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関わるものをすべて汚染する世界の病原菌アメリカ

孔徳秋水氏は物の見方に偏りが多く、その文章も無意味な罵倒が多くて読者を選ぶ書き手だが、たまに鋭いことを言う。下のように、アメリカ批判をするときは、その言論のすべてが正しい。これは、他の書き手でも共通している気がする。つまり、アメリカというのは悪の帝国だから、その批判はすべて正当になる傾向があるわけかwww

(以下「バカ国民帝国日本の滅亡」から引用)
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駐車違反の罰金は?…9000円でしたっけ?


 


前回、タバコの健康被害訴訟で州政府が勝ち取った賠償金が2000億ドルで、


 


州政府の赤字補填に使われたという一例を話しました。


 


2000億ドル、1ドル146円とすれば29.2兆円ですね。


 


 


イラク戦争のときにサダムからふんだくった分が300~400億ドル。


 


但し、非公開で、いくらふんだくったのかさえわからない。


 


 


日本企業も「贈賄だ」と訴えられて丸紅が5460万ドル(約42億円)とられ、


 


これが2012年1月である。


 


ブリジストンも石油輸送ホース販売で便宜を図ったとして2800万ドル(約22億円)


 


これは、2011年9月である。


 


プラント大手日揮もナイジェリアの液化天然ガス関係で2億1880万ドル(182億円)


 


これは、2011年4月である。


 


米国企業もドイツやフランスの企業もやられている。


 


 


罰金のなかで「最大」とされるものは、89億7360億ドルで、


 


タバコの賠償金よりも、サダムの蓄財よりも少額ではあるが、


 


それでも9422億2800万円の額になる。


 


 


標的は欧州最大の銀行であるフランスBNPパリパで、


 


スーダン、キューバ、イランのために行ったドル送金業務について、


 


米国制裁法違反だとされたのだった。


 


支払わないと、米国での銀行業務の免許が取り消されると警告された。


 


 


ノルマンジー上陸作戦70年の記念式典の日(2014年6月6日)、


 


ホスト役のフランス大統領フランソワ・オランドがオバマ相手に抗議していた。


 


法外な金額にフランス国民も激怒。


 


オバマは「法の支配」を気取って、この抗議を無視した。


 


大統領は司法の捜査にクチを挟まないのだと…


 


 


フランスが、今回のBRICSに興味を示しているのも「なるほど」である。


 


 


オランドは米司法省捜査と聞いた直後の2014年4月に


 


オバマに親書を出し、米国の捜査の不当性を訴えるキャンペーンを張っていた。


 


 


国内法の国外適用は認めがたい国際慣習違反だった。


 


しかし、一か月もたたぬうちにパリパは全面屈服した。


 


 


結局、そうした送金業務は必ずニューヨーク銀行を経由する。


 


その時点で、米国法が発動してしまうのである。


 


 


くわしく本に書いてあるが、ブログにするにはちょっと長すぎる。


 


当ブログが、ここで警告したいのは、


 


金融も通信も同じリスクがあるという点である。


 


 


金融で米国経由のネットワークにつながれば米国法に金融が支配され


 


通信で米国経由のネットワークにつながれば、やはり米国法に支配される


 


…ということである。


 


 


そもそもインターネットは、米軍のシステムであった。


 


それを「民間用に開放」したという。


 


 


つまり、


 


インターネットの主権自体が米軍に握られているのである。


 


 


我々がネットにつながればつながるほど、衛星を打ち上げれば打ち上げるほど、


 


それは米軍の主権を強化していく。(そこに市民の主権はない)


 


 


それで「平和」になるならいいが?


 


目の前に展開している事実は、すべてその正反対である。


 


 


日本は、核やバイオ兵器の実験場にされている。


 


25年から30年に一回くらい事故があってくれると都合がいいのだろう。


 


データが取れるから。


 


 


2011+25=2036年…


 


「震度6以上の揺れに耐えた日本の原子炉はひとつもない」と武田教授。


 


次の東南海地震で西日本の原発がすべてやられる…


 


すると、日本人はみな「移民」となって海外へ逃れていく。


 


 


それはかつて、


 


「自国」を失って奴隷の日々を送ったイスラエルの民の運命そのものである。


 


 


米国は中南米といい、中東やアフリカといい、


 


