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チダイズムさんの記事その2

■ 沖縄の若者たちの約8割がネトウヨに毒されている

沖縄で暮らしている若者たちの約8割がネトウヨに毒されていることがわかりました。しかも、学歴が低く、シングルマザーなどで生活に余裕のない人ほどネトウヨのデマを信じる傾向にあり、「玉城デニーさんが知事になったら中国に占領される」という話をしていました。彼女たちはネットで情報を得たのではなく、友達や知り合いから聞いた話をそのまま信じており、ネットと触れ合っているからネトウヨになったのではなく、友達からのクチコミでネトウヨ化しているのです。玉城デニーさんはアメリカ人と日本人のハーフですが、若者ほど翁長雄志さんの評判は悪く、その理由は「沖縄を中国に明け渡そうとしていたから」です。具体的に、どういうところが中国に明け渡そうとしているのかという話をすると、「沖縄にアリペイ(アリババがやっている電子決済サービス)を導入しようとしているのは中国の侵略だ」と言うのです。商店街などで「アリペイを入れたら儲かる」という話をされるけれど、それらはすべて中国の戦略であると考えているようです。いまや中国では圧倒的に電子マネー化が進み、北京や上海などで現金を使う人はほとんどいません。これだけ中国人観光客が増えれば、中国の電子マネーで決済できた方が便利なわけで、飲食店でクレジットカードが使えると便利なのと同じで、アリペイが使えるようになり、中国人が決済できるお店を検索できるようになれば、当然、中国人観光客がやってくるので、インバウンドを見込むことができるところですが、これが「中国に占領される」という感覚のようです。「同世代で玉城デニーさんを推している人はいないの?」と聞いたら、同世代で玉城デニーさんを推しているのは「ビッドコインで儲かった人たち」だといい、仮想通貨で良い思いをしたので、アリペイを導入したら儲かると思っている人たちが玉城デニーさんを推していると考えていました。


■ 「沖縄2紙が偏っていて、一番正しいのは八重山日報だ」という誤解

総勢20人以上と話したうちの約半分が「沖縄2紙は偏っていて、一番偏っていないのは八重山日報だ」という認識を持っていました。どうしてそう思っているのかを聞いたら「みんな言っているから」で、そう言って回る街宣車が走っていて、そういうのを見ると偏っていると感じるそうです。ただ、その女の子たちは1人を除いて、沖縄タイムスも、琉球新報も、八重山日報も読んだことはありません。「偏っていると言われるから読まない」といい、「沖縄のメディアはテレビも含めて全部が偏っているので、メディアの情報は信じない」と言うのです。さまざまな情報の中からリテラシーを持って判断するのではなく、そもそも情報を遮断する傾向にあるため、ますます認知が偏ってしまうパターンです。たった1人だけ嘘か本当か分かりませんが、「私は新聞を読んでいる」と言ってきた女の子がいて、「どこらへんが偏っていると思うのですか?」と質問したら、「沖縄の新聞は沖縄の話ばっかりやっている」といい、地方紙の役割すら理解していませんでした。また、これも若者たちがよく言うことなのですが、「米兵の不祥事は新聞になるけど、米兵が良いことをしても新聞には載らない。だから、フェアではない」と言うのです。ただ、そもそも新聞というのは事件を載せるものであり、実際に新聞を読んでみると、当然のことながら、日常のさまざまなニュースを載せており、どこかで誰かが飲酒運転で捕まったという話まで載っているのです。日頃からさまざまな事件を報じているけれど、米兵のニュースが話題になってしまうのは、それだけインパクトの大きい事件を起こすからです。先日、読谷村で女子高生が米兵に襲われかけたニュースも、女子高生が窓から逃げて一命を取り留めましたが、どんな事件に発展していたのかは分かりません。全国的に見れば、今日もどこかで殺人事件やレイプ事件は起きているのかもしれませんが、それらの事件は日本の警察が犯人を逮捕し、日本の法律で裁かれ、罪を償うことになります。ところが、米兵の事件は「日米地位協定」によって、米軍からの身柄引き渡しが条件であり、もし身柄を引き渡してもらえなかったら逮捕されることも、日本の法律で裁かれることもないのです。事件が起こるたび、沖縄の人たちが大騒ぎしてきたから、最近では米兵の身柄が引き渡されることになりましたが、昔は殺人やレイプなどの凶悪犯罪をした米兵が何の制裁を受けることなく、のこのことアメリカに帰国し、日本人は泣き寝入りさせられていたのです。だから、米兵の事件に過敏になるのは当然なのですが、若者たちはそれさえ理解していないため、「米兵だけ悪者にされている」と考えており、どうしてそんなことになっているのかと言うと、「基地に反対している人たちが米兵を悪者にしようとしているから」なのです。つまり、戦争の歴史だけでなく、つい最近の事件の歴史さえ、誰一人として理解していないというわけです。


