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英国瞥観行その6

これもハンプトンコートの大庭園の一部。これでもまだその規模の大きさは分からないと思うが、その全景を一枚の写真に収めるのは不可能かと思う。まあ、あきれた大きさである。

話は変わるが、私が旅行中の期間にロンドンのピカデリー界隈でやっていた演劇(主にミュージカルだと思う)は、「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」「ライオンキング」、ロアルド・ダールの「チャーリーとチョコレート工場の秘密」「(小さな大天才)マチルダ」、それに「鼠捕り」(これは、例のクリスティの超ロングラン芝居)、それに黒人男優や黒人女優主演の新作ダンス芝居(とでも言うか、一般のミュージカルとは別ジャンルと思ったほうが良さそうだ。)が二つほど、それに、おそらく映画「リトルダンサー」を元にしたと思われる、白人少年が主演らしいミュージカルなどであった。もっとも、これは題名やポスターなどから私が推測したものである。黒人俳優のダンス演劇以外は私には馴染み深いものばかりだったように思う。これらは、いわば「現代の古典」となっているのではないか。なお、「野郎どもと女たち」が近日公演のようであった。
ついでに言うと、「レ・ミゼラブル」のポスターには、日本でもおなじみの、あのコゼットの絵が使われていた。あれは日本人の挿絵画家の作品だと思うのだが、あの絵は世界的に評価されているのかもしれない。宇野アキラ(難しい漢字の名前だ)だっただろうか。

ロンドンの映画館の数は少ないように思う。むしろ演劇のほうが主流ではないか、と私には思えた。

なお、シェークスピア・グローブ座に行くと、過去の名優たちの演じたシェークスピア芝居の台詞が一部、録音で聞ける。私は、ジョン・ギールグッド、ピーター・オトゥール、マーロン・ブランドの3人だけ聞いた。ジョン・ギールグッドが一番淡々としていて、一番うまかったように思う。(実は、19世紀末の有名俳優のも聞いたが、名を失念)
グローブ座の近くには「テート・モダン」という、近代美術中心の美術館がある。そこで、マルセル・デュシャンの、あの有名な「泉」(要するに、ただの小便器である)や、アンディ・ウォーホール、リキテンスタインなどの作品が見られた。







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英国瞥観行その5

これはテムズ川ではなく、ハンプトンコート内の庭園の一部。いかに広大な庭園か分かるだろう。英国王室による国民(および植民地)の金の収奪ぶりはすべての宮殿の様子にはっきりと現れているが、ハンプトンコートはその最大のものだろう。宮殿の建物や装飾もすごいが、とにかく、庭園がすごい。こんなものが(一般参観が許されているとはいえ)今だに英国王室の財産とされているのが、私には理解できない。名誉革命(無血革命)などと手ぬるいことをせず、フランス革命並みに国王の首をギロチンで切り落とすべきだったと思う。いや、今からでも遅くはないのではないか。王室など、英国の片隅に小さな領地でも貰ってそこに棲んでいればいいのである。まあ、日本の皇室程度の質素さであればこそ、日本国民は皇室を許容しているのではないか。とにかく、ロンドンやその近郊だけで宮殿が五つも六つもある、というのはあまりにひどすぎる話である。これはすべて王室財産ではなく、「国民の財産」とすべきものだ。

今回の英国旅行で一番疑問に思ったのは、英国は何が主産業なのか、ということだった。とにかく、農業をやっている気配はほとんどない(平野部のほとんどが牧草地にしか見えず、誰も働いていなかった。)し、工業地帯はロンドン南部などほんの一部にしかない。いったい、英国のカネはどこからどう入ってくるのか。おそらく、シティにおける金融業などがその鍵だと思うのだが、これは調べてみる必要がありそうである。













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英国瞥観行その4

面白くもおかしくもない写真だが、二日目はテムズ川遊覧船に乗ってグリニッジまで行った、その記録の写真である。正面の橋が、いわゆるタワーブリッジか。
船内には中国人観光客らしき人々が多数乗っており、やたらと船内で立ち上がって写真を撮ったり撮られたりしてはなはだ目障りだった。私が中国びいきなのはこれまでのブログ内容からもお分かりと思うが、異国で見るその気ままな行動の様子は、日本人のような内気な民族から見ると不快に感じる(というのは、実は、自分もそうしたいができない、という面もあるかと思う。)ことは多いようだ。

なお、英国滞在の最初の1週間では「ロンドンパス」というのを使い、これによって、多くの観光施設への入場が安価で済んだようだ。ようだ、というのは、飛行機代や旅館代などカネのほとんどは女房が出したからである。まあ、子供の大学の学費はほとんど私が出したからお互い様だ。(私と女房は私の引退以来、いつもは別会計、別々の財布で生活しているのである。)
25日間の英国旅行をしたというと、凄い金持ちみたいだが、渡航費(往復)で14,5万、25日間の宿泊費で14,5万、滞在中に使った金のうち、食費は5万もいかないのではないか。まともなレストランで食事をしたことは一度も無し、である。近所のスーパーで買ったパンと野菜とハムなどでサンドイッチを作り、それを朝飯、晩飯、昼飯にしていたわけだ。
なお、ロンドンは物価が高い、という話があるが、そうは思わない。それは物価が高いところでしか買い物をしない人、あるいは高い物しか買わない人の話だろう。女房の話では、生鮮食品には税金がかからないらしく、果物や野菜の安さは、日本とは比較にもならない。パンなども安い。つまり、生存に最低限度必要なモノを買う分には日本よりはるかに恵まれていて、日本は税金地獄なのである。
博物館や美術館のほとんどが入場無料、数多い公園は広大で緑に恵まれており、贅沢さえ望まなければ、日本の都会よりロンドンのほうが優雅で恵まれた老後生活を送れるかと思う。
なお、安くて美味いワインもあるが、それは酒好き以外には興味の無い話だろう。