国家元首を「独裁者」呼ばわりしては戦争を仕掛け、国家を破壊してきた。


 


 


そうやってできた移民が、アメリカや欧州に流れて行っていった。


 


 


昔の彼らは、奴隷を捕まえて売買していたが、いまは国を潰せばよいだけだ。


 


そうすれば、いくらでも移民を供給できる。仕事するチンピラにも事欠かない。


 


 


しかも移民の方からカネを払い、「逃がしてくれ」と頼んでくる。


 


まったく「カモがネギをしょってくる」とは、このことである。


 


 


女たちに売春させるのも、このようにすればカンタンというわけだ。


 


表向きは「女性の人権」と繰り返しておけば、だれも怪しまない。


 


 


私のような者たちのクチさえ封じておけばよいのである。


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中日の反米騒動

食は生命の基本だから、中日の米騒動は冗談ではすまない。特に運動選手は消費カロリーが凄いから、米を腹いっぱい食わないと持たない。そして、米はカロリー供給という点でもっともすぐれた食品である。世界の半分の人口は米で生命を維持している。しかも、世界の小麦生産は限られた土地に限定されつつある。日本はコメ作りの先進国であり、生産条件的にも水が豊富であり、しかも品種改良でどんどん美味い米に代わっている。日本政府が減反させてきたのは、(米国の命令など)裏の事情が何かあるのだろう。日本は水と米でこれからも存続できる国である。

(以下引用)


     
1: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:21:51.63 ID:q788QXldd
そこに新たな爆弾が落とされた。米農家から「俺らをバカにしているのか!」と怒りの声が上がったからだ。親族に米農家がいる、さる球団の1軍選手も、こう話す。

「立浪監督は自分の影響力が分かっていない。米は毎日3食、自宅だけでなくホテル、遠征先、飲食店でずっと関わるもの。それをあんな形で否定したのだから、恨みを買っても仕方がないですね。来シーズン以降、食堂への米の納品を拒否される可能性もあるでしょうね。恐ろしいことです…」

 最も問題なのは、本拠地バンテリンドームで賞品にお米が進呈されていることだろう。

「今シーズンの二塁打賞、三塁打賞はJAあいち経済連から『あいち米 愛ひとつぶ』が贈られます。もらったお米は家族のために持って帰ったり、裏方さんにあげたりと、いろいろです。それも来シーズン以降は、立浪監督が辞任しない限りは提供が止まるかもしれませんね」(スポーツ紙デスク)

https://www.asagei.com/excerpt/277400


引用元: https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1693200111/

2: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:22:16.42 ID:zzAEy27na
令和の米騒動
3: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:22:53.34 ID:Ly/p4OPU0
何かと物議を醸すアホナミ
4: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:22:57.64 ID:J+PLDJ+30
西武でリンゴ禁止令出すようなもんか
5: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:22:59.56 ID:UjO8J92N0
反米やからしゃーない
133: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:40:36.14 ID:ODVoi5KS0
>>5
親中やしな
7: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:23:11.36 ID:JUZA95J/0
米がなくてもソースありでお腹いっぱいになれる幸せ
13: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:24:33.15 ID:UeAECfmma
シャリはなくてもネタはある
14: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:24:42.47 ID:HMaq3V6J0
親族に米農家がいる、さる球団の1軍選手
これ阿部か?
15: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:24:48.44 ID:2j4dY/V60
アサ芸ぶちぎれてて草
16: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:24:58.22 ID:6G63VZwL0
zakzakとかアサ芸のおもちゃと化した中日
17: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:25:07.19 ID:gwBSjmqta
そらおバカさん言われるわ
21: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:25:22.66 ID:prv9B22b0


米くらいなんや立浪さんは水すらまともに飲めない環境で生きてきたからな
23: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:25:53.78 ID:enOgu21W0
これはネタとして弱いな
事実のほうがよっぽど面白いんだから
26: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:26:46.51 ID:Ulxi+hftM
親族に米農家がいる一軍選手

おい、身元簡単に特定されるだろっ!
27: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:26:50.33 ID:876IkZgFd
親族に米農家の一軍選手???

