雇用問題に関連して「株式日記と経済展望」のTORA氏が「引きこもり問題」について述べている部分を引用する。彼は引きこもりを軟弱な連中と見做して、徴兵制度を導入せよ、と右翼的発言をしているが、本人自身がその引きこもりだったというのだから、なんだか可笑しい。変えるべきは人間を非人間的に扱う企業風土であり、そう仕向ける弱肉強食の資本主義社会の方だという方向には頭は向かないらしい。その根底には、「自分は競争社会の勝者になれる」という自負心があるのではないか。だが、この不平等社会で勝者となれるのは、良い家に生まれ、あらかじめ幸運なスタートを切ったわずかな人間と、他人を蹴落としてのし上がったさらにわずかな人間だけなのである。
映画「フルメタル・ジャケット」の中で、鈍重で泣き虫でデブの兵士が兵士として鍛えられ、立派な殺人マシーンになる。だが、彼は訓練期間が終わる直前に、教官や同僚をライフルで射殺し、自らも自殺するのである。
他人を蹴落とすことを教えるという点では実は学校教育も同じであり、上の命令に無批判に従うことを教える点では軍隊と学校は同様である。
かくしてわれわれは体も心もフルメタルジャケット(装甲弾)となり、この社会で他人を殺す作業に狂奔するわけである。
(以下引用)
昨日のNHKの「クローズアップ現代」では「働くのが怖い新たなる引きこもり」を特集していましたが、現在の日本では狭義の意味での引きこもりが70万人、潜在的引きこもりが150万人いると言われています。70万人と言えば鳥取県の人口よりも多く、20代30代の若くて働き盛りの年代が働かずに家に引きこもっているのですが、政府も教育界も特にこれと言った対策を立てていない。
問題の原因は家庭にも学校にもあるのでしょうが、大前研一氏が記事で書いているように、企業経営者は使いものにならない新卒者が多くて採用を絞っているようだ。採用しても「職場に馴染めなかった」として3年以内に三人に一人が辞めて行く。中卒や高卒はもっとひどいらしい。欧米のように中途採用が当たり前の社会なら再就職も可能でしょうが、日本のような終身効用制度の下では正社員を一度退職すると二度と正社員には戻れなくなることを覚悟しなければならない。
その結果として、20歳以上の引きこもり者が70万人と言う数字で現れてくる。これは40歳以下の数字であり、実際にはもっと多いだろう。なぜ職場に馴染めない若者が大量に出てくるのか原因はいろいろ考えられますが、学校も家庭も社会の厳しさをきちんと教えないからだろう。以前のように日本全体が貧しかった頃は、いやでも子供のうちから社会の厳しさの洗礼を受けましたが、今では甘やかされて社会に出てくる。
大学生の頃は昼ごろまで寝ていて、大学に出欠だけとって街に遊びに行くかアルバイトに行く生活を送っていて、社会に出て就職すると朝8時に会社に出社しなければならず、夜の8時、9時までの勤務をする様になる。仕事も学校のようにきちんと教えてはくれず見て覚える世界だ。仕事のミスをすれば上司から厳しいい叱責が下されることになる。それだけでもひ弱な若者は耐え切れずに退職してしまう。
私自身もそれと同じ体験をしてきたが、銀行のハードワークにストレスが原因で体を壊して退職した。周りからはせっかく高給もらっているのにもったいないと言われたが、日本の会社の人使いは荒くて体力の限界まで酷使される。会社も学校のように気の合う人ばかりではなく、意地悪な人間が多くて精神的に追い詰められることも多い。だから現代では辞める人が多くなり、企業側から見れば根性のない社員が増えたと言うことになるのだろう。
私は会社を辞めてから2,3年ぶらぶらしていたが、アパート経営を始めていたから失業手当は貰わなかったが、体を壊していたので家でインターネットをしているしかする事がなかった。いわば引きこもりに近い生活をしてきたから、引きこもり者の心境はよく分かる。何とか再就職しようと職安にも通ったが、再就職してもストレスでやられた体は耐えられず1ヶ月で辞めたりした。
現在の日本企業はバブル崩壊やリーマンショックで厳しさは増すばかりであり、大学の新卒者が就職してもそれに耐えられる能力のある大卒者は少なくなってきている。連日の残業にも耐えなければならないし、上役や仕事先との酒の付き合いや休日の付き合いなどに借り出されても文句は言えない。社内では自分を殺して周囲に合わせなければならないから、ストレスも溜まる。
それに対して、日本の大学や高校はレベルが下がる一方であり、体力的にも精神的にもひ弱になり、とても会社が求めているような企業戦士は勤まらないのだろう。昨日のNHKの番組に出ていた40歳の引きこもりの人は社会復帰は難しいだろう。20年に及ぶ引きこもり生活で体力が低下してしまって、仕事に耐えられない。
