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手紙配達者(文づかい)20

今や私は下界を離れたこの塔の頂で、昨日ラアゲイッツの丘の上から遥かに初対面した時から、怪しくも心を惹かれて、卑しい物好き心でもなく、好色な心でもないが、夢に見、現(うつつ)に思う少女と差し向かいになった。ここから見晴らすはずのザクセン平野の景色はいかに美しくても、茂る林もあり、深い淵もあるだろうと思われるこの少女の心には、どうして勝ろうか。
 険しく高い石の階段を上ってきて、顔にさした紅の色がまだ褪(さ)めないのに、まばゆいばかりの夕日の光に照らされて、苦しい胸を鎮めるためだろうか、この頂の真ん中の切り石に腰を下ろして、あの物言う目の瞳を突然私の顔に注いだ時には、常には見栄えのしない姫だったが、先に空想の曲をピアノで演奏した時にも増して美しいのに、なぜか、誰かの刻んだ墓の上の石像に似ていると思われた。




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哲人統治の「独裁政治」か、アメーバ的人民の「民主制(笑)」か

「混沌堂主人雑記(旧題)」に載っていた「王小人」なる人のツィートだが、私がずっと前から書いてきた考えとほぼ同じである。私の別名ではないwww
ちなみに、同氏は「民主主義」を否定し、「権威主義(哲人統治)」を支持する点でも私と同様である。つまり、民主主義は闇の権力(大資本家)に操られるだけの虚妄の制度だということだ。
無数のアメーバの集まりにしかすぎない、知能も意見もまちまちな無力な「人民」が、いかにして政治的決定を下せるのだ? 代議士は公約すら守らないのに「代議制民主主義」は本当に民主主義の制度なのか?

(以下引用)

返信先: @NJuK5nlOu7xvYvBさん
今回の一番の問題点は資本主義という「経済体制」にある 勝ち組の資本家が権力持って暴れ回ってるわけですから、それを生んだ資本主義を問題提起に挙げるのは当然でしょう 資本主義という怪物にどういう「政治体制(イデオロギー)」で対処したか?が明暗を分けた
王小人
@NJuK5nlOu7xvYvB
結果的に「資本主義&民主主義」の組み合わせが最悪で一番正解に近いのは「社会主義市場経済&中国特色社会主義」でした(私見ではもう結果は出てる) ※ただ中国のやり方は資本家の問題に対して満点解答ですが、安定した継続統治、後継者の資質などは今後の別問題 彼らは「手本を見せる」と言ってます

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愛の前に道は開ける

奇跡的な展開よりも、その奇跡を招いたフェルメールへの愛が素晴らしい。
三枚目の写真(二枚目の絵)が、なぜこうも魅力があるのか不思議である。普通のおばさんの日常の行為のありふれた瞬間を描いて、これほどの名画になるというのが絵の不思議である。おそらく、それは背後の壁の光が絵の中の女性の「後光」となって彼女をまるで神聖な存在のように見せているからだ、と謎解きをしてみたが、まあ、そういう理屈はどうでもいい。
ところで、レンブラント光(線)は有名だが、ほかにはこの「フェルメール光(線)」以外には独特の光線を画家自身の代名詞にした画家はいるのだろうか。


(以下引用)

原田マハ @haradamaha

こんな奇跡があるのだろうか? 10日前にアムステルダムで始まった #フェルメール展 。現存するわずか35点中28点が展示。多分人生でただ一度きりの規模。観たい。観たい観たいみたい!しかし会期中のチケットは完売。どんなに画策してもムリだと判明。 が、とにかく行こう。ダメ元で美術館に直談判だ!


  2023-02-21 17:48:02
原田マハ @haradamaha

ということで、#アムステルダム にやってきた。 美術館の隣りの定宿にチェックイン。「何かリクエストはございますか?」と親切なコンシェルジュ。「私は作家です。アートを題材に小説を書いているんですが、なんとか #フェルメール展 を観られないかと…」 すると、彼女がこう言った。


  2023-02-21 17:48:02
原田マハ @haradamaha

「フェルメールの小説の取材ですか?」 「はい(多分)」 彼女、ニコッと笑って、 「私、今日仕事の後に誰か友人を誘って行こうと思ってました。チケット2枚あります。私と一緒に行きませんか?」 そうして私は会ってきた。 私の親友、フェルメールに。 新しい私のオランダの友と一緒に。 #原田マハ pic.twitter.com/Xfb5W17fNV


