコードプレイヤーをどこかに片づけたのだろう。
「やあ」私はドワーフに言った。
「やあ」彼は応えた。
「今日は踊らないのかい」私は尋ねた。
「ああ、今日は踊らない」彼は言った。
「やあ」私はドワーフに言った。
「やあ」彼は応えた。
「今日は踊らないのかい」私は尋ねた。
「ああ、今日は踊らない」彼は言った。
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