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音の『解像度』の問題とネットフリックス

これは私のような難聴者が書くべき事だった。私は若いころから軽度の難聴で(難聴の定義が、音そのものが聞こえない、聞こえにくいというものに限定されているなら、少し違うと思うが)、他人の会話の半分くらいは、「音は聞こえるが、何を言っているかは分からない」という状態で、それが一生を通じてのコミュ障の一因だったと思う。視角的表現で言えば、「音の『解像度』が低いのである。
特に邦画の場合は低い声や小さい声の会話はほとんど聞き取れず、テレビなどだと音量を上げるととんでもない爆音の効果音や音楽がその直後に流れて迷惑することが多い。(これは私だけでなく、邦画の会話と効果音の音量差で困っている人の発言はよく聞く。邦画人気の低迷の理由のひとつだろう。字幕や吹き替えで見る海外の人のほうが、幸福である。)アニメですらそうなのである。これは「効果音で驚かすのが、いいテクニックなのだ」という馬鹿な信仰が日本にはあるのではないだろうか。
なお、日本には舞台出身の俳優がほとんどいないため、小さい声や低い声でも劇場の隅まで声が届くというテクニックの持ち主が少ないのではないかと思う。たいていは、声はマイクが拾うからボソボソ声でいい、と思っているのだろう。
ネットフリックスがほとんどすべての作品に字幕をつけているのは素晴らしいことで、私は、その恩恵が無ければ映画やテレビドラマの半分くらいは理解できないままに見るしかなかっただろう。






さんがリツイート

あまり話題にならないのですがNetflixの凄い点として「邦画に日本語字幕が出せる」というのがあって、それが「台本を所持してるのか?」と思うくらい正確なんですよね。役名もしっかり表示される。
特に古い邦画の場合「こう言ってたのか」と驚くことが多い。
















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