  2023-02-21 17:48:05

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手紙配達者(文づかい)19

この塔は庭園に向いた方向に、窪んだ階を作ってその頂点を平らにしてあるので、階段を上り下りする人も、頂に立った人も下から明らかに見えるはずなので、イイダ姫が事も無く自ら案内しようと言ったのも、深く怪しむには足りない。姫はほとんど走るように塔の上がり口に行って、こちらを振り返って見るので、私も急いで追いつき、階段の石を先に立って踏み始めた。ひと足遅れて昇って来る姫の息が切迫して苦しそうなので、何度も休んで、ようやく上に到着して見ると、ここは思いの外に広く、周囲に鉄の欄干を作り、中央に大きな切り石をひとつ据えてある。

夢人注:「この塔は庭園に向いた方向に、窪んだ階を作ってその頂点を平らにしてある」とは、この塔がピラミッド状であることを考えると、ピラミッドの四方の側面のうちのひとつに、壁面を削る(窪ませる)形で階段を作ってある(「階(きざはし)」は「階段」と同じ。)ということだろう。つまり普通の円柱の塔のような螺旋階段ではなく、直線階段だと思われる。そして、その階段の途中も頂上も外部の目に明らかなので、男女ふたりで階段を上り頂点に立っても男女の仲を怪しまれることはない(「深く怪しむには足りない」)、ということかと思う。

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手紙配達者(文づかい)18

メエルハイムは私に向かって、「どうだ、今日の宴会は面白かったかい」と問いかけて、返事を待たずに、「私も仲間に入れてもらえますか」と群れの方へ歩み寄った。姫たちは顔を見合わせて笑い、「遊びは、もう飽きました。姉君とともにどちらへいらっしゃったのですか」と問うと、「見晴らしのよい岩角あたりまで行きましたが、この尖塔にはおよびません。小林君は明日わが隊とともにムッチェンの方に立ちなさるはずなので、君たちの中で一人、彼を塔の頂へ案内し、粉ひき車の向こうに、汽車の煙が見えるところをでも見せなさらないか」と言った。
 口の速い末の姫もまだ何とも答えぬ間に、「私が」と言ったのは、思いもかけないイイダ姫である。物を多く言わない人の習い(癖)で、にわかに言い出した言葉と共に、顔をさっと赤らめたが、早くも先に立って誘うので、私は訝(いぶか)りながら従って行った。後の方では姫たちがメエルハイムの周りに集まって、「夕食までに面白い話をひとつ聞かせてください」と迫っている。


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一人の子供の生命(人権)と全人類の利益という「トロッコ問題」

私は、ジェンナーは自分の子供で実験をしたと本で読んだような記憶があるようなないような感じだが、「自分の使用人の子供」で実験したとなると、「使用人は自分の所有物」という、奴隷制度的思想に思える。まあ、そのおかげで人類は長年苦しんだ天然痘被害から救われたわけだが。現在なら、この実験は人権問題になるだろう。相手が子供だから、どのようにでも騙せる。つまり、相手の同意を得た、とするわけにはいかない。

(以下引用)

種痘はワクチンの先駆け

エドワード・ジェンナーはワクチン開発のパイオニア


エドワード・ジェンナーは、1749年にイギリスのバークレイという乳牛の放牧が盛んな酪農地帯で生まれました。古くからイギリスの酪農地帯では、牛の皮膚に痘疱ができる伝染病(牛痘)がたびたび流行していました。牛痘ウイルスに感染した乳牛の乳房には多数の痘疱ができます。乳搾りをする際にこの痘疱に触れると、手の傷から牛痘ウイルスに感染し水疱を発症、それから2〜3週間後にはかさぶたとなって治癒するという事例が知られていました。ジェンナーはこの牛痘に罹患した乳搾りを行う人たちは天然痘にかかりにくいことに着目し、牛痘にかかると天然痘に対する抵抗性ができるのではないかと考えました(1)。1796年の実験において、被験者となったのはジェームス・フィリップスというジェンナー家の使用人の少年でした。ジェンナーは乳搾りを行う女性にできた水疱から液体を取り出し、取り出した液体の一部をジェームス少年の腕につけた傷から接種するという実験を行いました(注1)。こうしたやり方でジェンナーは何度も実験を繰り返し、その過程で少年に接種する水疱の液体の量を徐々に増やしていきました。接種から6週間後、ジェンナーは少年に天然痘を接種し、その後少年が天然痘の症状を示さないことを見出しました。これが、種痘の発明、ひいては天然痘ワクチン開発のきっかけになりました。
その後、天然痘ワクチンは世界中で使用されるようになり、ジェンナーによる種痘の実験から約200年後の1980年5月、世界保健機関(World Health Organization; WHO)は天然痘の世界根絶宣言を行いました。以降、現在に至るまで世界中で天然痘患者の発生はありません。天然痘は国際社会の協力により人類が初めて根絶したウイルス感染症です。


