酔生夢人のブログ

私も人種的偏見や容姿差別意識のある人間だが、それは白人種やその上級国民の長年の悪行や、悪相の顔にその人格が現れていると思う人間（凶悪犯はたいてい悪相であり、利権政治家の多くもそうである。）に対するものだ。
下のような「黒人・メガネ・デブ」の人種や容姿を言葉に出せば、それはそのまま差別になるのは自明だろう。それはその土地のモラルでありマナーである。モラルやマナーは同調圧力によって維持されるものであり、法律のような強制力は無い。下の事例は同調圧力であるというだけで否定されるべき問題ではなく、人種差別や容姿差別の存在をこそ問題にすべきであり、姿勢が根本的に間違っていると思う。
なお、下のツィート（おそらく反BLM陣営）をリツィートした某漫画家も、ネトウヨ的思想を時々見せる人間である。
なぢ氏の言葉を半分借りれば、私は「これを同調圧力として否定する鈍感さがとても怖い」である。
ちなみに、私は「BLM」という言葉は嫌いだが、その運動を否定する者ではない。むしろ、アメリカという国家の宿痾は黒人問題であり、それにどう対処するかがアメリカの命運を決めると思う。

さらに言えば、私は「BLM（Black Lives Matter）」を「黒人の命は大事だ」と訳したことが間違いの元になっていると思う。これは「It's not matter」を慣習的に「それはたいしたことではない」と訳すところから来たものだと思うが、直訳すれば「それは問題ではない」であり、matterは本来、「問題」が第一義だろう。つまり、Black Lives Matterは「黒人の生命問題」であって、特に「黒人の命（だけ）は大事だ」という意味ではないと思う。だから、それに文句をつけて「All Lives Matter」と言うべきだ、というのは難癖をつけることにしかならないと思う。まあ、私も最初は「BLM」は黒人の生命だけを問題視するようで気に入らない、と思ってはいたのだが。