「椋鳥通信」の中に、モラルは文明(化)と関係し、利己性が強く、エシックス(倫理)は文化的なもので、利他性が強い、という(まあ、私の解釈だが)、ある西洋の人の考えが書かれている。ここでの「文明(化)」とはcivilizationで、つまり都市民化と同じだろう。つまり、表層的な「交際のルール」に近い。根本にあるのは「自分の利益」だ。「文化」はcultivateで、「自らの精神を耕す」ことが基本だ。その結果、「何が精神(魂)にとって美であり善であるか」を追及し、そして倫理が生まれるのではないか。つまり、下の回答の真逆ではないか。
社交のルールである道徳と違って倫理は内的探求の結果だから、自己犠牲という利他性も選択肢として生まれるわけである。「走れメロス」でのメロスの行動(葛藤)は、道徳と倫理の闘争とも考えられる。
私は道徳と倫理は(社会的意義からは)ほぼ同じだという考えだが、哲学的には峻別する人もいるのだろう。
(以下引用)日本人でもよく間違えるが、下の回答の「適正」の使い方は間違いである。「適正な」とは言うが「適正のある」とは言わない。「適性のある」である。
「moral」と「ethic」は同じ意味ではないのですか。
ネイティブの先生からの回答
Rebecca
これら2つの単語は意味が異なります。「Morals」は個人がどのように行動するべきか、何を良しとして何を悪しとするかという個人的な信念や基準のことです。「Morals」はあなたの振る舞いや行動を導くもののことをいいます。「Ethics」は社会的な善悪の基準のことです。 例:Ethically, you shouldn't hire your brother when there are more qualified applicants. (倫理的に、より適正のある志願者がいるのに自分の兄弟を雇うべきではありません。) 例:Even though no one will know you took that money, ethically, you should bring it to a police station. (あなたがそのお金を拾ったことは誰もわからないとしても、倫理的には、それを警察署に持っていくべきです。)