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世界から戦争が無くならない理由

「バカ国民帝国日本の滅亡」から「戦争がなくならない理由」という記事の一部を転載。この前の部分は「反ワク」を馬鹿だアホだパヨクだと罵っているような内容なのでカット。ただし、記事筆者(秋水氏)も新コロワクチンは怪しいと思ってはいるらしい。それなら「反ワクは正しい」と言うべきで、論理がおかしい。新コロワクチンだけがダメでそれ以前のワクチンはすべて正しいのか。インフルエンザワクチンが効かないこと、子宮頸がんワクチンの有効性が怪しく副作用がひどいことなど、ネットでは常識だろう。もちろん、一部の病気に関しては効くワクチンもあるの「かもしれない」が、危険性は常にあるだろう。まあ、ワクチンというより、「種痘」のようなものは天然痘などを絶滅させたようだが、それを「製薬会社の商売ネタ」である現在の「ワクチン」と同じと見ていいか、怪しいものである。
ただし、下の部分はかなり有益な内容で、だからこそ転載するのである。

(以下引用)

まずは、現状…目立って「戦争の原因」になっている国があります。


 


そして、そういう国が現れる理由の一端として、貿易不均衡の問題があるのです。


 


 


 


日本が、かの国に輸出すればするほど、向こうの赤字は増える。


 


それを埋めるために向こうは輸出規制をしてきたり、


 


あれも買え、これも買えと言ってくる。


 


 


それで、こっちは、


 


農業がやられ、向こうの企業の進出を呑まされ…そうやって…


 


自国の別の産業を、向こう側に「生贄」として差し出してきた。


 


 


まあ、盗賊団が民家を襲って「おまえのところの娘を差し出せ」といって、


 


村々の中に盗賊団の手先になって、各個に娘を差し出させる図ですね。


 


盗賊団と裏切り者がいて、村中の娘たちがかっさらわれ、供物にされるのです。


 


 


そうして肥え太ってきたのが「優良企業」、「大企業」でして、


 


そして、そこへ就職したり、天下るのが、サルどもブタどもの「夢」なのです。


 


 


これとは、別に日の丸半導体が潰されていく例もありましたが…


 


これも、ある意味、「自業自得」でね…


 


向こうのことも考えてこなかったエゴノミクスのツケなのです。


 


アメリカだって怒って、リベンジしてきますよね?


 


勝ち過ぎはよくない。上手に負けることこそ肝要…孫子や孔明の兵法です。


 


 


「稼げばいい」ってもんじゃない。


 


そのこと自体が戦争のタネとなり、めぐりめぐって芽を出していくのです。


 


 


日本が貿易黒字を稼ぎに行くほど、別の国内産業がレイプされ、


 


向こうはそれでも足りないからと、世界に武器を売り、麻薬を売り、


 


さらには、戦争ビジネスまでやっているわけです。


 



とりわけウクライナは武器産業、武器ビジネスの中心地。


 


動画(↓)でも紹介されていますが…


 


アメリカが、1100億ドル武器などを支援しましたが、


 


現地に届いているのは、たかだか10%程度。


 


たまりかねたCIA長官が、乗り込んでいって「なんとかしろ」と詰め寄った。


 


「これが、支援物資を盗んでいるウクライナ人のリストだ」と。


 


総勢30~40人の名前が、そこにはあり、その筆頭にあった名前が…


 


ゼレンスキーだった。


 


⇒ 大手メディアでは報道されないウクライナ戦争【混乱する国際政治と日本②】|伊藤貫


 


 


こういう国を支援している日本という国が、いま…


 


どれだけ腐っているか、よ~おくわかりますね?