あっ…

39: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:29:00.98 ID:P8ZL/Pnl0
親族に米農家がいる、さる球団の1軍選手

阿部「立浪監督は自分の影響力が分かっていない。米は毎日3食、自宅だけでなくホテル、遠征先、飲食店でずっと関わるもの。それをあんな形で否定したのだから、恨みを買っても仕方がないですね。来シーズン以降、食堂への米の納品を拒否される可能性もあるでしょうね。恐ろしいことです…」

こういうこと?
51: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:30:36.79 ID:CJiY1IfZd
立浪
金足農業の吉田輝星を「調子に乗った田舎者」と馬鹿にする→農業嫌い→米嫌い
55: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:31:01.28 ID:cfidx+Ip0
こんだけマスコミが色々言うのは辞めさせる流れかもな
オーナーだけ守ってるのかも
58: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:31:13.13 ID:S7qn64ju0
こんなどうでもいい記事より梅津がいきなり先発することの方がヤバいんだけど
59: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:31:16.92 ID:zdh8sY8a0
阿部の逆襲草
63: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:31:47.74 ID:iS+Za6fMa
やっぱ実名出す記事と机が喋る記事じゃ印象が全然ちゃうな
66: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:32:08.40 ID:/qOBVTAC0
アサ芸の記者って職場でなんG見ることを許可されてそう
79: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:33:31.64 ID:OsDt7phS0
寿司屋とか出禁にしろよ
86: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:34:33.33 ID:M43PP+0zd
商品に米あるのに米禁止するのが一番ガイジやな
スポンサーのこととか何も考えてないんやろな
もはやスポンサーという言葉の意味すらわからないかもしれない
114: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:37:48.88 ID:6TLM7gLi0
>>86
記事出た日の試合が農協協賛デーみたいなやつだったよな
87: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:34:35.17 ID:dZWxibFE0
この話で一番面白いのはキューバ人投手がキレたら投手は米食えるようになった点やろ
どんだけ小物やねん
97: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:36:05.93 ID:EYhe1BSLd
立浪もバカだよな
代わりにお煎餅を置いとくのが監督に求められる政治力やというのに
106: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:37:02.66 ID:Ulxi+hftM
大島自腹ひつまぶしを一軍のメンツが立浪に見つからないようにロッカーでコッソリ食べてたとか、マジで泣けるんやが
バンドだけ昭和なん?
135: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:41:17.98 ID:YOzJ3CO20
そのうち魚禁輸とか言い出しそう
139: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:41:43.82 ID:M+6gi+lYp
ほな炊飯器片付けるで
143: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:42:17.52 ID:LnYlGuoJ0
試合がない日でも満たされる
144: 名無しさん 2023/08/28(月) 14:42:17.76 ID:voob2mOgr
米禁止って最初は飛ばしかと思ってたけどもう事実でええんかこれ

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台風と旧盆

今週は前半も後半も沖縄は台風の影響を受けそうなので、このブログでも警報発令。
まあ、大きな影響さえなければ、これで暑さも一段落となるだろうと楽天的に考えたほうが精神衛生には良さそうである。ちなみに、今週前半(29,30,31日)は旧盆で、沖縄ではお盆は旧盆が普通である。
この前の台風では停電に困ったので、私は今回はランタン(100円だが高性能)も準備済みだ。

(以下引用)

猛烈な台風9号と東海から西日本に接近する台風11号

 フィリピンの東の非常に強い台風9号は、ほとんど停滞して海の水をかき混ぜていますので、深層から冷たい海水が湧昇して台風存在海域の海面水温が少し下がっています。


 とはいえ、それでも台風が発達する目安の27度を上回る29度はあります。


 このため、台風9号はさらに発達して猛烈な台風となり、今週前半には北上して沖縄県先島諸島の南を通過する見込みです(図3)。


図3 台風9号と熱帯低気圧の進路予報(8月28日0時)


 台風情報は最新のものをお使いください


 そして、台湾南部をかすめて中国大陸に向かう予報になっています。


 先島諸島では、台風9号が離れて通過した場合でも、高い波がうねりとして入ってきますので、最新の台風情報を入手し、警戒してください。


 8月27日9時にマリアナ諸島で熱帯低気圧が発生しましたが、この熱帯低気圧は、台風が発達する目安の27度を上回る30度以上の暖かい海域を西進する見込みです。


 このため、まもなく台風11号になり、少なくとも暴風域を持つ台風にまで発達する見込みです。


 そして、今週後半には、日本の南に達する見込みです。


 昔、筆者が調べた8月の台風の平均的な経路では、台風10号のように、三陸沖を北上する台風も少なくありません(図4)。



図4 台風の8月の平均経路図と、台風9号と10号の進路予報
図4 台風の8月の平均経路図と、台風9号と10号の進路予報


 また、台風9号のようにフィリピンの東の台風は北西へ進んで沖縄県先島諸島に接近するものは少なくありません。


 マリアナ諸島で発生する台風11号はというと、西進を続けて台湾に向かうもの、東経130度くらいから北上して東シナ海を進むもの、東経135度位から北上して東海地方に接近するものなど、いろいろな場合があります。


