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日本とドイツにとって悪夢の1208

下に赤字にして引用した文章は市民図書館から借りた、子供向けの日本近代史の本である「語りつごうアジア・太平洋戦争」の4巻「ニイタカヤマノボレ1208」の一節だが、この一文の持つ意味を理解できない人はいるだろうか。
当時の日本の政治家と軍人は、その時点でドイツの敗北の第一歩が刻まれたことを知らず、ドイツとの同盟の利益を頭から信じ込んであのキチガイじみた戦争に踏み切ったのである。つまり、日独双方の軍人や政治家の情報収集の無能さ、判断力の無能さが、この「12月8日」に結晶しているわけだ。
(ヒトラーの「電撃作戦」は、欧州諸国がまだ戦争準備をしていない時点で急襲して連戦連勝したものだと見るべきだろう。ドイツの「戦争準備」は陸軍中心だったから、海を渡ってイギリスを攻めることには成功しなかったわけだ。ロンドン空襲は戦闘ではなく「民間人の殺戮」でしかない。)

(以下引用)

ヒトラーは、ついに、モスクワの全線にわたって退却命令をださなければなりませんでした。それは、ひにくにも、日本がアメリカ・イギリスにむちゃな戦いをいどんだ十二月八日のことでした。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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