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人間から人材への「転落」

人材という言葉は誰の発明か知らないが、ビジネス臭しかしない言葉である。下の小田嶋師の指摘は実に鋭い。
人間が単なるビジネスの材料や素材となることを何か素晴らしいことであるかのように持ち上げるのが、この「人材」という言葉を愛用する連中だ。「合理化」という言葉にそれは似ている。どちらも「ビジネス(経済や経営)に不必要な部分を切り捨てる」思想である。
だが、ビジネスに不必要な部分とは、たとえば人情であったり愛情であったり、つまり人間性にとってはビジネスより重要なものへの配慮や畏敬であったりするわけだ。これは大企業幹部(あるいは官僚などの組織の上部層)として出世する連中が決まって非人間的なエゴイストである事実と一致する。






「人間が人材になる過程は、生きている樹木が木材に加工される過程と同じだ」という文章をどこかに書いた記憶がある。





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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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