 熱帯低気圧の進路予報では、9月1日に日本の南に進むとなっていますが、予報円が非常に大きいのは、それだけ進路予報が難しいことを示しています。


 台風10号、台風9号、そして進路予報が難しい台風11号には厳重な警戒が必要です。


発達した台風もあるトリプル台風

 日本の南海上では、この熱帯低気圧と台風10号、台風9号でトライアングルができていますので、まもなく、台風9号、10号、11号のトリプル台風ということになりそうです(タイトル画像)。


 クインティブル(五輪)台風は過去に1回だけ(昭和35年(1960年)の台風14号、15号、16号、17号、18号)、クワドラプル(四輪)台風は10年に1回程度と稀にしか発生しませんが、トリプル台風は、平均すると、1年に1回は発生しています。


 一般的に同時に存在する台風の数が多いと、エネルギー源である熱帯の暖かくて湿った空気を奪い合って、発達した台風が少ないといわれますが、例外も多く存在します。


 昭和36年に台風18号、19号、20号と並びましたが、この時の台風18号はのちの第二室戸台風でした。



 台風11号がどこまで発達するのか不詳ですが、発達して東海から西日本に接近する可能性がありますので、最新の台風情報の入手に努め、警戒してください

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フェミニズムの倫理学

「紙屋研究所」の記事の一部で、伊藤野枝の評伝についての感想文の一節だ。
伊藤の恋愛観、あるいは結婚観、出産観というのは著しく間違っている気がするのだが、その生き方自体は非凡でもあり、勇敢でもあったとは思う。まあ、当時の「道徳(最近の流行語で言えば通俗道徳)」へのテロリストだったと言える。
当時の道徳が女性を鎖に縛っていたことは現代の目からは明白だろうから、彼女はある意味現代のフェミニズムの魁(さきがけ)的存在でもあるだろう。ただ、問題は、鎖に縛られた存在はすべて不幸か、ということであり、当時の女性のすべてが不幸だったと思う人はあまりいないだろう。そもそも、鎖の存在に気づかないなら、不幸だという意識も無さそうだ。
つまり、「意識の高い」一部の人間が、当時の道徳の破壊活動をし、その遠い影響で現代の「性的自由」の世界になったわけだ。さて、その性的自由の恩恵を受けているのは、男女全員か?いや、そのほんの一部だろう。多くは昔より性的に不自由なのではないか。昔なら「手鍋ひとつ下げても」嫁入りできたが、今では結婚のしきいがあまりに高すぎる。つまり、世の半数以上の男女はけっして性的自由の恩恵は受けていない。
下の記事の中から、あと一点。

野枝は母となることは女の自由選択によるものであって、恋愛のよろこびの結果でなければならないとしている。

とあるが、母となることが「恋愛のよろこびの結果でなければならない」とするなら、人工授精や代理出産で生まれた子供は、「生まれる資格のない」子供なのだろうか?
これも蛇足だが、野枝の組織論も空論だろう。命令服従関係の無い組織は存在しえない。まあ、数人のグループなら可能かもしれないが、それでは力を持てないだろう。


(以下引用)


 伊藤は自分の子どもにもその名前をつけたことからもわかるように、アナキストであるエマ・ゴールドマンの強い影響を受けている。堀はゴールドマンは伊藤にとって「人生の一大転機をもたらす人物」(p.62)だと評している。伊藤はゴールドマンの「結婚と恋愛」に基づいて、結婚による家庭にとらわれない男女関係について構想した。その核心的な概念が「フレンドシップ」である。


『フレンドシップ』には、当然ながら主従関係はない。契約だって必要ない。野枝はここから広がって、人間の集団に対する理想も考える。(p.149)



