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気の赴くままにつれづれと。
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「母は子に信をどう教えるかといえば、信頼を裏切らないようにすればよいのである。」
母親には限らない。父親もそうである。最初に我が子を腕に抱くとき、嬰児は「この人(存在)は自分が信頼していい人(存在)か」ということを確認しようとし、薄目をあけてじっと「観察」している。だから、嬰児が安心して眠りにつくまでは、どんなに腕が疲れても、嬰児を腕から離してはならない。それだけで、子供との深層心理の中の信頼関係は結ばれ、それは子供が成人するまで続くはずである。子供が親を信頼する限り、夜泣きなどすることもないし、粗暴な性格に育つこともないだろう。深層心理というものの重要さは、さまざまな場面に潜んでいる。
(以下引用)
(次は引用にあらず、岩田の解釈)。日本は日本的情緒の国で、それは善行を分別智がいらないままで行えることである。それを教えるのが道義教育で、それは「他を先にし自分を後にせよ」ということである。教育や政治はこれに合わせて作るしかなく、特に義務教育は重要なのである。義務教育の要諦は「道義的センス」をつけること、そのことにある。
いま、たいていの中学、高校では答案が合っているかどうか生徒にはわからない。先生が合っているといえば合っているというだけで、できた場合もできなかった場合もぼうっとしている。本当は答えが合うことよりも、自分で合っていると認めることの方が大切なのに、それがわかっていない。
グループ活動などといって、ひとところに大勢集めて勉強させるのもよくないことで、何にもならない。ボスができるばかりである。ボスができてからなら道義の入れようもない。言語道断なことをするなといいたい。
母は子に信をどう教えるかといえば、信頼を裏切らないようにすればよいのである。幼児が母の手をしっかり握っていて、向こうから知人がやってくる。そのとき挨拶のために子供の手を振り払うと、それ以後は知った人に会うたびに手を振り切られはしないかとびくびくするようになる。
人だから一つぐらい長所は必ずあるだろう。それを大きくクローズ/アップすればよい。ただ、競争意識をあおるのは害あって益のないものであろう。
しかし、また考えれば、日本は滅びる、滅びると思っていても案外滅びないかもしれない。というのは、日本民族はきわめて原始的な生活にも耐えられるというか、文明に対するセンスが全く欠けているというか、そういうところがあるので、自由貿易に失敗して、売らず買わずの自給自足となっても、結構やっていけそうにも思えるからである。先日、故障で停電したが、家中のだれも直し方をしらない。ローソクを頼りにふろにつかりながら、ああ、万事これでいけば心配することはないと思ったことだった。
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