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賃貸と持ち家の優劣問題

「ネットゲリラ」の一節だが、人生の大きな問題のひとつである、住居をどうするか、ということについてかなり昔から「持ち家(あるいは一戸建て)は負債である」説がマスコミで流されている。あまり真面目に読んだことは無いが、概ねこんな理屈だと思う。

1)持ち家を購入すると、生涯、その家に縛られることになる。隣近所に変な人間が引っ越してきても、なかなかすぐには逃げられない。
2)地震などの災害があって家が破壊された場合、賃貸なら家主が損するだけだが、持ち家だと自分自身の財産のほとんどが無くなることになる。

一戸建てと賃貸マンションの優劣については別の論点が出てくると思うが、「持ち家は負債である」説は賃貸部屋を貸す商売、あるいは賃貸マンションを建て(させ)る土建屋がマスコミを使って社会洗脳をしているのではないかと思う。
私自身について言えば、20年ほどは賃貸アパートで暮らし、その後の20年ほどは持ち家(中古の兎小屋だが)で暮らした経験から言えば、持ち家で生活するほうがはるかに便利かつ精神的な余裕ができる。つまり、毎月の所得から払った住宅ローンは、いずれ自分の財産(持ち家)になるのに対し、賃貸暮らしをしている限り、毎月支払う賃貸住居費は何も残さず(他人の懐に)消えていくのである。アパートという空間と、いかに小さくても持ち家という空間の大きさと住み心地の、精神的余裕の違いも大きい。
隣人がキチガイだった場合に困るというのはアパートも持ち家も同じである。
何か(仕事や子供の進学問題で)その場所から別の場所に引っ越す必要ができたら、住んでいる家を売ればいいだけのことだが、日本では中古住宅の売買があまり盛んではないかもしれない。見る目さえあれば、家ごとの適正価格は分かるし、適正価格であれば買い手は出てくるものだ、と私は思うが、私の場合、家の売買は妻任せだったので、あまり偉そうなことは言えない。


(以下引用)


都会では一生賃貸とか、管理費のかかるマンション暮らしの年寄りが増え、だから「死ぬまで働かないと、マンションの管理費が払えない」わけで、定年退職後も働き続ける年寄りが増えているというのは、何も、ヒマだからでも、やり甲斐でもない。マンションの管理費を払うためです。


自分の持ち家一戸建てなら、ペンキの塗替えもせず、シロアリ対策もせず、腐れ果てる家に死ぬまで住み続けるという選択肢もある。けれど、都会に住み続ける限り、カネなしでは過ごせない。



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