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組織の上部はサイコパスだらけになる理由

私は花谷正将軍という人物の存在を知らなかったが、まあ、キチガイではある。そしてこういうキチガイ(現代流に言えばサイコパス)は、出世しやすいのではないかと思う。

要するに、キチガイを相手にしたら自分が損をするから、周りが彼にどんどん譲ってしまうわけである。ヤクザと一般人の関係と同じ話だ。

そして、組織の最上部に立つ人間が愚かだと、こういうサイコパスを「有能だ」と勘違いして(あるいは勘違いではなく、本気で「サイコパス的な人間こそ部下に対して厳しくできる有能な人間なのだ」と考えて)出世させるわけである。実際、「部下への睨み」という点では有能でもあるから、下の記述にあるように、彼の部隊は強かったのだろう。だが、組織全体としては、こういう人物が上にいると、(頭そのものは悪いのだし、キチガイなのだから不合理な行動をして)もちろん大失敗をし、組織全体もいずれ崩壊することになる。
高校の部活でも、こういう監督が率いるチームはけっこう強いことが多い。そして、その進んだ後には敵だけでなく味方(部下)の死体が大量に残されることになる。高校の部活であれば、精神的な傷を負って途中で退部する生徒などだ。


(以下引用)


まとめ

  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-24 23:04:03
    牟田口廉也という人間を擁護する気など何もないが、ビルマ戦線という枠でも日本陸軍という枠でも、牟田口より花谷正の方がよほどひどい将軍だと思う。騙されたと思ってウィキペディアだけでも読むべし。 http://t.co/JDLaqB77X4 牟田口は「愚将」ですむが、花谷は「酷将」だ。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-24 23:30:21
    いま出先で資料もないが、確か花谷正は支那事変中、参謀将校として膠着中の前線に乗り込み、格上の部隊長に「お前みたいな陸大も出てない野郎は、蒋介石に出世させてもらったようなものだ。恥を知れ」なんていう、どっちが恥を知るべきか分からん恫喝を方々でして回ってた人。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-24 23:34:18
    満州事変中でも、花谷は事態収拾に来た外交官を前に軍刀をガチャつかせ、「何も斬らずに刀から手が離れるわけないだろう」みたいな、ヤクザまがいの恫喝を繰り返してた人である。愚将とかのレベルじゃない。何か人間として間違ってる人で、それはこういうのを将官まで上げた日本陸軍の罪でさえある。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-24 23:37:43
    まあ、インパールで亡くなった英霊にはあいすまない言い方だが、牟田口の愚かさというのは、まだある種の愛嬌みたいなのがあって、事実ネタとして面白がる戦史マニアもいるわけだ。ただ、花谷は単に「酷薄」というしかない。それゆえこの人は牟田口以下なんである。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-24 23:43:50
    花谷の異常な点は、司令官閣下ともあろうものが文字通り自分の拳骨で、上は参謀長から下は一兵卒までを殴り続け、師団中に不気味な「鉄の規律」を作り上げていたという点だ。花谷師団の「強さ、規律」を指摘してる資料は割とあり、ここに日本式ブラック企業と同根のものがある気がして、何か恐ろしい。
  • 新徴組・中澤琴(望月うさぎ) @usagitan 2013-09-25 00:40:08
    @grossherzigkeit @Archer12521163 〝夫人死百将臨門, 将軍死一卒不至(夫人死すれば、百将門に臨み、将軍死すれば一卒も至らず)〟とゆー言葉があるが、それを地でいった人物ですね。これに比べればまだ辻政信や服部卓四郎などは人望があったとゆーことになる。
  • 扶桑委員会@C91新刊とらのあな委託中 @fussoo_moe 2013-09-25 08:14:01
    この花谷正っていうの、なんで「4人に1人」とばかりに部下から撃ち殺されなかったんだろうか。ここまで憎まれてたら殺しても「戦死」になる気がするんだが
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:39:29
    一夜明けると、何だか花谷正将軍、大人気だなあ。当方もふと、この人のことを記した書物などひもといていたので、その“名言”を備忘と思って書いてみよう。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:41:03
    前線の部隊より届いた、食糧の補給を求める電文に対して、花谷師団長の返した電文。「一木、一草、食たらざるはなし」
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:42:19
    「糧食を要求してくるのは、第一線部隊が弱虫だからだ。弱い奴らは脅し上げないと、戦には勝てない」(花谷正)