■ 辺野古で暮らしている人は全員賛成である

今回は辺野古出身の女の子にも出会うことができました。その女の子に「辺野古に住んでいる人としては、辺野古基地には賛成ですか?反対ですか?」と聞いてみると、答えは「大賛成」でした。どうして賛成なのかを聞いてみると、「基地ができたら経済が潤うし、軍用地を持っている人たちは何もしないで遊んで暮らしていけるから」だと言うのです。しかし、辺野古基地は海を埋め立てて作られるため、「軍用地」という概念が存在しません。漁業権はとっくに放棄され、「軍用地の権利で遊んで暮らしていける」という人が存在しないのです。その女の子に「あなたの家は軍用地を持っているのですか?」と聞いてみたら、「私たちは持っていないけど、みんながそう言っている」と言うのです。実際には基地に近く、酷い騒音に悩まされ、墜落リスクが高まることもあって、辺野古で暮らしている人たちの土地の価値は下がり、ただでも田舎で買ってくれる人がいないのに、ますます買い手がつかない二束三文の土地に成り下がるだけだと思いますが、「難しいことはよくわからない」なのです。「もしかして騙されてる?」と聞かれましたが、完全に騙されています。ただ、辺野古で暮らしている若者たちは、「賛成している人しかいない」そうで、最後には「本当は私だって基地には賛成じゃないんだよ。だけど、経済の方が大切じゃん!」と言われたのですが、その経済にマイナスの効果しかないのに、米軍が来たら街が潤うと思っているのです。確かに、基地の中でトイレ掃除するアルバイトのおばちゃんの時給が少しだけ高いかもしれませんが、そんな目先の小さなお金のために、地域経済全体としてはマイナスになるようなことをしているなんて、この人たちは本当に大丈夫なのかと思うけれど、僕は青森県六ヶ所村を思い出し、日本の田舎は隅々までやられていることを思い出しました。


■ 玉城デニーさんに投票すると言ったキャバ嬢は唯一の大卒

僕はけっして中卒や高卒だからバカだと言いたいわけではありません。中卒や高卒でも頭の良い人はたくさんいるし、この世には東大卒のアホもたくさんいます。ただ、大卒のキャバ嬢は「大学で沖縄の歴史や平和について学ぶ機会があった」と言い、基地がどれだけバカバカしいものなのかを知っていました。つまり、しっかりと物の分別がつく年齢になってから沖縄の歴史や平和について学ぶ機会があったために、沖縄の置かれている現状をよく理解し、今回の沖縄県知事選を極めて客観的に見ることができたのです。一方、中卒や高卒のキャバ嬢たちの多くが「小学校の時にチビチリガマに連れて行かれた」と話していて、その時にどう思ったのかを聞いてみると「平和学習だと言われてガマを掃除させられたんだよ」と言い、平和について考えるどころではなかったというのです。これこそ「大人の押しつけだ」と感じていて、戦争を体験したこともないのにどれだけ教えられても分かるはずがないのに、それでも教えてこようとしているのは思想を押しつけていると感じるのです。勉強しない子に向かって何度も「勉強しろ」と言い続けているようなもので、物の分別がつく大人になって学ぶ機会がなくなっているばっかりに、若者たちは戦争さえ肯定するようになってきているのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

これほどネトウヨカルト思想が蔓延しているとは思いませんでした。辺野古に住んでいる女の子でさえ、辺野古基地で反対しているのは「送迎されて、お弁当をもらって、給料をもらっている県外の人がほとんど」だと思っていて、「実際に確かめたの?」と聞いたら、「基地の前は何度も通ったことがあるけれど、顔やしゃべり方が明らかに県外の人だった」と言うのです。話しかけたことはないし、確かめたこともないけれど、みんながそう言うからそうに違いないというわけです。こうやって誰も確かめたことがない噂話が、さらにSNSの波に乗って拡散されている現実。そこで見たものを伝えてくれる人がいないのです。だから、必要なのはツイキャスとレポートです。たくさんの人に話しかけ、すべてを可視化できる形で見せ、自分で見たもの、自分で聞いたこと、自分が体験したことをリアルベースで語る「選挙ウォッチャー」が、これほど重要な仕事だと思いませんでした。もっともっとリアルな話をたくさんの人に伝えていきます。[了]

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HN:
酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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