R-1ぐらんぷりで優勝したアキラ100% ©時事通信社

 いま親が最も真似させたくないお笑い芸人といえば、お盆一枚で裸芸を披露するアキラ100%をおいて他にないだろう。だが、こともあろうに小学校の教諭が小学4年の女児にこの裸芸を強いたとして、3月末までに警視庁に強制わいせつの疑いで逮捕された。警視庁担当記者が話す。


「逮捕されたのは東京都江戸川区立の小学校の教諭、佐々木一幾容疑者(29)です。3月28日正午ごろ、担当していた小学4年の女児に対し、教室で『脱いで』といってズボンとパンツを脱ぐように強要。上着は着ていたようですが、アキラ100%の物まねをするよう命じて、その様子を撮影した疑いがもたれています。女児は教諭の前では恐怖で何も言えなかったのか、帰宅してようやく母親に相談。母親から聞いた父親が110番通報して発覚しました」


 アキラ100%は局部だけをお盆で隠し、全裸で舞台に上がり、お盆を超高速で裏返しても「中身」をみせないという裸芸でブレイク。ピン芸人のナンバーワンを決める「R-1ぐらんぷり」では今年2月、優勝まで勝ち取った。だが、それを女児に強要するのは犯罪に他ならない。


「当日は春休み。女児は他に2人の児童と一緒に補習のために登校していましたが、他の2人が下校しても、佐々木容疑者は女児に残るように指示したようです。映像はまだ見つかっていません」(同前)


 佐々木容疑者は2012年から小学校教諭として勤務。指導が厳しいとの相談はあったものの、これまで懲戒処分を受けたこともなければ、わいせつ事案で親から苦情が寄せられたこともなく、目立たないタイプの教師だという。


 女児は体を触られるなどした形跡はない。だが、捜査関係者は憤慨する。


「判例では、たとえ体を触らなくても、脅迫して相手を裸にするだけで『性欲を刺激し』『性的羞恥心を害する』というわいせつ行為の定義に当てはまる。ましてや女児は10歳。13歳未満について刑法は暴行や脅迫の有無を問わず、わいせつ行為であれば強制わいせつ罪に問うと明記している。他にも被害者がいてもおかしくない」


 当のアキラ100%はR-1の優勝会見で「よい子は真似しないでね」と明言したが、まさか教師が児童に強いるとは想像だにしなかっただろう。