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:46:30
    「お前、弾丸の補給が欲しいと言うが、あんな陣地は夜襲をすればとれるよ。お前、夜襲が恐いんだろう? お前と弾丸と、どっちが大事だと思ってるんだ。弾丸はやれんよ」(花谷正)
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:51:46
    このあたりの花谷の補給観は、「日本軍は精強無比だったが敵の物量に押し切られて負けた」とか言ってる人に100回くらい読ませてやりたい。これを陸軍中将、師団長閣下が言ってるんだよ。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:54:54
    「貴様、腹切れ。ここで腹切れ。貴様の刀がさびているなら、俺のを貸してやる。指揮をする人間はいくらでもいるんだ」(花谷正)
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:56:35
    副官「師団長、どうして僕を殴るんですか。僕が憎いんですか」 花谷「憎いことはないさ」 副官「それならなぜ殴るんですか」 花谷「貴様は殴りやすいんだ」
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 09:59:28
    「あの命令違反をした将校に腹を切らせろ。お前が責任者だ。奴を見つけられず、腹を切らせられなかったらお前が腹を切れ」(花谷正)
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 10:02:05
    (戦況やむをえず砲を破壊して後退した砲兵少尉に)「死生栄辱を共にすべき火砲を捨てて、雲なき戦場を孤影悄然と逃げ帰った貴様を『青空少尉』と命名する。おい、復唱してみろ」(花谷正)
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 10:04:10
    「貴様のような意気地なしの不忠者は将校ではない。今から上等兵だ。恥ずかしいか。そう思うなら自決しろ」(花谷正)
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 10:05:22
    「貴様が行きたいのは靖国神社か、軍法会議か」(花谷正)
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 10:17:17
    まあ、花谷閣下の“名言”はキリがないから、ここらでやめとこう。この人、陸大を出てない将校を見るや、気分によっては「上位者でも」いきなりビール瓶で殴りつけるような人なんだよ。牟田口のようなネタにもならん、真の狂人だ。そしてこれを将軍にまでした日本陸軍も狂気の組織だ。
  • 山本七平bot(戦争編) @yamamoto7heiwar 2013-09-25 12:07:17
    ①高木俊明氏がビルマ戦線における花谷中将のこういった異常な状態を書いておられる。誰でも彼でも殴りつけ蹴倒し「腹を切れ」といい、連隊長でも副官でも兵器部長の大佐でも容赦しない――だがあれを読んだ人が、花谷中将という人だけが異常だったと考えればそれは誤りである。<『私の中の日本軍』
  • 山本七平bot(戦争編) @yamamoto7heiwar 2013-09-25 12:37:24
    ②ああいうタイプの人間は、中将から上等兵に至るまで至るところにいた。そして不思議に主導権を握る。同時にその被害をうけた者は、それらしき影を垣間見ただけで、一種、動物的ともいえる反射的な防御姿勢をとるようになる。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 14:36:38
    そう、特にWW2マニアというわけでもない当方が、花谷正なる、そう有名でもない、しかしべらぼうにひどい将軍の名を初めて知ったのは、この山本七平の本によってであった。>RT
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 14:40:29
    ただ、山本は花谷的な指揮官について100%の断罪をしているのかと言うと、「だが、この型の指揮官に率いられた部隊は、案外苦戦に強いのである。一種『スターリン政権の強固さ』に似た面があるのだと思う」と、奇妙な評価(?)をしているのである。
  • OGAWA Kandai @grossherzigkeit 2013-09-25 14:44:01
    この、「中将から上等兵に至るまで至るところにいた」花谷的な指揮官に率いられた部隊が「案外苦戦に強かった」という事実を提示され、当方は「精強な日本陸軍は苛酷な戦場でも頑張った」なる言辞を、単なる賞賛として受け取っていいのか、以後どえらく悩むようになって今に至る・
  • 畑中章宏@21世紀の民俗学 @akirevolution 2013-09-25 11:02:53
    OGAWA Kandaiさん(@grossherzigkeit )が連続ツイートしている花谷正という「酷薄」な将軍にかんする件がとても興味ぶかい。

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