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成功者への嫉妬や憎悪という感情(シャーデンフロイデ)

私の別ブログに下(引用1)のような記事を昨日書いたのだが、先ほど、ふと思いついてグーグルでこの「シャーデンフロイデ」という言葉を調べてみると、出るわ出るわ、この言葉に関連した記事が山のようにある印象で、本などもたくさんあるようだ。
つまり、この言葉は「現代用語の基礎知識」的な言葉で、それを知らないのは私だけだったようである。まあ、私だけではなく、テレビを見ない人間や流行に興味の無い人間は似たようなものだろうから、参考までに、その種の記事の一部を(引用2)として載せておく。その記事自体が岡田斗司夫ゼミとやらの引用が中心なので、無断転用を問題視されることはないかと思う。


(引用1)
「推しの子」の二期が面白いので、一期の最初から見直しているが、色々と面白い。自分の好きなアイドルの腹の中の胎児として転生するという設定のグロテスクさに最初は反発だけ感じていたが、真面目に見ると、赤坂アカの作劇能力の高さに感心する。(もちろん、アニメ制作陣の能力も高い。特に、毎回の終わりのシーンの次回への「引き」の強さに感心する。)声優の演技も面白い。特に有馬かなの潘めぐみは、素晴らしい。ギャグ的演技が多いが、実にはまり役である。

どうでもいい作品だと細部の疑問など理解できなくても気にならないが、少し前に見た部分で有馬かなが「シャーデンフロイデ」という言葉を使い、その意味が分からなかったので、たぶんドイツ語だろうと思って、手持ちの独日辞書で調べると、「他人の不幸を喜ぶ気持ち」らしい。世界共通の心理だろうが、日本語では適当な言葉を思いつかない。SNSコメントではゴミの山のように溢れかえっている感情だ。
なお、ドイツ語の綴りはSchaden-freudeで、schadenは「或る人(物)を損なう、害する」意味である。freudeは「喜ぶ」意味。ベートーベンの第九の「歓喜の歌」の中に何度も出て来る言葉だ。
(引用2)

岡田斗司夫ゼミで、このシャーデンフロイデについて、とても詳しく解説している動画があります。オナガザルの貨幣実験から人間のこのような感情に至る考察をとても的確にまとめていますので、興味がある方はぜひそちらを見てみてください。


 その動画の中で、シャーデンフロイデの仕組みについて以下のような解説がありました。


 (シャーデンフロイデの仕組み)(岡田斗司夫ゼミ引用)


 ①人は自分を高く評価してしまう。


 ➁しかし、現実に自分より上に見える人がいる。


 ③しかし、「うらやましい」という感情は悔しい。


 ④うらやましいと感じさせた相手を憎む。⇒妬み


 ➄自分がねたんでいる、と認めるのはもっとつらい。


 ⑥上のプロセスすべてを心の奥に封じ込める。


 ⑦たまたま、相手に不幸が起きたときに突発的に喜んでしまう。


 ⑧普段から妬みを意識しない人ほど、この喜びに溺れる。


 ※この喜びというのを正義感みたいなものに転換して喜ぶ人もいます。


  俺は別に、あいつがうらやましいわけじゃない。そうじゃなくて、間違っていることが許せねぇだけだ、というタイプの人もいます。(引用終わり)





3.まとめ


 1993年放送のシンプソンズで、このシャーデンフロイデについてのエピソードがありました。オーストラリア留学時に再放送のこの話を実際に見ました。岡田斗司夫ゼミでも紹介されていましたが、父親のホーマーが、お隣さんが始めた事業が失敗しているのを見て家族の食卓で話をした時に、娘のリサが「シャーデンフロイデ」について話をします。その時のリサの解説が「ドイツ語で、他人の不幸を喜ぶ恥知らずって意味よ。」と答えます。まさに、言い当ててますよね。


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