 そして野枝は、「友情とは中心のない機械」であるという。互いの個性を尊重しあえる友情こそが大事なのだ。夫、妻という役割を持つのではなく、互いの力を高めあっていくことこそが大切だという。


 ここまできてわかるのは、これが野枝の恋愛論であり、友情論であり、運動論でもある。労働組合の全国組織を作るとしても、そこに支配関係を作らせない。(p.150)



 「母性」についても、野枝は固定した伝統的な観念を超えて、より自由なかたちを模索している。そしてエマ・ゴールドマンの「自由母権」という言葉から自身の考えを深めていく。


 野枝は母となることは女の自由選択によるものであって、恋愛のよろこびの結果でなければならないとしている。もしその自由な母を貶めるものであれば、結婚は悪であり、女自身を売ることになる。妻という光栄よりも、母という光栄を私はとる、ということを野枝は主張している。(p.151)


 伊藤はフレンドシップ=友情を一つの人間関係の自由なモデルと考えたのだろ

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読むと頭が良くなる漫画?

私は漫画大好き人間だが、漫画を読んで頭が良くなったとは思えない。ただ、思考の柔軟性はつくし、知識の幅が広がるだろう。その逆に、質の悪い漫画しか読まないと、当然馬鹿になる。
昔の漫画は「子供相手」という意識が漫画家にあったから、品よく、啓蒙的だった。(前にも書いたが、小学生の私が「劣等感」という言葉を初めて知ったのは、子供向け学習雑誌に載っていた馬場のぼるの漫画からだった。「語彙が増える」というのは思考の幅が広がることになる。同様に手塚治虫の子供向け漫画では「1次元2次元3次元」の意味を知った。)今の漫画は大人まで読むので、売れるために最初からB層狙いが大半で、刺激優先で、表現が誇張的で、しかもそれを子供が読むことになる。
下のランクは「あらかじめ与えられた候補」から選んでいるのでインチキランクだが、その中で一時期やたらとテレビで持ち上げられていた「ワンピース」が最下位というのが面白い。さすがに東大生の矜持ではある。もっとも、上位陣の作品にしても「実は読んだことがなく、名前しか知らない」というのも多いのではないか。

(以下引用)

【テレ朝】東大生300人が選んだ「読むと頭が良くなる漫画ランキングベスト30」の不正がヤバすぎて炎上

1: それでも動く名無し 2023/08/26(土) 10:01:21.39 ID:0eU8swoIa
流石テレ朝だわ…
no title

no title

2: それでも動く名無し 2023/08/26(土) 10:01:37.60 ID:0eU8swoIa
偽りのベスト30

no title

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「大衆小説」と「猪口才」

作家歴が長いわりに、その評価をあまり目にすることが無い作家というものがいて、そういう作家には何かの欠点があるのではないか、と思うのだが、先ほどまで読んでいた小説を読んでいる間思っていたのが、「この作家は何が言いたくてこの作品を書いたのだろうか」ということである。もちろん、大衆小説だから、読者を楽しませることが第一の目的だろうし、その「楽しませる」中には、「泣かせる(感動させる)」こともあるわけだ。
しかし、その作品を読み終わっても、私はこの作者が何のためにその作品を書いたのか、さっぱり理解できなかった。一般的には「上手い」作家だろうし、ベテランだから作品に破綻はない。人間の心理への理解もあるとは思う。しかし、「読む楽しさ」「小説の快感」はまったく無いのである。
時代小説で、それも町人の世界の話なので、出て来る人物は庶民である。そして、その世界には「高貴なもの」細かく言えば「真・善・美」が存在しないのだ。むしろ、小市民の「一見善人である」人物の心の底の悪意を描いている。では、それを読んで、誰が楽しいのか。何が面白くて無名の町人の「リアルな」心理を娯楽小説の中で見たいのだろうか。そんな「純文学性」は純文学に任せておけ、である。
私の頭の中に浮かんだ言葉が「猪口才」という言葉である。破綻なく作品を作る才能は、貴重なものではあるだろうし、一定数のファンがいれば、つまり作品需要があれば作家歴も長くなるだろう。しかし、大衆小説こそ「大きな才能」が必要だ、というのが私の考えだ。
純文学の、たとえば芥川賞作家なら、生涯にその作品一作で終わっても、それが一部の人にしか読まれなくてもいいだろう。しかし、破綻があっても、失敗作をいくら書いてもいいから、生涯にひとつでも「大衆に喝采で迎えられる」傑作を書くことが大衆小説作家の本懐なのではないか。だが、巨大な才能は、けっして一作では終わらない。「面白い」作品を作る才能とは、作者本人がそれを「面白い」と思い、それに全エネルギーを投じるという才能だ。そういうスケールの大きな才能がデュマやバルザックやディッケンズや、日本で言えば松本清張(主に時代小説)である。

