出た卦は「地雷復5爻」で、艱難に満ちた時期(安倍時代)の後の卦としては最高である。
本卦は「復は亨(とお)る。出入疾無し。朋(とも)来るに咎なし。反復のその道、七日にして来復す。往くところあるに利(よろ)し」で、5爻は「敦復、悔いなし」である。「敦」は「厚い、手厚い」の意味。つまり、日本社会の回復は厚いものになる、ということだろう。
本卦の解釈だが、「亨(とお)る」は、日本国民の願望(日本の健全化)が通る、実現するということである。「出入疾なし」は、「日本」を主体として判断すれば、「外国との関係は上手くいく」、となるか。つまり、日中戦争の可能性は、安倍の死によって遠のいた、と私は占断する。高市やヒゲ佐藤あたりがいくら騒いでも、安倍の正体が全国民にバレた今では何の力も無いだろう。岸田も馬鹿でなければ、この状況で改憲に突進することはしないと私は見る。「台湾有事」とか「軍備増強」とかの馬鹿言説は力を失うだろう。「反復のその道、七日にして来復す」は、「日本の回復」はゆっくりと進む、ということだろうか。いきなり、野党が政権を取るというような、過去の民主党の奇跡のようなことは起こらないだろう。つまり、「自民党の内部浄化」が進む、と私は見る。その結果、(自民党内の屑議員が淘汰されて頭数的には)与野党の差が縮まり、権力者(与党)が謙虚に行動するようになるのではないか。公明党も、統一教会と同一視されないように、安倍路線(改憲路線)から距離を置くだろう。「往くところあるに利(よろ)し」は、日本を良い方向に変えていくいい機会だ、ということだろう。
(混沌堂主人が私のこの文章を引用して補足してくれたので、その一部を転載する。)
先に私・酔生夢人の解説を加えれば、私は「日本」という国の今後について占い、下の占断は個人についての占いという違いはあるが、日本を擬人化したら下の説明となるわけだ。ついでに言えば、「地雷復」は、初爻が陽である以外、その上の爻はすべて陰であるという卦である。つまり、「闇の中に最初の陽の光が見えてきた」状態であり、全体的には「雷」というエネルギーはまだ「地」の中にある状態でもある。だから世界(日本全体)が明るくなるのは時間がかかるわけである。で、下の解説は個人を占ったものだから、昔の人の占断らしく「徳」を重視した解説になっているが、それは実は国家でも同じであり、国家(政府・社会)が徳(道徳性・善性)を失ったら、すべてが闇の世界になるのである。それが、「新自由主義」世界だ、というのは私の考えである。「カネのためなら親でも子でも殺す」社会である。竹中平蔵のような人間が権力者の陰から国を支配する社会だ。原動力に「カネと盲信の違い」はあるが、性格的には統一教会と新自由主義集団は同じである。山上氏の家庭崩壊は、まさにその「闇の世」の代表的事例であり、そして山上氏の「その一発」が、闇の中の最初の曙光なのである。