「大摩邇」所載の「in deep」記事で、後半の「消毒の危険性」の話は岡氏の持論だが、私にはあまり興味が無いので省略する。
「地球は寒冷化しつつある」というのは私の持論で、特に根拠は無いが、現在が「間氷期」であるというのはたぶん定説だろうと思うので、ならば、次に来るのは当然氷期である、という単純な話である。その前に温暖化があったとしても、それは短期間の、まったく問題にならないレベルの話だろう。で、温暖化があったとして、何が問題か、ということだ。むしろ、人類の幸福だろう、というのが私の意見である。多少の気象災害があろうと、温暖化は全体としては人類にとって恩恵であるはずだ。そもそも、人間の体は「体温維持」に大きなエネルギーを使っているのであり、体温低下は即座に死亡に直結する。だが、気温が40度になろうが、死ぬわけではない。まあ、それに反対するなら、今の時期に北海道にでも行って(今の寒波なら関東や関西でも同じだが)屋外で裸で寝てみるがいいwww 数時間どころか数分で天国(あるいは地獄)に行けるだろう。それが幸福なら結構な話である。凍死というのは案外気持ちいいという話もあるから、自殺志願者にはお勧めだ。ただし、遺体の処理は社会の迷惑である。
(参考)
過去100万年の地球の気候変動を調べると、氷河期(気温の低い期間)と間氷期(気温の高い期間)が繰り返し起こっており、1サイクル(氷河期と間氷期を合わせた期間)は約10万年です。ただ氷河期と間氷期の長さは同じではなく、氷河期が8~9万年程度と長いのに対して、間氷期は1万年程度と短かいのが特徴です。現在は間氷期に当たりますが、すでに1万年が経過しており、過去の例ではこれからは氷河期に移行することになります。(以下引用)
気温が低いと……
今は日本を含めて、北半球の大部分が大変な寒さになっていまして、韓国では体感 -26℃だ、中国では過去最低気温だ、スペインの温暖な地域の「最高気温」が -15℃だと、いろんな報道は出ています。
ただ、問題は「これが一過性なのかそうではないのか」というあたりのことかとは思います。今ほど極端ではないにしても、低温傾向が長く続きますと、結局、「寒いほうが死者が増える」という原則が出てきてしまうからです。
ずいぶん前の記事ですが、海外の記事を引用させていただいたものに、以下の記述がありました。
(2021年10月31日の Watts Up With That ? より)
> 暑い時や熱波のときより、寒い時にはるかに多くの人が亡くなる。
>
> 米国とカナダでは、寒さは暑さの 45倍の死者を出す。米国とカナダで暑さで亡くなるのは、毎年 2,500人だが、寒さで亡くなるのは、毎年 11万3,000人にのぼる。
>
> 空調設備がはるかに少ない世界では、年間約 170万人が寒さで亡くなっている。暑さで亡くなるのは 30万人だ。この比率は、ほぼ 6:1 となる。
indeep.jp
今は、まあ……「病気の時代」ということで、前回の記事にも書きましたけれど、日本の月間の死亡者数、あるいは全体の超過死亡数が過去にないレベルになっています。
どんな国や地域であろうと、冬になると死亡率は上昇していくのですが、気温が低ければ低いほど、そのリスクは高まると同時に、気温が低い時期が長く続くほど、リスクの可能性も高まるはずです。
ですので、今後の気温の推移は気になるところですが、現在推定されている予想としては、ヨーロッパと北米は、今後強烈な寒さが長引くと見られます。
欧米の天気の予測について極めて厳密に検証しているシビア・ウェザー・ヨーロッパというサイトがあります(気象についてのウェブサイトでは世界で一番専門的だと思いますが、専門的すぎて、私にはよくわからないという)。
そのサイトが、最近、記事を更新していました。大変長い記事です。
強力な成層圏突然昇温の事象が始まろうとしており、冬季の最終月に向かうにつれて極渦に影響を与える見込みだ
A strong Stratospheric Warming event is about to start, impacting the Polar Vortex as we head into the final month of the Winter Season
この「成層圏突然昇温」というのは、文字通り、北極などの成層圏の気温が「突然上昇する」という現象です。それが発生するメカニズムは明確にはなっていませんが、たまに起きます。
これが起きると、状況次第で「北半球の広範囲が大変な寒波に見舞われる」という事実があります。
なぜ、これが起きると北半球が低温になるのかというと、
「極渦、と呼ばれる、北極上空を規則正しく循環している非常に冷たい大気の流れが崩壊してしまう」
のです。そして、循環が崩壊することで、
「北半球の広範囲に北極の冷たい大気が流れていく」
ということが起きるようなのです。
現在、この「成層圏突然昇温」事象が進んでいることをグラフは示していまして、極渦の崩壊等が発生すれば、少なくともヨーロッパ、ロシア、中国の北部、北米、中央アジアなどは、今後さらに厳しい気温と大雪に見舞われる可能性が高いようです。
日本を含むアジア全般に関しては、今のところわからないです。
ただ、これらの影響を受ける可能性があるなら、今よりさらに寒く、そして雪が多くなる可能性も残っていると見られます。