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社会の汚物との妥協は人生の唯一の解か

壺斎散人氏のブログから転載。
「ライ麦畑でつかまえて」(正しくは、「ライ麦畑の子供見守り人」という意味での「キャッチャー・イン・ザ・ライ」だろうが)は20歳前後に読んでこの上なく感動した小説で、その感動を守るため、二度と読んでいない。だが、まあ、この小説は女性には好まれないだろうな、という気がする。主人公は社会を拒絶し、大人を拒絶し、おそらく女性をも拒絶するタイプの人間だからだ。社会との、そして他者との和合こそは大人の、そして女性の最大の人生目標なのではないか。昔から、隠者とは男に特有の生き方だったという気がする。それは「愛」が人生の最大の関心事である女性にはありえない生き方だ。
ちなみに、村上春樹の偏愛の小説が「ライ麦畑でつかまえて」「ロング・グッドバイ」「グレート・ギャツビー」「ティファニーで朝食を」で、この四つとも自分でも訳している。これらの小説の特徴は、poetryだ、というのが私の見方であり、村上春樹の小説にもその影響は大きいようだが、私は彼の良い読者ではない。しかし、彼は文章の達人だと思っている。(念のために言えば、詩情には、荒涼の詩情も残酷の詩情もある。たいていの大衆小説に欠けているのが、「詩情」である。)

(以下引用)文中の「コールマン」は「コールフィールド」ではなかったか? 「ホールデン・コールフィールド」は、それ自体が「キャッチャー・イン・ザ・ライ」につながる名前だと思う。



サリンジャー戦記:村上・柴田のサリンジャー談義


サリンジャーの小説「ザ・キャッチャー・イン・ザ・ライ」は、村上春樹にとって特別の小説だったらしい。彼はそれを高校生の頃に野崎孝訳で読んで以来、ずっとこだわり続けてきたというようなことを言っているし、また、できたら翻訳もして見たかったともいっている。その宿願がかなって晴れて翻訳できた。そこで翻訳の協力者柴田元幸と、この小説の不思議な魅力について語り合った。それが「サリンジャー戦記」である。「翻訳夜話」の続編ということになる。

いうまでもなくこの小説は古典である。何しろ今までに全世界で数千万部が売れ、更に毎年数十万部が売れ続けている。こんなすさまじい勢いを保ち続けている古典作品は他には見当たらないのではないか。何が魅力なのだろう。
魅力の感じ方は、読む人によって様々だろう。若い人とある程度年齢のいった人ではとらえ方が当然異なるだろうし、男性と女性でも異なるだろう。だが、これを一つの青春小説と捉えることでは共通しているのではないか。だから、青春のまっただなかを生きているものにとっては、自分の青春と重ね合わせながら読むことが多いだろうし、すでに青春を通過した人にとっては、哀惜のような感情を以て読む人が多いだろう。

筆者の場合には、この小説を読んだのは30歳をだいぶ過ぎた頃だった。だから青春などというものは、遠い記憶のそのまた奥に置き忘れてきた、今の自分とは無縁な事柄だと思っていたのだったが、この小説を読んでみると、その忘れていた自分の青春が昨日のことのようにありありと蘇ってくるような感じがしたものだ。筆者の場合にそうだったように、この小説は色々な年齢層の人々に、彼らなりの青春を感じさせる、あるいは思い出させる、ものなのだと思う。
しかし、青春小説と呼ばれるものが星の数ほどある中で、なぜこの小説だけが爆発的な人気を呼び寄せているのか。その秘密のようなものが、この二人の対談を読むことで、少しはわかってくるような気になる。二人とも何らかの点でこの小説にいかれた読者だからだろう。

