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神についての私の思想と「易経」の「神」


少し前に書いた、神とは何か、という問題についての私の思想に関して、昨日の夜にベッドで寝ながら読んでいた「易経」の中に、まさに私と同じ思想が書いてあったので、引用しておく。私は易経に興味があるが、内容(特に語彙)が難しいので、飛ばし読みしかしておらず、この部分に気づいたのは初めてであった。なぜかというと、この部分は易経の中でも付録的存在の「雑卦伝」という部分であるからだ。
その部分と、私が前に書いた、神とはこういう存在ではないか、という部分を並べて引用しておく。

(以下引用)

(原文)「神也者、妙万物而為言者也」
(書き下し)「神なるものは、万物に妙にして言を為すものなり」
(岩波文庫版訳)「神(しん)とは万物に即してはたらく神妙の作用を指して言うことばである。」
(朝日新聞社文庫版訳)「(神とは無形であるが有形の万物を離れては存在しない。)万物に即してその中にはたらく妙用を指して言う。」

(以上引用)

どちらの訳(解釈)でも、神は実体的存在ではなく、「作用(私の言う「力」)」であると説明している。



(以下自己引用)

前回予告しておいた「神という存在」についての断片的思考だが、中心思想は、「神とは人間的な人格や意思を持った存在ではなく、宇宙という存在の中心にある、或る種の力である」というものだ。しかも、それは「自分から動くのではなく、他の存在がその中心に向かって自動的、あるいは自発的に動くように惹きつけられる、磁力のような存在である」と思われる。「宇宙の中心」とは言っても、それは物理空間的な中心ではなく、その力は全宇宙に偏在している。あるいは、宇宙のすべての存在が、その力を幾分かずつ持っている。つまり、あなたも神であり、私も神であり、道端の一木一草、小石にもその力はある、という思想である。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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