中国の「ゼロコロナ」政策自体が衛生的目的より政治的目的だったという見方があって、中国ひいきの私もそれに同感しているのだが、そろそろ手綱を緩めるということだろう。上手い手際だと思う。新コロ自体がDSの計画だったとしても、それに従順に従いながら中国という国の存在感をむしろ高めたのが習近平体制の新コロ対応だったと言えるだろう。
相手の望みどおりにしていながら、自分たちはほとんど不利益を被っていない。高度な政治力だ。プーチンも表立ってはDS云々は言っていない。トランプも大統領当選後はDSのことは口に出していないはずだ。それほどDSとの戦いは危険なものだということだ。
(ブルームバーグ): 中国の習近平国家主席は同国で現在まん延している新型コロナウイルスについて、致死率が比較的低いオミクロン変異株だとの認識を示した。欧州連合(EU)のミシェル大統領と1日に北京で会談した際の発言だとして、EU当局者が明らかにした。
両首脳の会談について説明を受けたというこの当局者によると、習主席は、オミクロン変異株はより毒性の強いデルタ変異株のようなものではないと述べた。中国当局が新型コロナに関する制限措置を緩和する計画があると、習主席がミシェル大統領に明確に示すことはなかったとも語った。当局者は非公開情報だとして匿名を条件に話した。
情報が正式に確認された場合、この発言は習主席が新型コロナウイルスの弱毒化を初めて公に認めたものとなる。中国の指導部がこれまで3年にわたって続けてきた厳格な「ゼロコロナ」政策を一段と緩和する方向に向かう可能性も示唆する。
在米中国大使館の劉鵬宇報道官は、EU側のコメントに関する取材に対し、両首脳の会談に関する公式の発表資料以上の情報を持ち合わせていないと述べた。同資料には、習主席がオミクロン変異株について発言したとの記述はない。
原題:Xi Sees Covid in China as Now Less Lethal, EU Official Says(抜粋)