これは、後で書くことのちょっとした布石であるwww まあ、大げさに言えば、だが。
と言うのは、私は隠居爺氏の大局観というか、政治鑑識眼、あるいは情報咀嚼能力の高さを高く評価しているが、岸田総理を「無能」呼ばわりするのは少し違うのではないか、と思うからである。とんでもない悪党である可能性は高いが、無能な人間が総理にまでなれるはずはないだろう。彼がやっていることは、悪事も含めて、すべて「分かっていて」やっているのだと私は思っている。そもそも、日本の総理に、米国の命令に従う以外のどんなことが可能だというのか。命令に反したら、家族の命も、自分の命も失う可能性があるのだから。
そして、長年外務大臣をやってきて英語には堪能なはずの岸田総理が英語スピーチで「言い間違い」をするはずもない、と私は思う。そこは、副島の判断通り、岸田のイタズラで、官僚高官を含む日本の政権運営陣営の、アメリカへの「サイン」であった可能性が高いのではないか。つまり、「いちおう、あなた方の言うことは全部受け入れるが、いざのいざと言う時は、我々は自分の命を捨てて中国とでも手を結ぶ覚悟はありますよ」というメッセージだった、という解釈である。
まあ、そうだったら面白いね、という話だ。
なお、「悪党」というものの質にもよるが、歴史上の偉大な政治家に無能な政治家はゼロだが、悪党で偉大な政治家はたくさんいる。まあ、無能も悪党も「国民にとってどれほど有益か有害か」だけが問題である。スターリンにしろヒトラーにしろ、政治においてはなぜか「悪党=有能」という事例も多いのである。何しろ、善人には、政敵を倒すための悪事ができない、という最大の弱点があるのだから、なかなか「勝ち抜く」ことは難しいわけだ。
そして岸田はここまではともかく「勝ち抜いて」きた。私は、そこで岸田に少し期待しているのである。まあ、最悪、既に一度滅んだ日本がもう一度滅びるだけではないかwww
そして、岸田を馬鹿にするなら、自分がもし総理なら、アメリカの前に自分の体を張って(自分の家族も道連れに)殺される覚悟はあるか、と問いたい。私のような無名ブロガーがこうしたアメリカ批判のブログを書くだけでも、なかなか覚悟は要るのである。いや、岸田の「日本国民貧困化政治」は徹底的に批判するべきだと私も思うが、アメリカ追随主義批判は「自分は安全な立場からの批判」で、聞き苦しく思うわけだ。
(以下引用)
話はいきなり政治の話に飛ぶけれども、岸田総理は怖いね。その怖さは、狂人の怖さというか、無能力者の恐ろしさというか、そのようなたぐい。仮に、総理大臣が自衛隊に「尖閣諸島周辺の中国船を撃沈せよ」と命令したら、それって自衛隊は拒否できないよね。国会審議も何も必要ないよね。
そんなことを私が想像するのも、岸田総理が「平和が大切」とは言わないためだろうと思う。どう見ても、日本をいつでも戦争のできる国にするのが岸田総理の目標に思える。アメリカに指示されるがままで、そこが無能者の無能者たるゆえん。
今回のアメリカ議会での演説でも、「核兵器のない世界の実現」とは言ったけれども、平和な世界の実現とは言わなかった。それどころか「アメリカ、NATO、ウクライナはお友達」「中国、ロシアは敵」ということを強調していた。まあ、バイデン大統領の奴隷になっていることが嬉しくてたまらない総理大臣だから、そうなるのも分からないでもないけれど、一般国民としては恐ろしくて仕方がない。
アメリカは日本がどうなろうが知ったこっちゃないからね。日本が全滅しようが痛くも痒くもない。それどころか、日本が、そしてトヨタがなくなったらアメリカ製の車が売れると喜ぶくらいのものだろう。
そんなアメリカが日本に対して、中国を攻撃せよとこっそり命令したら、岸田総理はどうするだろうか。断れると思いますか? 断れるも何も、そもそも事態を把握していない人ではないかと思う。「めくら蛇に怖じず」の世界。だから何でも言われるがまま。
その点、もしかしたら韓国は賢いのではないかと私は思う。4月10日に行われた総選挙で、韓国与党が敗北し、野党の「共に民主党」大勝したという。「共に民主党」といえば、以前反日的な姿勢をあらわにした文在寅大統領の属していた政党になる。
これに関して日本では、「親日政権が支持されず、反日勢力が台頭した」と見る向きもあるようだけれど、実はそうではなくて、支持されなかったのは親米政権であり、支持されたのは親中勢力ではないかと私は思う。韓国にとっては日本などどうでもいいはずだ。どうせアメリカの腰巾着なのだから。
そして、この韓国の外交姿勢というか、世界観というのは正しい可能性があると私は思っている。どう考えてみても、アメリカやEUは落ち目の帝国であり、今やBRICSが昇竜の勢いなのだから。大国が間近にある弱い国の韓国としては、強い方に付くのが当然であり、自然でもある。納得できる選択だ。
そういえば、今年1月だったかな、台湾で総選挙が行われて、今回の韓国と同じ結果になっている。つまり、国のトップは親米だけれども、多数を占める野党は親中。韓国も台湾も、ちゃんと分かっているのですよ。アメリカに近寄り過ぎては危険であることを。1人日本だけが外交音痴の国で、あらぬ方向に向けて走っている。音痴に音痴と指摘したところでそう簡単には治らないから、行き着く先が不安になる。
日本はどっちに転んでも困難はある。日本は大国ではないけれども、そして、大国になるだけの実力もないけれど、かといって小国でもない。韓国なら中国に接近しても見逃してくれるけれども、日本となるとアメリカも必死になって止めるかもしれない。アメリカは世界一の " 野蛮人の国 " だけに恐ろしいよね。
だからといって、岸田総理のように擦り寄っていけば問題が解決するというものではない。斜陽の帝国アメリカは、今や日本を食い物にすることで延命しようと考えているからね。岸田総理は個人的に「どうぞ好きなだけ食べてください」と我が身を差し出しているけれども、国民としてはそれではつら過ぎる。
どうせ食われて死ぬや生きるやの思いをするのであるならば、私なら未来のあるBRICSに近づきたいと思ってしまうけれどねえ。それにしても、いつから日本は岸田総理の所有物になってしまったのだろう。彼は平気で娘を売り飛ばす父親のようなものだな。単に " いいふりこき " をするためだけに。
そういえば、岸田総理はアメリカでの記者会見の席上で、「同盟国たる中国」とバイデンを目の前にして堂々と言ってのけた。もちろん単なるケアレスミスとして処理されたけれども、実はそれがケアレスミスではなく、あえてイヤミとして、あるいは本音として、ケアレスミスを装って言ったのであれば、岸田総理も頼りになる総理大臣だけれどね。その可能性は0%だろうけれど。