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新コロは存在したのか

記者の意図とは反対かもしれないが、この記事が新コロ騒ぎの馬鹿馬鹿しさと新コロワクチンの無意味さを明白に示しているのではないか。アフリカのほとんどの国で新コロ感染者はいなかった記憶がある。つまり、PCR検査しなければ、新コロなど誰も気づきもしないのである。


(以下引用)

ワクチン接種率0・3%の国で<中>コロナより恐れられる、あの生き物

平野光芳・ヨハネスブルク支局長
キンシャサの住宅街に放置されたごみ。衛生状態が良いとは言えない=コンゴ民主共和国で2022年1月30日、平野光芳撮影
キンシャサの住宅街に放置されたごみ。衛生状態が良いとは言えない=コンゴ民主共和国で2022年1月30日、平野光芳撮影


 コンゴ民主共和国は新型コロナウイルスのワクチン接種率が世界最低水準の国の一つだ。なぜ接種が進まないのかを探ろうと、私は首都キンシャサで取材を始めた。見えてきたのは、先進国とは異なるコロナへの受け止め方だった。

「マラリアとどう区別するのか?」

 キンシャサ郊外にあるミテンディ地区はすり鉢状に広がる山の斜面を切り開いてできた貧困地区だ。放置されたごみが踏み固められた路地が伸びている。地面を掘っただけの「トイレ」から汚物が漏れて斜面を流れ落ち、あやうく踏んでしまうところだった。


 自宅前でちょうど体を拭いていた飲食店従業員の女性、ヌドナ・ビビシさん(43)に話を聞いた。ビビシさんの新型コロナに対する考えは、地元では典型的なものだ。


 ――新型コロナについてどう思いますか。


 この地区にはコロナは存在していません。コロナにかかった人を見たことも聞いたこともなく、どんな症状なのかも知りません。


 ――普段、マスクは着けますか。


 家や近所ではしませんが、繁華街や学校、病院に行く時は着けます。保健省がそう求めていますから。


 ――ロックダウン(都市封鎖)による経済的な影響はどうですか。


 経済が破壊されました。仕事を失う人も出ています。私の働く酒場も(規制で)午後8時までしか営業ができなくなり、売り上げが落ちました。


 ――コロナワクチンについて聞いたことはありますか。


 あります。ただ、この地区でコロナにかかったことのある人がいないので、打ちたいとは思いません。ここはコロナと関係ありません。接種したという人も知りません。私はコロナについてよく知らないのですが、どんな症状があるのですか?


 ――頭痛、発熱、せきなどです。死に至ることもあります。


 じゃあマラリアと同じね。マラリアとコロナの違いは何ですか。どうすれば区別が付くの?


 ――病院で検査をすれば分かります。鼻から綿棒を入れて調べます。


 10歳以下の子供もコロナにかかるの?


 ――かかることはかかりますが、重症化することはまれです。ほとんど影響はありません。


 そうですか。マラリアは0歳児でもかかりますよ。


 蚊の一種であるハマダラカが媒介するマラリアは、コンゴの国民病だ。毎年3人に1人が感染し、推計で4万5000人前後が亡くなっている。地元の人は一生に何度もかかるが、特に免疫が低い乳幼児が重症化しやすく、死者の半数以上は5歳未満。アフリカを中心に他の途上国でも感染者は絶えない。


 予防や治療のキャンペーンが進み各地で死者は減少傾向にあるが、それでも2019年には世界で約41万人が死亡した。昨年ようやく世界保健機関(WHO)が初のワクチン(子供向け)を承認した。


 子供がめったに重症化しないマラリアみたいな病気でそんなに騒ぐ必要があるのか。ビビンさんはそう言わんばかりのけげんな様子で私を見た。質問している私のほうがだんだん気まずくなってきた。

コロナワクチン「聞いたことがない」

 道路脇で、売るための魚をさばいていたクロディネ・マルテラさん(52)にも話を聞いたが、同様の反応だった。




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