女性の胸を触るなどしたとして、奈良県警が強制わいせつの疑いで、世界遺産・東大寺(奈良市)の僧侶、平岡昇修上院院主(69)を書類送検したことが9日、捜査関係者への取材で分かった。上院院主は歴代の別当(住職)が就任前に就いた要職。
共同通信の取材に平岡氏は「弁護士に入ってもらい解決した」と話した。
捜査関係者によると、書類送検容疑は今年7月、東大寺の境内にある施設内で、数回にわたって、20代女性の胸を触るなどした疑い。女性は奈良署に被害届を提出していた。
東大寺福祉事業団は事実関係について「把握していないので、コメントできない」としている。