この小説の特質として二人は色々な点を挙げているが、その中で筆者が感心したのは二つ、一つはこの小説がイノセンスを礼賛していると指摘している点、もう一つは地獄めぐりのような、魂の遍歴を思わせるところがあると指摘している点である。

イノセンスといえば幼少期に固有のことであって、青春とは必ずしもストレートに結びつかない、というのが大方の受け取り方だろう。青春期というのは、少年から大人になる通過点であり、社会の規範に抵抗したり、あるいは受け入れたりしながら、少しづつ大人に向けて成長していくことなので、むしろイノセンスからの脱却だといってもよいほどである。ところがそのイノセンスを、この小説の主人公であるコールマンは身にまとっているし、またそれをあくまでも守り抜こうとしている。つまりコールマンは、少なくともダーティな大人にはなりたくないと、拒否しているわけである。そこが普通の青春小説とは大分違う、と二人は指摘する。
普通の青春小説なら、青春期にある青年を目の前の大人の社会と対立させたり、妥協させたりしながら、青年が次第に変容していくさまを描く。その変容とは基本的には少年から大人へと成長することだ。その成長途上の過渡期を描くのが青春小説の本領であるから、そこには最後には救いのようなものが待ち構えているのが普通だ。魂の遍歴の末に、青年は無事大人になりましたという、ある種のハッピーエンドがあるはずなのだ。つまり、物語には終わりがある、いいかえれば出口がきちんと用意されている、ということになっている。そうでなければ、青春小説とはいえない。終わりのない青春、つまり大人にならない青年なんて、形容矛盾だからだ。

ところがこの小説には、その終わりがない。コールマン少年には、大人になれる可能性が保証されていないのだ。この少年はいつまでもぶつぶつと言いながら大人の社会の周辺をうろついているばかりで、大人の社会と正面から向き合おうとしない。だから普通の意味の対立も生まれなければ、まして妥協や価値の内面化も生じないで、少年はいつまでも大人に向けて成長していくことがない。彼はある意味で永遠の少年のまま化石化してしまう可能性を感じさせる。永遠の少年、つまりピーターパンだ。
ピーターパンは大人になることを棚上げした存在だ。大人になることを拒否しているわけではない。だからいつかは大人になるかもしれない。しかしどんな大人になるか、それをとりあえずは棚上げしたいだけなのだ。普通の人にはそんな余裕はないけれど、ピーターパンにだけはある。彼には別な可能性が残されている。

もう一つの点、地獄めぐりについては、村上は次のように言っている。

「ホールデンが自己意識の中を、真っ暗闇の中を、手探りで、あちこちつまずきながら進んでいく。殴られたり、吐いたり、下痢したり、凍えたり、いろいろ大変なんです・・・簡単な言葉で有効に語られる深い、暗い内容というのは、優れた物語にとってのひとつの大きな資格である想うんですよ」

つまりホールデンにとっての地獄とは自分の意識の底にある世界であるようだ。そこに下りて行って、殴られたり、吐いたりする世界でもある。その地獄を遍歴することで、自分が変るというわけでもないけれど、しかし何かが深まることは感じられる。その深まりの底には更なる暗闇が広がっているが、その暗闇の中から魂の叫びのようなものが聞こえて来る。その叫びが物語に陰影を刻む、ということだろうか。

次に筆者が面白いと思ったのは、村上らがこの小説をサリンジャー自身の生き様と関連付けているところだった。それはひとつにはサリンジャーがこの小説に託した思いという側面、もう一つは晩年のサリンジャーがコールマン少年と同じように社会と折り合えず、孤絶した生活を送るようになったという点だ。

サリンジャーは従軍してノルマンディー作戦に参加したりしたが、戦線での経験は一切語らなかった。しかしこの戦争で深く傷つき、深刻なトラウマに取りつかれたらしいと村上は推測する。この小説はそのトラウマから脱出するための、治癒行為としての意味を持っていたのではないか、というのが一点。

それから、晩年のサリンジャーはコネティカットの森の中で孤絶した生活を送るようになったが、それは社会と妥協できなかったという事情もあるだろうけど、もしかしたらサリンジャーがコールマン少年に同化したことの結果だった可能性もある、と村上は推測する。

作家の中には、小説の登場人物に自分自身を投影するタイプの人と、自分自身に登場人物を投影させるタイプの人とがいる、と村上はいう。サリンジャーは後者の典型だったのではないか、というわけである。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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