まあ、このブログでも何度か私自身が書いてきた内容とほぼ同じだと思うが、再確認の意味で載せておく。
ただし、私は「アスピリン有害説」は、全肯定はしない。過剰使用が有害なのであって、基本的には有益な薬なのではないか。というのも、起源がギリシャ時代からという古くから知られた存在だからだ。
ちなみに私の場合、「インフルエンザ=風邪」説というのは、どちらも、たいしたことがない病気で、家で寝ていれば自然に治るからだ。まあ、老人は注意が必要だが、老人というのは息を吸っても吸い方が悪いと、唾液がのどに詰まって死ぬという脆弱な存在であり、何もインフルエンザだけが問題ではない。風邪やインフルエンザが怖ければ人前に出ないのが一番だ。中には死んでくれたほうが社会のためという老人が政界や財界にはゴマンといるwww バイデンとかね。
(以下引用)
インフルエンザも「ただの風邪」
新型コロナで存在感がうすれたインフルエンザですが、これまでは毎年1000万人~2000万人が罹患し、5000万本以上のワクチンがうたれていました。
ところが昨年(2020年)末からのシーズンは、インフルエンザにかかった人が例年の100分の1未満。「今年はどうしちゃったんだろ~」との声がマスコミにあふれていましたね(減った理由は後述)。
しかしこの先、新型コロナがおさまったら、インフルエンザがふたたび強調されることになるはずです。そしてワクチン定期接種は、新型コロナとの2本立てになるのではないか。が、その必要があるかが問題です。
拙著『こわいほどよくわかる新型コロナとワクチンのひみつ』(ビジネス社、以下「新著」)では、インフルエンザについてもたっぷり解説しています。さわりを紹介します。
●インフルエンザは「ただの風邪」に成り果てた
むかしインフルエンザは、高熱、頭痛・関節痛、全身倦怠感(だるさ)など「インフルエンザ様の症状」によって診断され、年100万人にものぼりました(1959年)。
ところがインフルエンザ様症状を発する人は年々減っていき、1997年には8800人と、1万人を割りこんでいます(発症数の経年推移グラフは新著に掲載)。
しかし、ウイルスに感染する人が減ったのではなかった。
鼻の奥にウイルスがいるかどうかを調べる「綿棒検査」が1999年に臨床現場に導入されると、インフルエンザの診断数は6万5000人と激増し、翌年には77万人になりました。いまでは毎年1000万人以上が感染していると言われるのも、綿棒検査が理由です。
裏をかえすと今日では、鼻水、咳、発熱などの「感冒症状」だけからでは、通常の「風邪」とインフルエンザは区別できないのです。綿棒検査をしないと診断できないインフルエンザは、「検査病」ないし「ただの風邪」に成り下がったと言えます。
なおPCR検査をしなければ風邪と見分けがつかない新型コロナも、重症化しない大多数にとっては、インフルエンザと同じく「検査病」ないし「ただの風邪」です。
●インフルエンザが激減した理由
もうお気づきかと思いますが、昨年末からのインフルエンザの激減には、「検査病」であることが関係しているはずです。
つまり人びとに感冒症状が生じたとき、これまでとは違い(新型コロナが怖くて)医療機関に足をむけなくなった。医療機関を訪ねた場合でも、PCR検査が優先され、インフルエンザの綿棒検査は後回し。PCR検査でコロナ陰性と分かった頃には、感冒症状は落ち着いていて、綿棒検査の機会を逃す。そういう事態が日本中で生じていて、インフルエンザの「綿棒による診断件数」が100分の1未満に落ちたわけです。
●インフルエンザへの対処法
そこで今後の対応ですが、インフルエンザは「検査病」に成り果てたので、格別の対策をする必要はありません。通常の風邪と同じ対処法で十分です。
具体的には、①ワクチン接種の必要はない、②感冒症状が生じたときに医療機関に行く必要がない、③綿棒検査はうけないほうがいい、④インフルエンザと診断されても、抗ウイルス剤は飲まないほうがいい。④については、もし飲むと副作用で「脳症」などが生じて死ぬ危険があることを新著で解説しています。
●インフルエンザの大流行「スペイン風邪」
スペイン風邪とは、1世紀前の1918年に生じたインフルエンザの世界的な大流行(パンデミック)で、多数が死亡しました。そのため「スペイン風邪は、ウイルスが突然変異して凶悪化したものだ。いまの時代でも、いつ突然変異して大暴れするかわからない」と、警告に使われてきました。新型コロナでも、流行当初はスペイン風邪がよく引き合いに出されていましたね。
ただスペイン風邪は、死亡数の推計からして、2000万人~1億人と幅があり、何を信じていいのか分からない、という問題があります。そこでここでは(新著でも)、しっかりした死亡統計が存在した米国での状況に限定して、大量死の原因を探ってみます。
●大量死の説明法とその矛盾
1900年代になってからの米国死亡統計をみると、インフルエンザでは、抵抗力が弱い乳幼児と高齢者の死亡率が高く、20代~30代の若い人たち(以下「若年世代」)の死亡率が最低でした。
ところが1918年のスペイン風邪では、若年世代の死亡率が突出して高くなり、大量死の理由になっています。したがって、なぜ若年世代の死亡率が高くなったのかが説明できれば、大量死も説明できる、という関係にあります。
この点スペイン風邪では、①ウイルスの毒性が強かった、②若年世代に(新種のウイルスに対する)免疫がなかった、などの仮説が唱えられました。専門家たちの間では「通説」と言えるかもしれません。しかし、いずれも無理があります。
というのも①ウイルス毒性が強かったとする説は、乳幼児と高齢者の死亡率が、その頃の通常のインフルエンザによる死亡率とほぼ同じだったことを説明できません。また②若年世代に免疫がなかったとするならば、最年少の乳幼児ではいっそう免疫がなかったはずですが、前述のように乳幼児の死亡率は(通常のインフルエンザの)死亡率と同じでした(死亡率のグラフは新著に掲載)。
つまり米国のスペイン風邪では、乳幼児と高齢者の死亡率は通常のインフルエンザと同じだけれども、若年世代では通常よりも際立って高くなっている。この(一種の)矛盾を解決する説明法が求められます。
●米国軍隊でのスペイン風邪は、アスピリン薬害だった。
ところが21世紀になって、若年世代の死亡率がきわめて高かった米国軍隊では、アスピリンが大量死の原因だったと指摘されました。
世界初の「合成薬」である解熱・鎮痛剤「アスピリン」は、優先使用がゆるされた軍隊で、現在「中毒量」とされている薬量がどしどし処方され、その副作用で大量死が生じたというのです(Clin Infect Dis 2009;49:1405)。
この指摘は、ニューヨークタイムズでも大きく取り上げられました。
欧米の臨床医たちは、薬害説に賛成しています。たとえば新型コロナ診療医たちに向けた医学論文では、「すばらしい治療法と思えたものが、実際には害をなした」例として、アスピリン原因説を挙げています(J Gen Intern Med 2020;35:2435)。
ただ欧米でも日本でも、感染症を専門とする医師やウイルス学者は、アスピリン原因説を紹介することがない。それどころか相変わらず、「スペイン風邪は怖いぞ」と強調しています。ワクチンをうける人や研究費が減らないように努めているかのようです。
新型コロナにおいても、専門家たちは自分たちの仕事を増やすために発言しているのではないか、と疑うことが必要です。
なお本HPには、以下のようなレポートもありますので、参考にしてください。
:①~⑪はコロナ以外の事項についてのレポート