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地上の天国の鍵は人の心にある

「岩下俊三のブログ(黄泉の国から)」から転載。
かつての右がまともなことを言うと左に見えるというのが今の日本の政治状況であるようだ。政治の中心軸がそれほど右に傾いているわけだが、世間そのものが右傾化しているとは私は思わない。むしろ、今ほど世間が政治の真実を知り、憲法9条の価値に目覚めた時代は無かったのではないか。その足を後ろに引っ張っているのが表マスコミ、大マスコミであることは言うまでもない。だが、ネットに触れる機会の無い人々も、ネットで真実を知った人々と接触することで、今の日本の政治のおかしさ、危険性を知るようになってきている。
まあ、あまり楽観的すぎてもいけないが、しかめ面して悩んでいても事態が好転するわけでもないから、生活は楽しく、政治には厳しく、というスタンスがいいのではないか、と思う。
悪事は、悪事をする本人にも本当の幸福は与えない、というのが私の基本思想である。政治家や経済人たちがそのことを知れば、彼らがやる悪行もどんどん減少していき、いつの日にか、地上の天国が生まれる、と私は信じているのである。(私の少年小説「天国の鍵」は、そういう趣旨の作品だ。このブログの少年小説ジャンルの古いところにある。)




(以下引用)


かっては

反共保守の塊のような「あの」野中広務が現役を離れてから特に「筋の通った」理屈を展開しており、いまや反権力の象徴のようになっている。戦争や貧困そして差別を現実に体験してる人間の言いうことはさすがに違う。右も左も机上の空論しか言えないバカ野郎どもとは違って地に足がついており、敵ながらあっぱれというしかない。

昨日も

野中は「私どもが、あの戦争から69年たった今日を平和で迎えることができたのは、憲法があり、9条があったからだ。解釈を変更しただけで、再び戦争への道を歩むというのは暴挙だ」といい、かつ従軍慰安婦や尖閣諸島問題などで悪化した日韓、日中関係についても触れて「政治家は、植民地化が朝鮮半島に残した爪痕や、戦争が中国に残した傷痕を謙虚に反省して、やっていかなければならない」そのうえで「近隣諸国と対立したままで、いくら平和を叫んでも、それは空念仏だ。東アジアの友好親善のため、みなさんの力を賜りたい」とまで言っているのだ。

まさに正論であるが、

これをウヨクのあほたちが「反日」と騒ぎ立てているし、内政の失敗を「日本の過去」をあげつらうことしかできない中韓の無能なリーダーがそれに結果的にいっそう火をつけてしまっている。それゆえ、それがかえって安倍の進軍ラッパの援護射撃となり、野中の正論をかき消してしまっているのだ。安倍内閣の右傾化を中韓の指導者の発言で一層推進させているのだから、あたかも「出来レース」のようにも見えてしまう皮肉な現象である。

とはいえ、

野中広務のご面相は大嫌いだが、このような情勢にあって、ちゃんと筋の通ったことを堂々と言い切る度胸はさすがたたき上げの最近めったにお目にかからない「保守」政治家であると思う。それはそれとして、、、評価に値すると「僕は」思うが、諸賢の見解やいかに?

なにはともあれ、

中心が右により過ぎて野中広務が反戦平和の反日サヨクに見えるのだから、2014年の政界の景色は異常気象よりもなお異様であると感じざるを得ない。

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酔生夢人
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仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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