問題の解決には、徴兵制を復活して1,2年自衛隊で鍛え直すしかないだろうと思いますが、難しいだろう。学校側も運動部などに入らせて体力を鍛えてスパルタ訓練を施すべきと思いますが、それも難しいだろう。若いうちから鍛えなおせば何とかなるのでしょうが、引きこもりが長くなると体力的に何の仕事も出来なくなってしまう。精神的に辛い仕事に耐えるという事もできなくなるだろう。最終的には責任は家庭が負って両親が息子の生活の世話をするようになってしまう。
映画「フルメタル・ジャケット」の中で、鈍重で泣き虫でデブの兵士が兵士として鍛えられ、立派な殺人マシーンになる。だが、彼は訓練期間が終わる直前に、教官や同僚をライフルで射殺し、自らも自殺するのである。
他人を蹴落とすことを教えるという点では実は学校教育も同じであり、上の命令に無批判に従うことを教える点では軍隊と学校は同様である。
かくしてわれわれは体も心もフルメタルジャケット(装甲弾)となり、この社会で他人を殺す作業に狂奔するわけである。
(以下引用)
昨日のNHKの「クローズアップ現代」では「働くのが怖い新たなる引きこもり」を特集していましたが、現在の日本では狭義の意味での引きこもりが70万人、潜在的引きこもりが150万人いると言われています。70万人と言えば鳥取県の人口よりも多く、20代30代の若くて働き盛りの年代が働かずに家に引きこもっているのですが、政府も教育界も特にこれと言った対策を立てていない。
問題の原因は家庭にも学校にもあるのでしょうが、大前研一氏が記事で書いているように、企業経営者は使いものにならない新卒者が多くて採用を絞っているようだ。採用しても「職場に馴染めなかった」として3年以内に三人に一人が辞めて行く。中卒や高卒はもっとひどいらしい。欧米のように中途採用が当たり前の社会なら再就職も可能でしょうが、日本のような終身効用制度の下では正社員を一度退職すると二度と正社員には戻れなくなることを覚悟しなければならない。
その結果として、20歳以上の引きこもり者が70万人と言う数字で現れてくる。これは40歳以下の数字であり、実際にはもっと多いだろう。なぜ職場に馴染めない若者が大量に出てくるのか原因はいろいろ考えられますが、学校も家庭も社会の厳しさをきちんと教えないからだろう。以前のように日本全体が貧しかった頃は、いやでも子供のうちから社会の厳しさの洗礼を受けましたが、今では甘やかされて社会に出てくる。
大学生の頃は昼ごろまで寝ていて、大学に出欠だけとって街に遊びに行くかアルバイトに行く生活を送っていて、社会に出て就職すると朝8時に会社に出社しなければならず、夜の8時、9時までの勤務をする様になる。仕事も学校のようにきちんと教えてはくれず見て覚える世界だ。仕事のミスをすれば上司から厳しいい叱責が下されることになる。それだけでもひ弱な若者は耐え切れずに退職してしまう。
私自身もそれと同じ体験をしてきたが、銀行のハードワークにストレスが原因で体を壊して退職した。周りからはせっかく高給もらっているのにもったいないと言われたが、日本の会社の人使いは荒くて体力の限界まで酷使される。会社も学校のように気の合う人ばかりではなく、意地悪な人間が多くて精神的に追い詰められることも多い。だから現代では辞める人が多くなり、企業側から見れば根性のない社員が増えたと言うことになるのだろう。
私は会社を辞めてから2,3年ぶらぶらしていたが、アパート経営を始めていたから失業手当は貰わなかったが、体を壊していたので家でインターネットをしているしかする事がなかった。いわば引きこもりに近い生活をしてきたから、引きこもり者の心境はよく分かる。何とか再就職しようと職安にも通ったが、再就職してもストレスでやられた体は耐えられず1ヶ月で辞めたりした。
現在の日本企業はバブル崩壊やリーマンショックで厳しさは増すばかりであり、大学の新卒者が就職してもそれに耐えられる能力のある大卒者は少なくなってきている。連日の残業にも耐えなければならないし、上役や仕事先との酒の付き合いや休日の付き合いなどに借り出されても文句は言えない。社内では自分を殺して周囲に合わせなければならないから、ストレスも溜まる。
それに対して、日本の大学や高校はレベルが下がる一方であり、体力的にも精神的にもひ弱になり、とても会社が求めているような企業戦士は勤まらないのだろう。昨日のNHKの番組に出ていた40歳の引きこもりの人は社会復帰は難しいだろう。20年に及ぶ引きこもり生活で体力が低下してしまって、仕事に耐えられない。
問題の解決には、徴兵制を復活して1,2年自衛隊で鍛え直すしかないだろうと思いますが、難しいだろう。学校側も運動部などに入らせて体力を鍛えてスパルタ訓練を施すべきと思いますが、それも難しいだろう。若いうちから鍛えなおせば何とかなるのでしょうが、引きこもりが長くなると体力的に何の仕事も出来なくなってしまう。精神的に辛い仕事に耐えるという事もできなくなるだろう。最終的には責任は家庭が負って両親が息子の生活の世話をするようになってしまう。
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