 


盗人を応援し、人殺しを応援しているのです。


 


わたしが、日本人を軽蔑し、見下すのは当然のことなのです。


 


それにしても…


 


(--) 「支援」って…なにしに行ったんでしょうかね~


個人情報が丸ごと盗まれてしまうと、このように奴隷にされるってことでしょう。


 


⇒ 大手メディアでは報道されない米露関係の今【混乱する国際政治と日本①】|伊藤貫


 


 


アメリカは、現地のウヨクを使って


 


クーデターを起こしたり、民主的リーダーを引き摺り下ろす。


 


日本でも、だから…


 


 


アメリカでも、カリフォルニアやロスでしたか…軍需産業の都市があり…


 


治安が悪化してきていると聞きます。


 


同じ地域でも、「危ない場所」とそうでもないところがあって、


 


そりゃ~州全体がどこも危ないなどということはないでしょうし、


 


移民の多い、メキシコ近辺の治安が総じて悪いようではありますが、


 


人身売買ビジネスも広域化してきており、油断は禁物です。


 


 


アメリカは、大統領を守ることでは天下一品ですが、


 


国民を守ることでは、どうなのでしょうね?


 


 


【世界最大の武器輸入国と武器輸出国】


 


『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』によれば…


 


2014年に、サウジアラビアがインドを抜いて第一位になった。


 


第四位のUAEと合わせれば、総額86億ドル(1.032兆円)。


 


この額は欧州全体の輸入額を凌ぐ。


 


 


一方、輸出の第一位はアメリカで、237億ドル(2.844兆円)。


 


(--)b 日本の防衛費や、ウクライナへの「支援」がどれだけ巨額かわかる!


 


ストックホルム国際平和研究所によれば…


 


米国製兵器は、世界の武器市場の31%を占めている。


 


そのうちの32%を中東が購入している。


 


軍事費ベースでみると…(人件費が中心になる)


 


サウジアラビアは808億ドル(9兆6960億円)(日本の何倍?)


 


 


(--)b もっとも、これだから「人権問題」を引き起こし、


 


欧州から批判を受けている。


 


体制を批判したブロガーに「鞭打ち100回」の刑を与え、


 


欧州各国との関係が冷え込んだ。


 


しかし、アメリカは、こういう国を「支援」するのである。


 


 


サウジが、隣国のイエメンと戦争になったときもアメリカは空爆を支援。


 


イエメンといえば、「モカ・コーヒー」で日本人にはお馴染み。


 


紅海やスエズ運河の「出入口」に位置する地政学的要衝に位置する。


 


ここで、「海上封鎖」などされると、イギリスもベルギーも、他の欧州諸国も困る。


 


…とはいえ…そんなことができる実力国は、どこにもいない。いまのところでは…


 


 


まだまだ記述はあるが、次の件…


 


【CIAの麻薬ビジネス】


 


アビー・マーチン『CIAの闇の麻薬流通』


 


2001年に米軍がアフガンに侵攻すると、アヘン市場が復活した。


 


アフガンのケシの価格は、2000年比で10倍に跳ね上がった。


 


タリバンは、ケシの撲滅を目指していたので、年間生産量は185トンだった。


 


それが、2002年にアメリカが作ったカルザイ政権下で、3400トンに急増した。


 


 


(--)b アメリカは、日本でも邪魔な民主党政権をウヨクを使って潰し、


 


自民党政権を復活させた。そして、いまも日本から搾り取っているのである。


 


 


アヘンの流通は米軍駐留下で、一層蔓延るようになった。


 


(--)b このままでは、ゲイもトランスジェンダーも蔓延るようになる!!


 


 


CIAが、麻薬流通を厳密に取り締まっているわけではなさそうだが、それでも…


 


戦時になると流通が活発化する。


 


2012年、メキシコ、シウダー・ファレスの政府職員が語ったところによれば、


 


麻薬貿易を運営しているのは、CIAなどの国際的な情報・治安機関だという。


 


 


1950年代に、CIAは、台湾の軍隊を訓練する一方で、


 


東南アジアの「黄金の三角地帯」の麻薬取引を黙認していた。


 


 


また、CIAは、ニカラグアの反政府武装組織コントラを支援していたが、


 


コントラは、麻薬取引で戦闘資金を作っていた。


 


 


(残念ながら?)


 


CIAが、アフガンの麻薬取引に関与したという包括的証拠はない。


 


だが、米軍が駐留し、無人偵察機も飛行していて、


 


麻薬取引を止められないわけがない。


 


一説には、米軍が麻薬から得る収入は…年間500億ドル…だとされる。


 


 


ちなみに、日中戦争の折にも、日本軍はアヘンで戦費を賄っていた歴史がある。


 


内蒙古、朝鮮、満州で、大量のアヘンが生産され、販売された。


 


 


(--)b …ということで…


 


日本人の人間のクズぶりも歴史的なものであり、筋金入りなのである。


 


 


そるりゃ~「日本は神の国」なんて言う人がいれば、文句も言いたくなるであろう。


 



 


 


 


 


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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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