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英国瞥観行その3

立ち方が変に気取って見えるし、こんな年寄りくさい顔を見る方もうんざりだろうが、これは私が本当にロンドンにいたことの証明のための写真。これ以後は、風景だけ載せます。
さて、この写真の現場はピカデリーのトラファルガー広場。私の前方(つまり写真の写していない方角)にはナショナルギャラリーがあります。この時は、近代絵画の展示場が分からず、後日、もう一度行くことになりました。
古典絵画は、宗教画ばかりで、まったくどれも同じような感じ。マリアと幼子イエスばっかり。しかも、そのイエスが可愛くない。他の種類の宗教画は、知らないエピソードばかりで、これも面白くない。まあ、豚に真珠です。
なお、ピカデリー周辺にロンドンの名所は密集しており、その気になればほとんど歩いて廻れます。しかし、足が疲れるので、二階建てバスの二階から眺めて廻るのがお勧めかと。
さらにお勧めは「オイスターカード」というもので、これはロンドン市内を網羅する地下鉄とバスのどちらでも乗れるカードで、適当な金額をチャージしておけば、使えます。金額が少なくなってきたら再チャージ。
ロンドン市内の地図をネットで拾って載せておきます。
この中で私と女房が行ったのは、左から「ケンジントン宮殿(ケンジントン公園)」「科学博物館」「ビクトリア&アルバート博物館」「バッキンガム宮殿」「トラファルガー広場」「ナショナルギャラリー」「ビッグベン」「ウエストミンスター寺院」「大英博物館」「セントポール大聖堂」「ロンドン塔」などで、もちろん、駅などは除いての話。じっくり見れば、博物館や美術館一つに半日がかり一日がかりになるかもしれません。

なお、地図の下にある観光写真は言うまでもなく私の撮ったものではない。



ロンドンにある主な観光名所の場所が判るロンドン中心部の地図です。
ロンドン地図
このロンドン地図は、データ改変および再配布を行わないことを条件に無料かつ自由に利用可能です。著作権は当サイトに帰属します。
 
ロンドン観光名所

大英博物館
大英博物館地図
ピカデリー・サーカス
ピカデリー・サーカス地図
トラファルガー広場
トラファルガー広場地図
タワーブリッジ
タワーブリッジ地図
ビッグベン
ビッグベン地図
セントポール大聖堂
セントポール大聖堂地図
ハイドパーク
ハイドパーク地図











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英国瞥観行その2

これは多分、セント・ジェームズ公園の朝の風景。芸術写真である。(笑)
英国一日目は、地下鉄に乗ってまず、ベーカーストリート駅に降り、(特に最初からそこと予定していたのではなく、地下鉄の中で、「ベーカーストリート駅」という名を見て、降りたのである。言うまでもなく、私はホームズファン。といって、シャーロキアンではない。ベーカーストリート駅は、意図的に19世紀末の雰囲気を残した、凝った内装の駅で、一見の価値がある。)
降りてすぐにベーカー街221bへ向かう。そこにホームズ記念館(名称などは適当なので、その辺、ご承知よろしく)がある。まあ、だいたい無意識に予想していたような展示物や室内の様子であった。コカイン注射器を模したボールペンなどを買う。
そこから歩いてリージェント公園(徒歩2分ほど)へ。初めてイギリスの公園を見て、その広大さと自然な感じに驚く。これ以降も公園を幾つか見るが、すべて同様である。私が英国に住んでいたら、毎朝公園を散歩するだけで幸福だろうと思う。
それから、ピカデリー(ロンドン中心の繁華街)あたりへ行くのだが、それは次回に。セント・ジェームズ公園は、ピカデリーでの用件(「ロンドンパス」という、博物館や美術館や遊覧施設の総合入場パスの購入という目的)が済んだ後、ナショナル・ギャラリーなどを見た帰りに通ったはずなので、下の写真は朝の風景ではないかもしれない。











(追記)今日は四月八日なので、一年に一度だけの機会を逃さないように、蕪村の名句を挙げておく。


卯月八日。死んで生まるる子は仏。


もちろん、これはブラックユーモアの句です。学者連中は認めないけど。







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酔生夢人夫妻の写真

これも練習。これが私の顔。右の女性は通訳兼ガイド兼女房。旅行の段取りは全部彼女がやってくれて、私は何もしないで英国とパリの旅行ができた。その分、彼女の言うことには絶対服従。そうでないと、異国に一人で放り出されるということになるわけである。なお、私が笑顔でいる写真は珍しい。「男は3年に片頬(男は3年に一度、片頬だけ笑う程度でいい)」という教えで育った人間である。そんな人間が異人とコミュニケートできるはずもない。





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イギリス風景 その1

娘から写真アップの方法を聞いたので、練習がてら写真を掲載してみる。どうせどこかから拾ってきた写真だろう、と思われるかもしれないが、こんな下手な写真は素人なればこそである。
まずはロンドンの顔とも言うべき、ビッグベンの写真から。
サムネイル表示なので、写真をクリックすれば拡大されると思います。
以後の写真は、文章の付録とする予定。今は、ただの練習。




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プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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