川崎市幸区の老人ホームで2014年11~12月、入所者3人が転落死した事件で、最初に死亡した男性(当時87歳)に対する殺人容疑で逮捕された元職員今井隼人容疑者(23)が「介助するなかで度々入浴を拒否され、煩わしいと思っていた」と供述していることが20日、捜査関係者への取材で分かった。
神奈川県警は、今井容疑者が男性への入浴介助を繰り返すうちに、いらだちを募らせたことが動機のひとつになった可能性があるとみて、慎重に調べている。
男性は身の回りのことを一人で行うのが困難となる「要介護3」だった。今井容疑者はこれまでの調べに対し、「男性を入浴させる際に度々拒否された」と供述し、転落死した14年11月の数か月前から「煩わしいと感じていた」と話しているという。