気温は観測地点で大きく違いがある。下の記事の中でも
北海道全体では、沿岸で広く30度前後、内陸では35度くらいまで上がる見込みです。というように、沿岸部の気温は内陸部より5度も低いのである。つまり、島全体が沿岸部である沖縄などは日本各地よりはるかに真夏の気温は低いわけだ。(水は熱しにくく冷めにくいので、沿岸部は夏には涼しく冬には温かい。沖縄が避暑地としても避寒地としても別荘地としても優れている所以である。)
東海アマ氏などは高地移住を勧めているが、現に高地で暮らしているご本人はあまりの暑さでクーラーをほとんどつけっぱなしでないと生活できないらしい。つまり、高度差による気温変化は、沿岸部と内陸部の温度差に比較してまったく問題にならないと考えるべきだろう。そして、高地では生活必需品の確保が難しいに決まっている。小人数しか住んでいない場所に、大きな商業施設が来るはずもないからだ。来ても赤字店舗にしかならないだろう。
それはともかく、まだ8月だのに北海道では学校が始まっているのが驚きである。35度の気温の中で授業し、中には体育の授業もある。それで熱中症になって死亡した小学校2年の女児もいるようだ。これは殺されたようなものだろう。なぜ、暑い中に運動場に出て体育をやることを子供に強制するのか。「具合の悪い人は言って」と言われても、子供には自己判断ができないのである。
まあ、学校教育が狂気であり凶器である、という私の持論をもう一度言っておく。
その改善は実に容易なのである。今の「受験レベル」ではなく、昔のレベルの義務教育内容、場合によっては寺小屋レベルにすればいいだけだ。
小学校を英語でelementary schoolというのは、社会生活をする上でのelement(基本要素)を教えるからだろう。義務教育というのは、小学校も中学校も、社会生活の基本となる知識を教えるだけでいいのだ。
小学校では読み書き計算だけでいいし、中学校では技術家庭科がむしろ中心になるべきだろう。それに加えて基礎的な法律や税金制度や金融や「詐欺や犯罪の危険性」を教えればいい。大学まで進んでもその手の知識がゼロに近いのが普通人だろう。私は我が身を振り返ってそう思う。で、基本的に授業は午前中で終わり、午後は2時間から3時間程度の「自由研究」「クラブ活動」の時間にすればいい。することの無い子供は図書館でいくらでも本を読めばいい。運動場のはしっこで遊んでもいい。それだけでも十分な運動になり、体も頭も健康になるだろう。
(以下引用)
暑さで休校 予想最高気温35度の札幌で44校・北見で18校 各地で熱中症警戒アラート 北海道
札幌市教育委員会によりますと、市立の小学校198校の内44校を23日、暑さのため臨時休校とし、市立の幼稚園9園の内1園も、同じく暑さのため臨時休園としました。
また北見市の教育委員会も23日、熱中症警戒アラートの発表を受けて、市立の学校18校を、臨時休校とすると発表しました。 北見市教育委員会によりますと、臨時休校となるのは市内の小学校22校の内17校と、義務教育学校1校です。 暑さによる臨時休校は、北見市の学校では初めてということです。 北海道教育委員会では、道内で暑さで休校になった事例は、把握していないということです。 23日の予想最高気温は、午前10時現在で札幌市も北見市も35度となっていて、北海道全体では、沿岸で広く30度前後、内陸では35度くらいまで上がる見込みです。 気象庁などは、北海道北部と東部の一部を除いて、道内のほぼ全域に熱中症警戒アラートを発表し、危険な暑さへの注意を呼び掛けています。 北海道では、22日、伊達市の小学校でグラウンドでの体育の授業後、2年生の女子児童が、熱中症の疑いで倒れて死亡しています。
